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Cycle Log

トライアスロンのトレーニング、レース、機材、その他色々

Mavic キシリウムプロエグザリット

2018-01-02 | 機材等


 Mavic(マビック)のキシリウムプロエグザリット(以下キシリウムPE)について書こうと思いつつほったらかしにしているうちに、型落ちしてインプレを書く意味もなくなってしまったかな、と思いきや品物はそのまま価格を下げて2018年も継続販売するそうなので、改めて書いてみる次第。たまたま、なのだろうがいつも読んでいるショップブログで最近2件キシリウムPEについての記事があった(うち一件は、私がキシリウムPEを買った店)という後押しを受けつつ。

 キシリウム、というホイールは歴史のあるホイールであるが、特徴的には、リアホイールのフリー側がラジアル組みで軽量リム、上位モデルはアルミスポークといったところだろうか。今言った特徴に当てはまらないものもあり、最近ではカーボン・チューブラー/クリンチャー、チューブレス、などラインナップを増やしているので、マビックの軽量ホイール・シリーズというくらいの認識になりつつあるようではあるが。

 もともと私は練習用ホイールとして、シマノのWH7900-C24-TL(以下C24)を使っていたのだが、6700アルテグラから9100DAにコンポを更新するにあたって、10sのC24が使えなくなってしまったので、代替の練習用ホイールが必要となったところから、キシリウムPEが挙がった。C24の新型も考えないでもなかったが、ちょうど大幅値上げの時期だったので脱落し、カンパニョーロやフルクラムよりもマビックの方が私の乗っているアンカーに似合っているようなと思っていたところ、ちょうどセールの情報があり購入に至った。それが去年の1月4日、職場の初詣の帰りのことだったと思う。なので、僕にとってキシリウムPE一周年を迎えてのインプレということになる。

 キシリウムPEは標準で専用のイクシオンタイヤとチューブが付属しているが、リアタイヤを同銘柄で交換した他は1年間そのまま使用。あまり評判は良くないような気もするが、コンチネンタルが良すぎてそちらを使いたいという話で、イクシオンタイヤも決して悪くはない。私見ではコンパウンドが柔らかく、グリップと乗り心地に長けたタイヤという印象。チューブは公称で80gとやや重めだが、このチューブの美点はバルブが黒くてエグザリットリムと見た目の相性が良いこと。イクシオンタイヤにも黄色いマーキングがあり、このタイヤとチューブの最大の特徴はキシリウムとの相性だよなあと思う。なお、1年間使ってパンクはなかった。
 近々、タイヤをコンチネンタル・グランプリ4000S2に、チューブをSOYOラテックスにし、その次はタイヤとチューブをミシュランにしてフランス連合にしようかと思っている。

 やはり私見だが、キシリウムPEの一番気に入っているところはそのルックスなのだが、次点は剛性の高さ。特に、ハブの広さやリアホイールの特殊な組み方、アルミスポークから来ると思われる、横剛性の高さが素晴らしい。バイクを左右に振りながらダンシングで急坂を登るような場面が一番ホイールが活き活きしていると感じる。もちろん、ゼロ発進や再加速などのかかりの良さもある。
 最近流行りのワイドリム25C装着なので乗り心地も良い(転がり抵抗はわからない)。リム高の低いホイールであるが、特に空気抵抗の面で不満を感じたことはない(レースで使ってみれば違うのだろうが)。
 マビックのハブ共通の特徴として、脚を止めた時に回転抵抗が発生し減速しやすいのだが、基本的には下りで減速する程度なので、私自身は下りでスピード調整がしやすく好ましいくらいに思っている(が、やはりレースでは注意)。
 エグザリットリムだが、確かに制動性は高く、
特に雨天時に威力があるのだが、正直なところ晴天時には不要と思われる。というのも専用のブレーキシューの消耗が激しい上、高価なので制動力の高さに比してもコストパフォーマンスが悪いのだ。保証外の使い方だが、私はシマノのアルミリム用ブレーキシューを使っている。制動性とフィーリングは落ちるが、今のところ特に問題は出ていない。
 また、エグザリットリムのネガとして、ブレーキ時の金切り声みたいな不快音の発生があるが、ナカガワのエンドワッシャーを取り付けてから、この不快音が発生しなくなった。おそらく、ホイールの取り付け剛性の不足から不快音が発生し、それをエンドワッシャーで是正できるためと思われる。
 なので、見た目や雨天時の制動性を要しないのであれば、エグザリットではない、キシリウムプロをお勧めする。

 キシリウムPEはとても良いホイールと思うのだが、あくまでアルミリムのクリンチャーホイールなので、ヒルクライムレースやロードレースを含めた各種レースには不向きなホイールである。その代わり、乗り心地、剛性、制動性、堅牢さに長け、その他の性能も好バランスしているのでトレーニングやロングライドに向いたホイールだと思う。このホイールの特性を考えればUSTチューブレス版が出ればそちらの方がさらに良いのだろうが、今のところクリンチャーのみ。UST版が待ちきれない人なら、現行モデルが値下げした今を取られて買っても損しないものと思われる。

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