弁護士ふくふくの今日が出発点

難病がきっかけで始めましたが、今は、出会いを求めて書いてます。足跡歓迎です。但し、ハンドルネームでお願いします。

入院体験談(③「初めての注腸」)

2008-10-02 14:54:46 | 入院体験談

 2007年1月になると、便に血が混じるようになり、病院嫌いの私も、妻の強い勧めで市内の民間病院で診察を受けました。潰瘍性大腸炎と診断されました。もちろんはじめて聞く病名で、「胃潰瘍の大腸版」かなと、誰もが思いそうなことを思い、それとともにガンでなくて良かったとほっとしました。

 初めて、お尻からカメラ(内視鏡)を入れて大腸の中をすみずみまで検査してもらいましたが、直腸付近に潰瘍や炎症があるだけで、軽症の部類でした。

 医師からは、「この病気は、難病に指定されており、完治しない病気です」等といった説明を受けました。少しの血便があるほかは、熱も痛みもなく、自分としては入院の必要も感じない状態でしたので、あまりピンと来ませんでした。

 3月16日、検査も兼ねて入院しました。入院中は、毎日ペンタサというこの病気で最もよく用いられる薬を注腸し(お尻から浣腸で薬液を入れる)、退院間際は血便もなくなりました。注腸は、数十CCくらいの薬液を1、2分かかってお尻から直腸にいれるのですが、その間はお尻を出したままです。自分一人で出来る人もいるようですが、少量ずつ入れないとすぐに便意が来て、薬を排出してしまうことになり無意味になるので、一人では難しいのです。このような経験がないため、最初は若い看護士さんにお尻を見られるのが、何とも恥ずかしく、しかも、毎日、かわるがわる違った看護士さんが来るのもこれまた………。数少ない男性看護士さんの時もありましたが、これはこれでなんだか恥ずかしいものです。

 約2週間の入院の後、3月30日に退院しましたが、数日休んで出勤を開始する予定でした。退院によって、この病気のことは「全て終了」といった感じで、遅れた仕事のことを考えていました。

 ところが、あろうことか、その2日後には熱が出て、4月4日には高熱で、再入院になってしまうのでした。

 この病気になって、現在までの間、「これで治ったはず」のところが、直らないどころかもっと悪くなるといった、自分からするといわば「誤算」を何度も繰り返しながら、だんだんと深みにはまっていきました。この4月の再入院こそがその誤算の始まりでした。

(以下、次号につづく)



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