堺三国ヶ丘のA様家。何とか今月中にはお引渡しできる目処がついてまいりました。
床の養生(傷つき防止)ベニヤもめくられ、キレイな吉野桧の床板が姿を現してきました。壁の左官も仕上がっていますし、木の建具も入って完成の姿が見えてきました。
よくご覧いただくと分かりますが、このお家の心臓部、中庭のデッキも出来てきています。『ここに座って空を眺めて休憩すると最高やで』とは、只今現場で頑張っております外構屋さん。気持ち良いですよ。
色々な照明器具もついてきて、雰囲気でてきてますね。あとは、完成写真をお楽しみに。
それからちょっと今週の作業場の様子も。
弊社の若手大工の堺君が「墨付け」に挑んでいます。「墨付け」は棟梁の技で、柱や梁の木組みを考えて、そのための加工方法の指示を実際の角材に書いていくこと(墨付け)
伝統的な棟梁の技で、色々な技術や経験、頭も伴ってこなければ出来ません。堺君も26歳で8年目。ベテラン大工さんに助けてもらいながらですが、一つの現場を責任者として任され、何棟もキレイに仕上げてこれる力量が伴ってまいりました。(上で紹介したA様もそうですし、12月に雑誌に紹介されるお家も彼が担当です。)大ベテラン大工の津本さんに指導してもらいながら、気力十分で伝統技術に挑んでおります。
もちろん、お客様の大切なお家ですから、四六時中ベテラン大工さんがついて進めておりますが、この伝統技術が若手に継がれていかなければ「日本の木の家づくり」にとっては大きな損失です。
弊社の若手大工では彼が3人目の墨付け挑戦。大彦ではしっかりと匠の技が繋がれていっております。良い風景だと思いません?
大工さん達の現場といえば、親方に若い子が怒鳴られまくっているなんて風景を想像しがちではないでしょうか?(というか若い子いる現場を見ることが無くなってきましたけども)
もちろん手で覚える職仕事独特の厳しさもありますし、現場には危険なこともありますから厳しく指導される場面はあります。けれど、今の弊社の現場のパターンで結構ある「技術経験知恵たっぷりの高齢の大工さん+若手大工さん」の組み合わせは、なかなか色々と上手くいっております。
「おじいちゃんと孫」のようなといえばオーバーですが、昔はかなり厳しかったベテランも、孫世代の若手は可愛いようで、昔より厳しさを抑えて結構優しく教えています。若い大工さんもそれを慕って、彼らの経験や知恵を惜しげもなく教えてもらって吸収していっているようです。
とは言ってもこういう技術の継承もお客様に可愛がってもらっているおかげ。職仕事は実際の仕事がなければ何も始まりませんからね。ありがたいことであります。
家づくりに関することでしたら、リフォームや小さな直しでも承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。よろしくお願いいたします!
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