私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

Tony Joe White 〜男の子守歌〜

2018年08月12日 | ブルーズ
「Blues Collection」というMP3-CDを手に入れて、ドライブ中に聴いています。
なんと1500曲が9枚のCDに入っているという究極のコレクション。
1枚に平均150曲以上が収められているのです。

まだ1枚目を聴いているところですが、その中で気に入ってリピートしてしまうアーティストに出会いました。
その名は“Tony Joe White”(トニー・ジョー・ホワイト)。
シンプルなギター中心のサウンドを背景に、太くて低い声でボソボソと、ときに唸るように歌うのです。



このタイプ、私は大好き。
もう少しハスキーだったら最高かな。

しかしこのアーティスト、今まで聞いたことのない名前です。
ネットで検索しても、あまり情報がありません。
日本では有名ではなさそう。

得た情報を整理すると、
・トニーは“スワンプロックの帝王”(King of Swamp)と呼ばれる存在である。
・“スワンプ”(Swamp)は“沼” “泥臭い”という意味。アメリカ南部の湿地帯をイメージしているとか、文字通り泥臭い音楽と説明しているものあり。
・音楽の方向としては、アメリカ南部の音楽のエッセンスをごった煮にした音楽、というところに落ち着きそう。
・アメリカのルーツをたどる分野の一つであり、その創生期に反応したのがイギリスのエリック・クラプトンやジョージ・ハリスンであり、彼らはこのエッセンスを元に世界に羽ばたいた。

といったことろでしょうか。
まあ、興味のある方は調べてみてください。

<YouTube>
The Beginning
The Path Of A Decent Groove
Closer To The Truth

他のスワンプロックも聴いてみましたが、私の好みに合うのはトニーしかいませんでした。
その要素は、

・ブルーズ・ギターの音が生きているシンプルなサウンド。
・高音のさびで売るのではなく、日常をつぶやくように、時に唸るように歌う。
だと思います。

<参考>
SWAMP ROCK
米スワンプ・ロック/ルーツ・ロック特集『沼へ行く』
英スワンプ・ロック選 ~ 米ルーツ・ミュージックの芳醇さ meets 英国叙情

でも、異国の田舎の音楽になぜこんなに心が惹かれるのでしょう。
不思議です。

同じような雰囲気で好みのアーティストは、

マーク・ノップラー
 ダイアー・ストレイツ(Dire Straits)のヴォーカル&ギタリストです。ややハスキーでつぶやくようなヴォーカル、泣きのギターはよいのですが、サウンドがちょっとカントリーよりなのが玉に瑕。「ブラザーズ・イン・アームズ(Brothers In Arms)」がマイベスト。
デクスター・ゴードン
 ジャズのテナーサックス奏者、ご太い音色でゴリゴリと吹きます。「Don't Explain」がマイベスト。男の子守歌ですね。
クリス・レア
 抑え気味のサウンドと印象的なギターにハスキーボイスが絡む「ON THE BEACH」が最高。

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