民主党が政権与党となり、世の中が少し変わったのかと考えてみたが、その期待は今のところはずれたようだ。
総理の指導力の欠如から、基地問題をはじめとして高速道路の利用料、郵政事業の改革など閣内不一致の醜態劇を展開し国民の苛立ち感は増幅するのみ。
コンクリートから人へ、さらには無駄を省いて、税金が有効に使われることを旗印に掲げてスタートしたはずであるが…。
税金の無駄遣いといえば、たとえば、国会議員の歳費について、これは以前にも自民党政権下において問題になっていたのであるが、日割り計算が適用されないために、わずか二日間の在任に対して、歳費が満額支給になる仕組みを変えようとしないその姿勢は民主党の旗印とは整合性が無い。
前回の総選挙は平成二十一年八月三十日に実施されたが、当選した議員の任期二日間に対して八月分の歳費２３０万１千円が満額支給された。
社会常識を逸脱した別世界の話である。
人様の懐具合をあれこれ詮索するのは下種のかんぐりといわれるかもしれないが、わが国の議員の歳費は先進国に比べて格段に桁違いであり、調べてみると平均でイギリスの約四倍アメリカの二倍以上の水準である。
歳費を高い水準としたその理由はなにかと探れば、驚いたことに生活に困窮すれば議員が汚職に走るとかあるいは富裕層しか議員になれないとか、理由にならない実に幼稚な理由付けが帰ってくる。
汚職に手を染めるのは貧富の問題ではなく、人としての品格あるいは人間性の質の問題であろうに…。
今、税金の無駄遣いを是正するためだとといいつつ、独立行政法人を対象とした事業仕分け第二段階が始まっているが、自分たち国会議員の定員など見直しをすべき問題が山積している。
手始めとして、まず、民主党は議員の歳費を日割り計算に出来ない理由を国民に分かりやすく説明してもらいたいものである。
民主党が政権与党となり、世の中が少し変わったのかと考えてみたが、その期待は今のところはずれたようだ。
総理の指導力の欠如から、基地問題をはじめとして高速道路の利用料、郵政事業の改革など閣内不一致の醜態劇を展開し国民の苛立ち感は増幅するのみ。
コンクリートから人へ、さらには無駄を省いて、税金が有効に使われることを旗印に掲げてスタートしたはずであるが…。
