1932年(昭和7年)10月1日、経営難に陥った豊橋物産館に代わり京都の丸物百貨店が経営にあたる事となり、豊橋初の百貨店「豊橋丸物」が誕生。
広小路通り東にあった建物は木造3階建て。屋上のケージにいたのは猿。
開業翌年の広告。※国立国会図書館デジタルコレクションより (2023年6月追記)
「今や全く人気の焦点(商店)」とは、丸物の進出に反対し「増改築や拡張をしない事」「取扱い商品も物産館時代と同じにする事」
などを要求してきた近隣商店への皮肉。
一方、市民の間には都市化を象徴する百貨店の進出を歓迎する空気が強く、
丸物開業後、それまでの豊橋の中心だった本町・札木のにぎわいは広小路通りに移ったとの事。
1945年(昭和20年)5月、丸物は建物疎開(空襲による延焼を防ぐための建物取り壊し)の対象に。
同じ広小路通りにあった「浦柴屋洋品店」へ移転するも、その浦柴屋も被災。
※図は共に1943年(昭和18年)頃
戦後、わずかに焼け残った指笠町の「守田屋ビル」を応急改装して仮営業を開始。