吉元 大二

吉元 大二の心の庭

忠臣蔵ってご存知ですか?

2010-12-13 23:30:34 | 日記
12月14日。今日は何の日?って聞かれて
答えられる人が何人くらいいるだろうか?と
思うときがあります。

歴史好きな人というより、60才以上の人なら
大体答えられると思います。
何故なら、歴史は詳しくなくても世の中の常識
の中に入っていたからです。
いい悪いという事ではなく、そこに時代の変遷
を確かに見る事ができるのが面白いなぁと思う
のです。

答えは、「討ち入り」の日ですよね。
赤穂浪士の討ち入り。
これも、吉良上野介(きら こうずけのすけ)が
憎憎しい敵役(かたきやく)になれば成る程、
お話として成り立つのですが、、、。

現代では、敵討ちとか、亡き主君の恩とか
言っても受け入れられないような気がします。

改めて、客観的にこの事件の事を現代風に
考えれば共感を得る事は難しくなっている
ように思えます。

浅野 内匠頭(あさの たくみのかみ)の描かれ方
が敵討ちに値する殿様だったのか?を実証する
にはあまりに不明瞭だと思われるかもしれません。

然し、昔少なくとも昭和40ごろまでは、そこは暗黙
の了解で成り立っていたんですよね、、。
歌舞伎と同じで、約束事の世界で通ってたし、だから
最後のシーンで、吉良邸で上野介を引き出したときは
良かったねぇ、、。と浪士たちと一緒になってほっとした
りしたものです。

時代の移り変わり、人々の感じ方の違いをつくづく感じ
させる日だと思います。
思えば、昔は忠義とか孝とか、そうした観念や人生観が
あるべきものとして刷り込まれていたのでしょうね、、?
そう考えると、何だか別の意味で怖いものを感じざる
を得ません。

それでも、時々
東映だったら、片岡知恵蔵(かたおか ちえぞう)の内蔵助
(くらのすけ)が九条家用人、立花左近(たちばな さこん)
に化けて箱根の関所を通過しようとする時、市川歌右衛門
(いちかわ うたえもん)扮する本物の立花左近と鉢合わせ
した時に、お互いをじーっと見つめる、超ド級のどアップの
やたら長いシーンを見てるだけで嬉しくなってしまいます。
歌舞伎の見得と同じで、声を掛けたくなりますね。

今、時代が時代なので、またリバイバルで流行ってくるかも
知れませんね、、。
因みに、大映では長谷川 一夫。東宝では松本 幸四郎の
内蔵助。東映でも、市川 歌右衛門の内蔵助も良かったで
すね。