アウトドア好き親父の徒然日記 

アウトドア中心にしながらも生活全般について発信したいと思います。

ヨシ焼き「渡良瀬遊水地 春の風物詩」

2009年03月22日 20時32分26秒 | 渡良瀬遊水地

春を呼ぶ渡良瀬遊水地の風物詩、「ヨシ焼き」が今年もまた行われた。
開始2時間前の6時30分に現地に到着したが、既に駐車場は満杯状態に近く駐車に苦労したが、何とか駐めることができた。

今年は3月21日(土)の第一予定日に開催することができたが、強風や雨天のため順延となることも度々あるのである。

日本最大級のヨシ原をもつ渡良瀬遊水地は、貴重な草花や、野鳥、魚類が多く生息し、自然を愛する人たちとの共生で生態系が保たれている。
ヨシ焼きは、この渡良瀬遊水地の貴重な湿地環境を保全するため毎年この時期に行われ、ヨシを焼くことによって害虫を駆除したり、ヨシを育ちやすくしたり、飛散するヤナギの種等を焼くことによって林化することを防いだり、ヨシが成長する春植物の発芽を促進する等の効果があると言われている。また、ヨシ焼きによって守られている広大なヨシ原は水の浄化作用もある。

春先に一面、足の踏み場もないほどに生える「トネハナヤスリ」は一見の価値がある。
トネハナヤスリとは、貴重種・絶滅危惧IA類で、利根川流域などの河川敷のヨシ原に生じるが、最初の発見地の取手市では絶滅したといわれる。現在の産地は栃木、千葉、大阪。栃木は渡良瀬遊水地だけ。生育期間は6月頃までで、ヨシが伸びた頃は消えてしまう。
渡良瀬遊水地での生育状況は、4月~5月。ヨシ焼き後の焼け野原一面に多数の個体が見られ壮観である。このような場所は日本でここだけだろう。最もヨシ焼きの恩恵を受けている植物である。
その他にも多くの絶滅危惧種が報告されているが、このヨシ焼きによる恩恵を受け生き延びられているものと思われる。

前置きが長くなってしまったが、風もなく快晴の絶好のヨシ焼き日和で8時30分定刻から着火開始となった。
みるみる間に真っ黒な煙が空を覆い、強烈な炎がヨシを焼き尽くす様は正に地獄絵のようである。
大勢のカメラマンが土手上で構えているが、燃えさかる炎の熱風がじりじりと顔を射し、熱いくらいであった。

午後から、三毳山のカタクリを撮ろうと思っていたが、愛機ペンタックス645のミラーがアップされたままになってしまったので涙を飲んで帰宅
し、急遽病院行きと相成ったが退院までには相当の日数を要するとのことであった。
どうも、桜の時期には・・・・(涙)である。

 

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