櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

ルー・リードが・・・

2013-10-28 | アート・音楽・その他
突風みたいなタイミングで悲報は訪れるのかな。

ルー・リード氏の事……。

ついこないだの台風が唸っていた夜、尊敬する人が突然《ベルリン》をその音を包み込むように踊って目を見張った。とても久しぶりに、たぶん10何年ぶりとかに、うんと堪能して聴いた。やはり久々にときめいたから、長い間しまってあったLPを引っ張り出して、もちろんベルリンやトランスフォーマーや、それからウォーホールがデザインしたあのバナナのジャケットのヴェルベットをレコード針の機械にのっけていたところだった。とりわけトランスフォーマーはずいぶん聴いて聴いてヒドい雑音になっちゃっていたけれど、それがまたいいな、なんて思っていたところ。真っ暗な明るさの歌詞、恐ろしく哀しく優しいビート。トランスフォーマー=変換する人。

今週末の上演になる『ひかり-not here』というソロダンスの創作帳の最初には、こんな言葉が乱雑にメモってある。

「それは実際すぐそこにあるんだけど、
 目には見えない・・・」

そう、ウォーホールの言葉だ。
(ウォーホールも、ニコも、とっくに天使になっているけれど)


ヴェルベットアンダーグラウンドは友達とよく聴いたけど、リードのソロを聴くのは大抵一人の時だった。
一人だけで聴きたい声だった。


朝いつもの日常がいつものように始まろうとしていたそこに、ひどく小さな音で、ウォーク・オン・ザ・ワイルドサイドが聴こえて消えた。

亡くなった。

というTVニュースだった。
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