2018年・3・25日、蓮池 薫さんが玖波公民館に来てくださいました。
当初、公民館は80名募集するつもりでした。でも余りの人気に驚いて最終的
には400名にしたのです。それでも25日当日になって、かなり多くの人が車で
乗り付け、会場に入れてくれと粘るのに、係りの男性が汗だくになって、頭を下げて
断っていました。講演は2時半~4時までありました。蓮池さんは背が高くスラッとして
お写真で見るよりお若く素敵に見えました。お話はとてもお上手で、よくわかりました。
くどくなく、愚痴っぽくなく、困難な運命を経験なさったのに、よくここまで淡々と
お話しできると感嘆しました。
平和な日本で真昼間、7月31日、人も多くいたのに突然、北朝鮮に拉致されたのです。
ご本人がおっしゃっていました。1億数千満満人の中からなぜ、自分だったのか!24年間
監視の下で自由のない生活だった。夢なんて描けない。絆なんて築けない。もう、生涯、
日本には帰れないと覚悟を決めていた。そのお話を聞いて、本当に胸がつぶれそうでした。
1時間半の講演でしたが,息が詰まるような内容の濃いものでした。誰がこんな理不尽な目に
いつ、会うか分からない。誰にも助けてもらえない。どこに訴えることもできない。何という
恐怖でしょうか。蓮池さんが経験された24年間の苦痛と諦めは、日本に帰られても消えることは
ないでしょう。24年間は返ってきません。それでも勇気を出して、ご自分にしかできない役割を
果たしつつ、お幸せになってほしいと心から願うばかりです。今日はありがとうございました。