定年でホッとした7年前のこと、駅の階段を降りていると突然左膝に激痛が走った。手すりにつかまりながら階段を一段づつゆっくりと降りた。数日後左足をかばって歩いてたためか、右足にも痛みが移り10メートルも歩けなくなった。
近所の整形外科で診察の結果、加齢により膝の軟骨が擦り減っている原因の痛みだとのこと。
翌日から膝への注射と電気治療等を3か月ほど続けて完全ではないが、お陰で日常生活が出来るまで回復した。
ところが、
半年後に再発今度は、左肩・背中・左腰から左足全体に激痛が走り、左足指の痺れもあり立っているのも辛くなった。 整形外科の紹介で総合病院でのレントゲン検査の結果、坐骨神経痛との診断をうけた。
電気治療・投薬・注射・マッサージ等あらゆる治療を受けたがなかなか回復しない。
手術も勧められたが、当時は個人差もあり100%治るという保証はないと言われ手術は踏みとどまった。
老化現象であきらめようと思ったが、このままの状態で定年後の生活続けることは情けないと思った。 一か八かの勝負で歩いてみることにした。 最初は膝に負担がかからないように自転車で自宅の周りを恐る恐る走り始めた。 3か月後 痛みと闘いながら足を引きづりゆっくりゆっくりと歩き始めた。
最初は、
10分歩くのが精一杯だった。毎日歩いた。
少しづつ距離を延ばし3カ月後に30分、半年後に1時間歩けるようになった。
1年続けていると不思議なことに腰や膝の痛みや痺れが無くなってきた。 人並みに歩けるようになったこと・孫を抱けること・友人や家族と旅行にも行けるようになったこと、当時の感激は、今でも忘れない。
歩くことで健康上での健康が多くあることに気がつきました。 まず血液の循環がよくなり、肩こりが解消し、血圧も正常に近づき、胃腸は快調。
年齢と共に衰えていた気力・集中力が出てきました。
健康以外でも
近所の公園までのウォーキングは四季折々の変化を楽しめ、悩みごとなど吹き飛んで気持ちが前向きになります。また電車に乗ったら目的地の一駅・二駅前で下車し歩いてみると、これまで気がつかなかった町のたたずまいや素敵な喫茶店・美味しそうなパン屋さんおを発見。
そして街行く人々の新しいファッションなどにも出会え楽しいものです。
「歩き続けるって大変でしょう?」とよく聞かれますが、一週間続けたら爽快感でやめられなくなります。
歩くきっかけとして靴屋さんを覗いてウォーキング用の靴を購入されることをお勧めします。
普段の靴よりも歩きやすく自然と足が前に出て、長く歩いても膝等の負担が軽くなります。
足は第二の心臓ともいわれ足の筋肉がポンプの役目を果たし、血液の循環が促され、生活習慣病や認知症の予防にもなると思います。
皆さんも明日から歩いてみませんか!少しくらい寒くても暖かい服装をして10分も歩くと
身体は、ぽかぽかになり、気持ちも積極的になり人生観も変わってくると思います。
高崎 嗣規