紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

窓。開放感の大切さ!

2015年01月07日 | 家を建てる方に知って欲しい事。設計

皆様、新年おめでとうございます。


弊社も昨日より本年の仕事スタート。作業場でも現場でも、はたまた会社内でも初日より元気よくフル稼働であります。


さてお正月休み中、身内で入院などありまして、大半は手続きやら付き添いやらで終わってしまったわけですが、病室に長い時間居て、あらためて確信したことを一つ。


やっぱり「窓は本当に大切だ」ってことです。「陽当りが大切」なんて言葉は日常生活でもよく使われますから、皆様も窓が家の心地よさに大きな影響を与えているのは漠然とお分かりだと思いますが、ホントのホントに大切。


入院したのは(僕じゃないですよ。)大きな総合病院だったわけですが、まず初めに入った部屋は中庭側を向いた部屋。中庭といっても緑などが見えるわけでもなく、ビルの谷間って感じの殺風景。(ほんの少しだけでも緑を感じられるようにすりゃ全然違うのにね〜)窓は大きいですし、中庭からそれなりの光も入ってきますが、病室の味気ない内装と外壁タイルの風情のなさもあって、段々気も滅入ってきます。


3日ほどで病室の移動があって、今度は海側の遠景が見える部屋に。何せ遠くまで見渡せ、山の緑や川なども見え、とても晴れやかです。病室の造りは何も変わっていませんが(中庭側と海側で変わらないのも問題だと思いますが)、同じ部屋には見えません。全く受ける印象が違います。晴れやか&気持よくて何か入院してる本人も前よりは元気そうです。


確かに、入院して何日か経ったあとだから実質的に元気になってきてるのもあるでしょうが、初めの病室と後の病室では本当に病の治りも違うんじゃないかと思うくらい。色々な病気の数値的にはどのくらい変わるか知りませんが、精神的には全く違うでしょうし、住み心地ポイント的には天と地ほどの差があります。


こういうことは分かりきったことですが、同じサイズ同じ内装同じ窓の取り方の部屋で、窓の方向だけ違う部屋を2・3日の間に2つ経験できるということなど、まずありませんから、思っている以上の差に本当に窓の重要性を実感でき、大変勉強になりました。(写真があればホントに良いのだけれど、さすがに病室ですからね。。)


 




絶景ではない普通の住宅地でも、坪庭でも、少しでも緑が見えてそちらに開けば、大変心地よいです。


大きな庭なんか取れなくてもイイんです。例え南側に窓をあけられなくたって良いのです。小さくても例え北側でも緑が見えれば気持ち良い。(光は天窓でもなんでも取れますから)


南側に大きな窓があったって、道路に面していて開けられず、いつもシャッターが閉めっぱなし。ダイニングに大きな窓があっても、お隣様の外壁しか見えない。では少々味気ないではないですか。


気持ちよい開放感がある室内とそうではない室内、どれほどの差があるか。それを一年365日、何十年もとなってくると、本当に大きな開きになるのではないかなと思います。(と、僕は考えます。また違うお考えもあるのも当然)


と、そこで、内部はほとんど完成した「金剛山に開くお家」




素晴らしい眺めです。


しかしこのお家が建つ敷地、普通の分譲地なんですよ。決して別荘地などではありませんので悪しからず。まさか、この敷地でこの眺望を無視した建物は誰も建てないとは思いますが(ビルダーさんとかメーカーさんは建てるかもしれませんけど。。)、この眺望に少しの工夫を施せば(また後日ご紹介しまっす)、ホントのホントに心地よく贅沢な暮らしがおくれます。


ここは少し特別だけど、やっぱり「心地よいお家」は、『どこに座ってどちらを見て、どんな光と風を感じて、くつろぐか』です。窓は本当のホントに重要ですよ〜。


後はおまけで、





また完成写真をお楽しみに。


皆様、本年も何卒よろしくお願い申し上げます〜。



和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)


 

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