吉元 大二

吉元 大二の心の庭

NHKスペシャル2

2011-01-17 09:54:45 | 日記
昨日のNHKスペシャルの第二回目
ご覧になりましたか?
日本人はなぜ戦争へと向かったのか(2)
-陸軍 暴走のメカニズム-
これも知らない事がいかに多かったか?
ただ、あの番組ではっきりしたのは、
当初は、陸軍全体が日本政府の了解を得
ずして、自ら中国を侵略しようとしたの
ではなく、世界的な視野をもって改革を
していく必要があると考えていた一部の
人たちが、陸軍中枢の中にいて中国での
勝手な動きを牽制していた事は知りませ
んでした。

その中でも中心的な役割を担い、昨日の
番組の中でももし生きていたら、陸軍の
暴走は押さえられ、戦争は回避されてい
たかもしれない。とまで言われていた、
永田鉄山と言う人に付いても

これまで、2.26事件を扱った映画の
中で、決起将校達が行動起こす前哨戦と
いいう形で起きた事件で暗殺された陸軍
の偉い人という程度でしか知りませんで
した。

歴史と言うのは本当に皮肉な物ですね。
NHKスペシャルの第1回で、松岡洋右
が、自分の意とは全く違った表舞台の中
心人物を演じなければならなくなったり
、、、。

こうした人たちが、中心にいる事が出来
て、実際に舵取りが出来ていれば、本当
に、何千万もの犠牲を払ったあの悲惨な
戦争が回避できたかもしれないのに、、。

次回は、報道が戦争に対する国民の意識
を高揚させ、より国民の歓心を得ようと
していった役割とその責任について検証
するそうです。


必見!NHKの番組

2011-01-15 00:34:01 | 日記
先週の日曜日の夜9時からのNHKの番組
ご覧になった方はいらっしゃいますか?

これは凄い番組でした。
再放送が必ずあると思うので、是非ご覧に
なることをお勧めします。

番組は
「NHKスペシャル
 日本人はなぜ戦争へと向かったのか?
 外交敗戦 孤立への道」と言うものです。

この番組は、少なくとも政治家の全員が
見るべきだと思いました。
そして、国民も、、。

戦争へと突入する引き金となった、
「国際連盟脱退」実は、日本政府は脱退を
望んでいなかった。
ギリギリの選択で賭けに出たのだった。
そしてその戦略を見誤ったために、悪循環
のスパイラルに陥ってしまったというもの
でした。

そうなると、まるでブラックホールのよう
に負の連鎖反応をどんどん巻き込んで行き
悪い方へ悪い方へといてしまうんですね。

国際連盟脱退時の全権大使だった松岡洋右
は、脱退をなんとしても回避すべきと努力
していたそうです。
それが、日独伊三国同盟時の外相となって
しまう皮肉。その発端となる外交政策を進
める時の外相だった有田八郎も、ドイツと
の同盟を極力避けていたそうです。

この番組を見ると、あの未曾有の悲惨な戦
争が決して軍部だけの独走で引き起こされ
たのではない事がよく分かります。

また、諸外国からの経済制裁等の結果、や
むにやまれぬ状況によるものでない事も、
よくわかります。

ころころ変わる政権によって、政府が一つ
にまとまらず、陸軍は陸軍で独自に政策を
進めていたことに対して何もできなかった
事。

世界的な視野をもち、見識をもって対応で
きうるわずかな人たちの意見が黙殺されて
いたこと。

首相が短期間でころころ変わる脆弱な政府
であったため、国民からの支持をとりつけ
られず、国民の民意におもねる形で戦争や
植民地の獲得を続行せざるを得なかった事。

以上の非常に複雑な内容を、実に分かりや
すく、まるで現場に居合わせているように
見せてくれました。

当時、陸軍はその時点で世界の最高レベル
の暗号解読力をもっていて、最高機密情報
を武器に中国侵略を実行していったのだそ
うですが、その情報を政府には一切知らせ
ず独断で中国における政策をとっていたよ
うです。

また、何とか世界の中での孤立化を防ごう
と画策していた外務省の命を受けた、当時
駐英大使だった吉田茂は、思うように話が
進まなくなった時に、外務省に無断で権限
を超えた駆け引きをするようになり、逆に
英国から大日本帝国は政府が一つにまとま
っていないため、政府の言葉を信ずる事は
出来ない。と不信感をいだかれてしまった
ために適当にあしらわれていたとの事。

まさに震撼することの連続でした。
また、番組中に陸軍の旧幹部たちの人達の
戦後にインタビューした肉声のテープも聞
けたのですが、甚だ悲しい限りでした。

彼らは、当時としては大変なエリートであ
ったはずです。
然しその見識は、余りにひどいものでした。
こういう人たちが日本を動かしていたとは
信じたくない思いでした。


NHKは、一昨年も海軍の幹部の人たちが
反省と自戒のために残したテープを元にし
た会議の内容を、同じNHKスペシャルで
放送して大反響を呼びました。

その中で、前線の司令官だった人が、思わ
ず声を荒げて、軍令部作戦課参謀だった人
に対して責任を糾弾する場面もありました。

あの時も、海軍軍令部という超エリート集
団といわれていた人たちの余りのお粗末さ
に唖然としましたが、今回のひどさはそれ
をはるかにしのぐお粗末さでした。

来週は、問題の暴走した陸軍内部の権力
闘争などなどに焦点をあてるそうです。

この番組を見て、私が一番思ったのは、
あの戦争で何百万のもの人が死に、生きて
いても筆舌に尽くしがたい苦しみを受けた
人が何千万もいたわけですが、それらを
引き起こしたと特定できる人たちが実際に
いるんだ。と言う事でした。

そして、それらの多くの人たちは戦後も
普通に暮らしていられたわけです。
戦争だからしょうがない!と言う事でしょ
うか?

私は、かねがね思うのですが政権をとって
いる人が、政府を代表する人たちが政策を
誤って、国民を塗炭の目に合わせても、何
のお咎めもありませんね。せいぜい、次の
選挙に落ちてしまい、人から支持されずに
人生を終わる程度ですよね、、、?

コレはありなんでしょうか?
それと、戦前の例で言うと国民は全くの
無実か?責任はないか?と言うと今回の
番組を見るかぎり、決してそのような事
は言えないような気がしました。

小泉首相の時の異様なフィーバー振りや
民主党一人勝ちの衆院選にしても、国民
の責任を我々は自覚しているのだろうか
?とつくづく思います。

まずは、後3回続くNHK スペシャル
を見ましょう!



初詣は行かれましたか?

2011-01-10 23:32:46 | 日記
初詣。日本全国のどれくらいの人が行かれた
のでしょうね?

神社へ行ったり、お寺に行ったり。
教会に行く人もいらっしゃいますね、、、。

日本では、神社もお寺も教会もいがみ合う事
無くそれぞれがそれぞれの立場を守っていま
すよね、、。

モノは言い様だな、、、。と思われてる方も
いるでしょう、、。
だから日本人は無宗教なのだ、、。とか
日本人は現世利益しかないから、純粋な宗教
ではない!とか、、。
いろいろに言う人がいます。

でも、私はこれは素晴しい事だと思います。
見事に上手にお互い住み分けができている
んですよね、、。平和の象徴ですよね?

別に日本人だからと言う事ではなく、たまたま
日本では神社とお寺と言う大きな二大勢力に
分かれているので目立つということだと思いま
すが、、。

進んだ文明と歴史のある都市であり、且つ平和
であれば外国も同じで、そういうところは沢山
あると聞いています。

日本にはいろんな神様がいます。またいろんな
仏様もいます。インドもそうですよね?
でもキリスト教でもカトリックには、様々な
守護聖人がいて、人々は身近に感じるせいか?
この守護聖人様は○×をかなえてくださる!と
いってお祈りしている姿をよく見かけます。
プロテスタントの教会では、さすがに神様と
イエス・キリストだけだと思いますが、

ただ祈るという「心」と「気持ち」や「願い」
は一緒だと思います。そこに、上下も高低も
ないと思います。

ただ、「祈る」という行為が自分の事だけに
向けられていたものだとしても、その延長線
上は間違いなく、自分ひとりだけでは生きて
いけない世界で生かされているというところ
につながっていくわけですから1年の初めに
「祈る」気持ちが持てると言う事は、素晴し
い事だと思います。


大晦日の楽しみ

2011-01-04 04:44:50 | 日記
明けまして、おめでとうございます。

クリスマスが終わってから大晦日までの
何と気ぜわしい事か、、、。

仕事、年賀状、大掃除。
毎年、毎年大丈夫だろうか?
年内に終わらせる事ができるだろうか?と
あれやこれやに追われて迎える大晦日。

そうして迎える大晦日。
子供の時からの私の一番の楽しみは
NHKの“ゆく年くる年”を見ることです。

テレビ画面に映し出される、しんしんと降り
積もる雪道を、きしっきしっと音をさせながら
集う参拝者をみていると、こちらまでキィーン
と張り詰めた冷気を感じます。

アナウンサーの
「本堂に集う善男善女の人たちが、新しい年
の到来を今か今かと待ちのぞんでいます。」
などのコメントをききながら、

こちらもジーッと身を硬くして一緒になって年
が明けるのを待っている感じが何ともいえず
たまらないのです。

頭の片隅で、本当に善男善女なんだろうか?
などと思いながら、神妙な面持ちの人たちを
見ていると、いい人たちなんだろうな、、、。と
思えてくるのです。

そして、過ぎ行く年のあれこれを思い出しなが
らも、新たな年を迎えると同時に、それらを時
のうつろう流れのなかにそっと流すのです。