豊橋⇔名古屋

豊橋と名古屋の「駅」や「百貨店」の記録など。

名古屋駅は“迷駅”か?

2020年08月25日 | その他

乗り換えの不便さから“迷駅”と揶揄される名古屋駅。
しかし、本当に名古屋駅は“迷駅”なのでしょうか?各主要都市駅の構内図を比較して検証してみます。
※構内図はJR東日本HPから


まずは大阪駅。
平面は比較的シンプルな構造ですが、改札口が1階だけではなく3階にもあるなど縦の構造が複雑。


京都駅。こちらも改札口が2階や地下にあり、やや複雑な構造。


東京駅。地上面の構造はシンプルですが、自由通路が狭く駅の通り抜けがやや不便。


そして名古屋駅。
広大な自由通路にJRの改札口はすべて地上レベルと、上記3駅に比べてシンプルな構造。
“迷駅”と言うほど複雑ではない事が分かります。



また、名古屋駅は案内表示も豊富なため、表示通りに進めば迷う事はないと思います。

ちなみに、「桜通口に出るとあおなみ線が遠い」「太閤通口に出ると名鉄・近鉄が遠い」という人も多いのですが、
東京駅で言ったら「八重洲口に出ると総武線が遠い」と文句を言っているようなもの。
駅に表裏があるのは当たり前で、乗り換えの不便さとは別次元の話です。

ちなみに、名古屋駅のことを“名駅”と呼んでいるのは名古屋人だけで、“迷駅”と揶揄するのも名古屋人だけ。
つまりは名古屋人お得意のただの自虐ネタであり、他県の人に言っても通じません。

城の高さランキング(完全版)

2020年08月15日 | その他

全国の城の高さランキングを独自に集計してみました。

城の高さランキングはすでにたくさんあるのですが、何故またわざわざ調べたかというと、
その選定基準にいくつか疑問を持ったため。

①石垣(天守台)を含んでいない
ほとんどのランキングが、石垣から上の建物のみの高さで順位付けしているのですが、
普通、城を見た時に石垣から上だけを見て「高い」「大きい」と思うでしょうか?
ほとんどの人は、自分が立っている地表から見て、つまり石垣を含めてその高さを認識しているはずです。
石垣を高さに含まないというのは甚だ不自然であります。

②現存天守にこだわっている
現存天守のみをカウントし、再建天守をランキング外とするものも見受けられますが、
現存天守と呼ばれる城も繰り返し修理がされており、築城当時の建物がそのまま残っているわけではありません。
再建天守である名古屋城・大阪城・熊本城は“三名城”にも数えられており、現存にこだわる必要はないと思います。

③現在存在しない城を含んでいる
江戸城や駿府城など、現在は存在しない城を混同してランキングに含んでいるものもありますが、
紛らわしいので別枠にした方がよいのでは?と思います。


●城の高さランキング(完全版)
というわけで、現在日本国内にある城の、石垣を含めた高さランキングTOP10が以下の通り。

①名古屋城…(天守36.1+石垣19.5)=55.6m
②大阪城……(天守41.5+石垣13.3)=54.8m
③小倉城……(天守28.7+石垣18.8)=47.5m
④姫路城……(天守31.5+石垣14.9)=46.4m
⑤熊本城……(天守31.2+石垣11.5)=42.7m
⑥広島城……(天守26.4+石垣12.4)=39.0m
⑦小田原城…(天守27.2+石垣11.5)=38.7m
⑧若松城……(天守25.2+石垣11.0)=36.2m
⑨岡山城……(天守20.5+石垣15.0)=35.5m
⑩福山城……(天守26.3+石垣07.3)=33.6m

1位の名古屋城は延べ床面積でも日本一の広さを誇っており、高さ・広さ共に日本最大の天守。
ちなみに、天守の入口がある東・南側の石垣は11.9mと低くなっており、
名古屋城を「小さい」と感じた人は、おそらくそちら側からしか見ていないのでは?と思われます。
大迫力の19.5mの石垣を見るためには、城の北・西側へ回り込むことが必要となります。

3位の小倉城は石垣を含まないランキングでは5位ですが、石垣を含めると名古屋城・大阪城に次ぐ高さに。

なお、今回のランキングでは模擬天守は除外していますが、
唐津城(佐賀県)の石垣は現存のものであり、ランキングに含めると35.6m(天守23.6+石垣12.0)で9位となります。
また、島原城(長崎県)は石垣より上の高さが33mと言われていますが、
石垣(5.7m)との比率を考えると石垣を含めた地上からの総高が33mなのでは?と思われます。

ちなみに、丸亀城(香川県)の石垣は60mで日本一と言われていますが、
4段重ねの石垣であるためこのランキングでは除外しています。
最上段の石垣のみを天守台としてカウントすると28.2m(天守14.5+石垣13.7)となります。