櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー◉新作ダンス公演=2020年10月3〜4日◉6月〜新クラス募集予定

dance photo:Sakurai Ikuya (note for next work 2020)

2020-05-29 | リハなどの写真(photo:rehearsal etc)

 

    private rehearsal 2020

 

接触を避けざるを得ない日々が積み重なってきた。

停止したさまざまなものごとを恢復させながら、これから僕たちは距離や関係について、本来のことを考え直すことになるのだろうと思う。

アタラシイ日常、という言葉も流布されるけれど、実際には”新しい”とされることに耐えながら、心では本来の本当の日常について、思い想い探すことになるのではないかなと、思えてしまう。

たとえ2メートルだのそれ以上だの離れていても、同じ「場」に居るとき、僕らは同じ空気に触れている。そんなに近距離でなくても、皮膚は何かを感じることができる。

大切な関係には、触覚が関わっているのではないか。

空気を介して触れ合っている、ということ。

触れ合い、から人は何かを生み出してゆく、ということ。

そんな、さまざまな、かつてはごく普通だったことについて、僕はいま思いを重ねている。

居合わせること。立ち会うこと。ともに、ということ。

ダンスが生み出す感動はその典型の一つかもしれないと思う。

ヴァイブレーション。

ダンスでは、おなじ場で共鳴が起きる瞬間が大切だ。

ひたすら感じている状態。

理解も解釈も気にせず、ともにいる状態。

同じ匂いを嗅いでいる。

同じ振動を震えている。

同じダンスを感じながら、

ダンスの場では内臓と内臓さえもが、間接的に触れているのかもしれない。

同じその場にいる人を感じ合っている。

ということの貴重さに、いま改めて思いを馳せる。

もういちど人が人に近づきあう時期が、きっと来る。

とても待ち遠しい。

(新作2020稽古ノートより)

 

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lesson 櫻井郁也ダンスクラス 

再開情報 6月からの再開に向けて準備を始めております。コチラ

 

stage 櫻井郁也/十字舎房:ダンス公演情報

5月30〜31日に予定しておりました櫻井郁也の新作ダンス公演は、新型コロナ感染症の対策のため、本年10月3日〜4日に延期となっております。くわしいご挨拶や前回公演の記録などを、上記サイトにて掲載中です。ぜひ、ご一読ください。

 


フリークラス「踊り入門」6月の予約受付です(西荻・ほびっと村学校:舞踏クラス)

2020-05-27 | ダンス公演情報2020 Next performance

西荻・ほびっと村学校でのフリークラス、

6月4日(木)、いよいよリニューアルスタートです。

下記の分の予約受付を開始いたしますので、みなさま、どうぞよろしくお願いします。

心身をほぐしがてら、踊りにきてください!!

定期クラス再開のご案内も、記事の下部にあります。) 

 

【フリークラス】

西荻ほびっと村学校・舞踏クラス

『踊り入門
 ーーーーーイノチとカタチ』

自由な動きを楽しみ、心のおもむくままに体を動かすレッスンです。

ダンスの稽古は力を抜く稽古でもあります。まず力を抜いて、静けさや、音や、言葉に、身をまかせてみることから始めてみてください。

身体の知識や舞台での体験などもお話しつつ進めます。経験や年齢など気にせず、ダンスの原点を楽しく学んでください。

 
予約受付中の回 ただいまの期間は、感染症予防が充分に行なえるよう、少人数での稽古としておりますので、予約はお早めにお願いします。また、風通し/手洗いなどのために休憩を入れることがあります。ご理解のほど、お願いいたします。
 
6/4 (木)   
 
6/9 (火) 
 
6/18 (木) 
 
6/23 (火) 
 
いづれも19時~21時
 
(以後、毎月第1第3木曜日、第2第4火曜日に開催)

 予約=juujishabou★gmail.com(★を@に) 

初めての方は必ず予約をお願いします。

※チケットお持ちの方や、継続的に参加されている方は、予約不要です。

 

●このクラスは参加したい時に来ていただくチケット制フリーレッスンです。

(単発3000円、4回券11000円、10回券20000円)

●希望者のための追加クラス「舞踏フリー」を毎月第1第3火曜に開催。同じチケットで参加できます。(6月中旬より開始を予定)





フリークラスでは、お手本をなぞるのでなく、ご自身の感性で自由な動きを楽しみます。

方法や考え方を決めつけないで、まずご自身の気持を表す工夫からダンスを始めていただきたいからです。

ダンスは、体と心を結びつけることから始まります。喜びや悲しみや怒りから、そして感動のあまり沸き起こってくる何かを、肉体の動きやエネルギーに集約して、そして解き放って、まわりの人や時空と交感して、理屈抜きの仲を紡いでゆくのです。

だから、まず最初は、感じることや思うことを自由に気ままに動き、恥ずかしがらずに誠実に正直に堂々と自分を出す、ということへの練習・稽古・試行錯誤が、何よりも大切だと思います。そして探究心や好奇心に応じて、欲する技術や方法に進むのが自然だと思います。

自由に気ままに動くこと。それは、自分で自分を自由にする練習でもあります。いま、この瞬間、なにを感じ何を思い想い憶っているのか。いろいろなことを思い考え、自分で自分を見つめることにもつながると思います。

からだをほぐし、気持を静かにして空間に立ち、音楽や言葉に耳を傾ける。
自然に湧いてくるヴァイブレーションに身をまかせ、
思い思いに踊り、感じたことを話し合い、また踊り、、、。

ダンスの練習は自分自身の心身に、まっすぐ向き合う時間でもあります。
さいしょに型やスタイルやテクニックに囚われてしまうと大切なものを見失ってしまいます。
年齢も、経験も、なにも気にしないで、まずは、ひたすらカラダとむきあってみる時間をすごしてみてください。

ダンス体験の入口に、そして、体への踊りへの親しみを深めていただければ、と思います。
初心者より、ゆっくりと、おだやかな気持で参加していただける方が対象です。

・レッスン人数は、毎回5名前後までを目安にしています。
・中高年の方にも楽しめる運動量です。
・ダンス経験や知識は全く必要ありません。



【会場】西荻ほびっと村学校
杉並区西荻南3-15-3ほびっと村3F TEL 03-3332-1187※予約は下記メールへ。
JR中央線西荻窪駅南口下車徒歩2分。みずほ銀行左折、最初の角。1Fが八百屋(自然食品店)のビルです。

【参加ご予約・お問合せ】juujishabou★gmail.com(★を@に) 

※初めての方は来場前に必ずご予約下さい。(お名前・参加日・ご連絡先)開始時間直前まで受付。

※参加条件(ページ最下部に記載)をご確認のうえ、予約してください。

※レッスン料=単発3000円、4回チケット11000円、10回チケット20000円。受講時払いです。

※チケットは6月中旬開始予定の「舞踏フリー」(毎月第13火19時・下記関連クラス)」でも利用可能。

 

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【定期クラス】毎週水金土。週1コマより受講可。
 

櫻井郁也ダンスクラス 2020

6月再開へ!

新規募集も開始

もっとも基本的な動きからダンス表現の本質まで、じっくり身につけてゆく定期的なレッスンです。4種類のレッスンがあります。いづれも初心者より参加可能。

・ダンス/舞踏・メインクラス(金19:00 月謝、レベルフリー)

(コンテンポラリーダンスと舞踏のベーシックワーク、音とカラダの出会い)

・からだづくり・基礎クラス(土15:00 月謝 or チケット、初級〜)

(ストレッチ、体のケア、筋力、ダンスの基本エクササイズ)

・オイリュトミー(水19:00 月謝、レベルフリー)  

(音・言葉・身体の関係を深め、感覚を拡大する)

・クリエーション(土13:15 月謝、初級〜)

(ダンスをつくる、カラダの発見:初歩からの創作)

 

各クラスの練習内容&参加方法←クリックしてください

会場:善福寺稽古場(善福寺公園前)ほか JR荻窪駅からバス10分内/JR西荻窪駅から徒歩圏。お問い合わせ時に詳細ご案内

再開情報 ただいま6月からの活動再開に向けて準備を始めております。詳細は6月1日に当ブログに掲載します。


お問合せ=juujishabou★gmail.com(★を@に)

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【講師メッセージ】
口や文章では語り尽くせないような衝動や、喋ってしまうと嘘っぽくなってしまうような感情、言葉になる前の言葉、歌になる前の歌、、、。
じっくりと身体を感じ取り、いろんな音や言葉に出会い、わきたつイメージや感情を解き放って、踊りの面白さを味わってほしく思っております。からだとの付き合い方、感覚の磨き方、いろんなことをつかんでください。
ジャンルとかスタイルといった先入観・既成の常識にふりまわされず、まず自由に踊ることから。そして表面的な形やウマいヘタとかいう思い込みを捨てて、自分の感覚や身体をのびやかにしたいものだと思います。踊るというのは運動もスルし汗もかきますが、日常の心配事や人間関係をいったん忘れて、まっすぐに心を見つめる行為でもあり、とても丁寧でデリケートな作業でもあると思うのです。

【講師プロフィール】
櫻井郁也(さくらいいくや)舞踊家。笠井叡に師事。定期的長期的なソロ公演を継続するほか、ポルトガル招聘公演、ルクセンブルグ招聘公演、ダンス白州、越後妻有トリエンナーレ、いちはらアートミックス、NHK番組振付、長崎原爆70年忌公演など作品多数。詳細

 


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【レッスンの参加条件】
・健康で自己管理の出来る方。

・参加者どうしでのマナーやエチケットを大切にしていただける方。

・セラピーや療法に属する学習や施術は一切行っておりません。

・教室やワークショップなどの講師をしている方や、すでに公演活動をしている方は、定期クラスへの新規入会ができません。個人レッスンにて対応しますので、ご相談ください。


〈受講時のご注意〉
*他団体やサークルへの勧誘、物品・チケットなどの販売、当方と無関係のチラシ配布や宣伝などは一切お断りします。
*ケガの防止・体調管理を、各自の責任でおこなってください。
*他の方に対して気分を害する言動や態度、めいわく行為、誹謗・中傷にあたる言動があった場合は、講師の判断で即時退会していただき以後の関係をお断りすることがあります。また、過度の欠席や遅刻をはじめ、レッスン進行やクラスの雰囲気を損なう可能性がある参加姿勢がある場合やマナーをお守りいただけない場合も同様に対応させていただきます。諸経費の払い戻しは一切できませんのでご了承ください。

 

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stage info

stage 櫻井郁也/十字舎房:ダンス公演情報

5月30〜31日に予定しておりました櫻井郁也の新作ダンス公演は、新型コロナ感染症の対策のため、本年10月3日〜4日に延期となっております。くわしいご挨拶や前回公演の記録などを、上記サイトにて掲載中です。ぜひ、ご一読ください。

 


photo 5/25

2020-05-25 | 日々のこと(daily)

 

 

ドクダミの花が咲いてる。

可愛い。

なぜかしら、ほっとする。

 

この小さな白い花は雨を呼び、

その雨は夏を呼ぶのだろう。

 

自粛生活が始まった頃はまだ寒かった気がする。

そして、桜花をながめながら、溜め息をついた憶えがある。

もう、こんな季節になっている。

 

僕らがどんなに停滞しても、季節は、時は、流れている。

この花をみて、なぜかそんなことを思ったりする。

たぶん、いま生きているというのは、運がいいのだ。

生き延ばされてここに居る、ということでもある。

 

(大げさかな)

 

去年のいまは何をしていたか、

来年のいまは何をしているか、

と、思ったりすることもある。

 

だけど、花の可愛さのまえでは、

そんなこと全てを、ふと忘れてしまう。

 

 

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lesson 櫻井郁也ダンスクラス 

再開情報 6月からの再開に向けて準備を始めております。コチラ

 

stage 櫻井郁也/十字舎房:ダンス公演情報

5月30〜31日に予定しておりました櫻井郁也の新作ダンス公演は、新型コロナ感染症の対策のため、本年10月3日〜4日に延期となっております。くわしいご挨拶や前回公演の記録などを、上記サイトにて掲載中です。ぜひ、ご一読ください。

 


櫻井郁也ダンスクラス再開について、現況のお知らせ

2020-05-24 | レッスン日程(毎月更新)

櫻井郁也ダンスクラス

再開について、現況のお知らせ

 

◯5月31日までは、新型コロナ対策のため当方主催の定期クラスは臨時休業を続けます。

◯「櫻井郁也ダンスクラス」(定期クラス)の再開につきましては、東京都の緊急事態宣言が解除された場合、早い場合は6月第1週あるいは第2週からの再開をめざして準備を進めております。ただし、スタジオ等の使用が可能になるかどうかは現時点ではわからないので、現在会員の方には、6月1日の時点で、個々に再開日の予定または再開の見通し状況についてご連絡をいたします。

新規ご参加の方は、このブログにて参加受付再開の告知をいたしますので、いましばらくお待ちください。

櫻井郁也ダンスクラス参加要項 

 

◯西荻「ほびっと村学校」の舞踏クラスに関しましては、6月4日(木)から、毎月第2第4火曜日と第1第3木曜日にて、リニューアルオープンが決定しております。参加方法などはコチラをクリックしてご参照ください。

西荻ほびっと村学校:舞踏クラス

 

5月30〜31日に予定しておりました櫻井郁也の新作ダンス公演は、新型コロナ感染症の対策のため、本年10月3日〜4日に延期となっております。くわしいご挨拶や前回公演の記録などを、下記リンクにて掲載中です。ぜひ、ご一読ください。

櫻井郁也/十字舎房:ダンス公演情報

 

 

 

 


ダンス、歴史、身体(櫻井郁也ダンスノート2020.5/21)

2020-05-21 | ダンスノート(からだ、くらし)

数日前のこと。かかわっているダンス学校の学生のために「舞踊史」についての話を動画収録した。思いのほか大変だったが、良かった。

僕のメインの受け持ちは「創作・振付」なのだが、こちらは実技ゆえ「同じ場所に居る」ということの大切さが多大、なので、ウイルス状況をにらみつつナマで人数限定レッスン。それに先行して、「歴史」のレクチャーをオンラインで集中的に勉強してもらうつもり。

奇しくも、現代ダンスの生成期にもスペイン風邪のパンデミックが重なっている。第一次大戦、スペイン風邪、世界恐慌、、、。激しく世界が揺れるなかで、踊りもまた激しく生まれ変わっていったのだろうか。

ダンスの歴史は私たちの悲しみ喜び苦しみの歴史でもある。いま、こんな今を生きながら、祖先を想う。

発想にとって、過去への興味や感情はとても大切なのではないかと僕は思うし、過去は良くも悪くも僕らの原点なのではないか、とも思う。

僕自身、いまこの状況だから、ダンスというものの本来をさえ考えずにいられないし、創作や発表に対する取り組み方も連日あれこれ考える。そういうなかで、集中して歴史を話す時間を得たのは、大切な作業になった。

アフリカのドゴンやヌバのこと、トルコの旋回舞踊や足踏みによる祈りのこと、タリオーニ、ニジンスキー、ヴィグマン、ホートン、エイリー、カニンガム、土方さん、ピナ、、、。たどれば数知れない人のことがあり目眩がしたが、その目眩の中で、なんだかまた血が騒いできた。

人は本当に遠い昔から、この地上の隅から隅まであらゆる場所でダンスをしてきた。喜び苦しみ悲しみがある場所すべてにダンスは生まれるのだ。すべて素敵だったんだろうなあ、すごかったんだろうなあ。そう想像し妄想し、踊りたくなる。踊っても踊っても、もっと、としか言いようの無い誘惑が、ダンスというものには確かすぎるほど、あるのだ。

(僕のクラスやワークショップは全て実技だけれど、いづれ、舞踊史のレクチャーも一般の方向けに数日間やってみたくもあり、もし興味ある方がいらしたら、ぜひ声をください、企画します。)

そういえば、ナチョ・ドゥアートが改訂振付した「ラ・バヤデール」を数日前にテレビで観てとても良かった。もとはマリウス・プティパの有名振付だが、このようにして生まれ変わるのを見ると、なんだか、歴史というものの意味が伝わってくるように肌がざわめいた。少し前に観たアクラム・カーンの「ジゼル」でも歴史的なダンス作品が生まれ直す瞬間を深く感じた。

僕が学んだ師は日本に舞踏を生成したメンバーのひとりでもあり、そのすぐ先をたどればノイエタンツがあるし、その先をたどればクラシックも縁遠くはない。なんて思えば想像力がひろがる。学びと創りは刺激し合うのだろう。

踊りは、踊るという行為は、どこかで祖先に繋がっているにちがいない。ダンスは世代から世代へと何かを渡し繋げながら、新しく生まれ変わってゆく。

ダンスの身体は歴史を呼吸している身体でもある。

そう思う。

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クラス案内 Lesson and workshop 

▶レッスン内容、参加方法など


ダンス公演 stage info.

▶櫻井郁也によるステージ、ダンス作品の上演情報

 

 

 

 

 

 

 


photo 5/18

2020-05-18 | 日々のこと(daily)

 

 

 

 

lesson 櫻井郁也ダンスクラス
4月8日から5月31日まで、新型コロナ対策のために臨時休業中です。

再開のお知らせは当ブログに掲載させていただきますので、いましばらくお待ちください。

 

stage 櫻井郁也/十字舎房:ダンス公演情報

5月30〜31に予定しておりました新作ダンス公演は、新型コロナ対策のため、10月3日〜4日に延期いたします。

くわしいご挨拶や前回公演の記録などを、上記サイトにて掲載中です。ぜひ、ご一読ください。

 

 


音が与えてくれる心、、、(櫻井郁也ダンスノート5/15.2020)

2020-05-15 | ダンスノート(からだ、くらし)

音が与えてくれる心、というものがある。

ダンスを通じて、そんなことを思うことが多かった。

 

活動自粛となって以来、

公演作品とは別に、

ただ純粋に音楽を踊りたくて、ひとり稽古をしている。

 

そのなかに、マーラーの亡き子を偲ぶ歌」という題名の曲集があり、

新しい思いを導いてくれた。

 

長く、ずっと心にあった曲だが踊ることはこのたびまでなかった。

壮大なシンフォニーにもかかわる歌・旋律・情。

 

踊らなければ聴こえてこないものが、

この音楽にはものすごく詰まっている。

 

受容。

 

音楽に射つらぬかれることから、はじまる。

 

いまはスタジオがないから、自宅の片隅で稽古する。

生活空間の一部で我を壊しくだくのはなかなか難しい。

発表とか作品とか言う前に、ただただ「聴く」ために稽古する。

 

修業時代の感覚に戻っている。

さぐる。さがす。

というようなことを、なぜか無性にしてしまう。

 

踊りの種はあらゆるところにあるが、

聴覚と舞踊感覚との関係には特別なものがあるように思う。

過去作の「かなたをきく」という公演の根にあったテーマにもつながる。

 

 

存在することについて、

希望について、

とてつもない深さと広さを、

マーラーのこの歌はあらわし響き渡る。

 

音楽にひたすら溶け込もうとする。

それは、タマシイに身をゆだねることにも似ている。

これは、ダンスの醍醐味のひとつかもしれない。

 

音楽はタマシイの声で、踊りをおこすのだ。

 

自分のナカを表したい気持ちとは別に、

他なる存在に近づきたいという気持ちが、

踊るとき大きい。

 

きこえるものに、身をよせる。

心身をいったん他者に預けてみる。

他者のココロに溶けてゆこうとする。

音楽に溺れる。

感極まった時に、自分の中に「誰か」が入り込んでくる。

 

それは、新しい心の「たね」が宿ることに、ちかい。

我を消す試み、と言うと大げさか、、、。

 

ダンスの作品をつくるとき、

僕はたいてい自分で音や音楽をつくる。

だから、

誰かの作曲した音楽を踊るときは、

特別その人の音楽でなければならない、というときだ。

 

他者の音楽を踊るというのは、

他者のタマシイを呼吸するようなもの、だ。

 

そう思う。

 

踊ることは、タマシイの呼吸

とも言えるのではないかと、

いま、本気で思う。

 

踊る、ということを考え直す時間。

生きる、ということを考え直す時間。

ここにいる、ということを考え直す時間。

 

そんなふうに、いまこの異様な状況の、時の流れを噛み砕いている。

 

※東京ではまだ緊急事態宣言が解除されない状況で、窮地が続くなか、僕が現在確信をもって出来ていることは、結局は、淡々と稽古する、個というものを確かめ直す、ということにつきております。

表には出なくとも、止まらないこと。持続。ということなのでしょうか。

少なくとも、いまの「この時間」から何か深まってゆくものはあるはずとの思いで、ここは、時間をかけた作品づくりの期間と認識しております。

じっくり温めたものでないと、自信をもってお見せすることが出来ないので、じたばたせずに稽古を重ねるしか、能がありません。

疫病による中断と危機は、少なくとも、自分の中身が枯渇して何も出来ないのとは、まったく違う状況です。

生活は困難ですが、どんどん何かが溜まり高まり、うねってゆくのを感じます。

 

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クラス案内 Lesson and workshop 

▶これからのレッスン内容、ご参加の方法など


ダンス公演 stage info.

▶櫻井郁也によるステージ、ダンス作品の上演情報

 

 

 

 

 


dance photo :Sakurai Ikuya

2020-05-12 | リハなどの写真(photo:rehearsal etc)

 

 

 

private rehearsal 2020

 

 

lesson 櫻井郁也ダンスクラス

stage 櫻井郁也/十字舎房:ダンス公演情報

daily 日々のこと

 

年間スケジュール「踊り入門 」by 櫻井郁也2020(西荻ほびっと村学校:舞踏クラス)

2020-05-08 | レッスン案内・参加方法2020

東京・西荻窪駅前にある「ほびっと村学校」の講師を担当しています。6月より月4回のペースでスタートの予定です。櫻井主催の定期クラス再開ともども、すこしでもウイルス状況が改善され、楽しくお稽古できるようになることを祈りつつ、準備を進めております。

櫻井郁也主催のダンス定期クラスはコチラ

 

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西荻ほびっと村学校

「舞 踏」butoh-dance

イノチとカタチ〜踊り入門 講師=櫻井郁也)

 

 

2020年度 開講スケジュール

原則・毎月第2第4火曜日+第1第3木曜日 いづれも19:00〜21:00

(当面は5名以内を目安に、接触のない動き、風通しの良い状態にて行います)

2020年

(火)=6月9、23  (木)=6月4、18

(火)=7月14、28  (木)=7月2、16 

(火)=8月11、25  (木)=8月6、20 

(火)=9月8、22 (木)=9月3、17

(火)=10月13、27 (木)=10月1、15

(火)=11月10、24 (木)=11月5、19

(火)=12月8、22 (木)=12月3、17

2021年

(火)=1月12、26 (木)=1月7、21

(火)=2月9、23 (木)=2月18  ※2/4(木)は休講予定です。

(火)=3月9、23 (木)=3月4、18

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【講師メッセージ】


体をほぐし、思い思いに踊り、ともに対話し、
「カラダとココロ」「踊り」「表現」について理解を深めます。

舞うこと。地を踏むこと。
その喜びにウマイヘタなんて、本来はあるはずがありません。
このクラスではお手本を模倣することはせず、
ご自身の気持の変化をご自身の感性で自由気ままに踊ってみる試行錯誤をかさね、
ダンスや身体表現の初歩をつかんでいきます。

心に感じたことを、
まず動いて表現してみること。
あるいは、
じっと静かに佇んで何かを感じ取ってゆくこと。
プロセスを楽しむこと。
ダンスはどのようにしてうまれてくるのでしょうか、、、。

身体にじっくり向き合うこと。
自分自身をみつめなおすこと。
時間や空間との関わりを味わい楽しむこと。
それは忙しい日常からはなれて、心と体を解放する時間であり、
自らを開発する行為ではないでしょうか。

音楽や詩をきいているうちに、自然にからだが動いてくることもあります。
また、この気持をどうすれば表現できるのだろう、と何かをさがすような体験もあります。
がむしゃらに動いているうちに、自分の心がつかめてきた、ということもあります。
なんでも試してみることから、芽生えるものがあるはずです。

お手本をなぞるのでなく、
自由に動いたり考えたり話し合ったりしながら、
想像力や感性を身体に結びつけてゆく稽古。

あらゆるスタイルから離れて、思いのままに動いたり佇んだり、
一瞬一瞬に感じたことや想像したことや体験したことを話したり、
様々な試行錯誤を遊びながら、踊るという行為の面白さを味わってゆく稽古。

表現力ゆたかな活き活きした身体へむけて、
感受性のひろがりへ、
ゆっくりと心身を磨いていってください。


会場=西荻ほびっと村学校
杉並区西荻南3-15-3ほびっと村3F TEL 03-3332-1187
JR中央線西荻窪駅南口下車徒歩2分。みずほ銀行左折、最初の角。1Fが八百屋(自然食品店)のビルです。

受講料=単発3000円、チケット4回11000円、10回20000円

→初回受講はご予約ください=メール「juujishabou@gmail.com 」まで、お名前と受講希望日をご連絡ください。

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・受講はいつからでもスタートできます。
・参加したい時に来ていただくチケット制レッスンです。
・ダンス経験や年齢は不問です。
・クラスは、おおむね5名くらいで行ないます。

・このクラスの追加レッスンとして、「舞踏フリー」も6月中旬以降に開催予定です。同じチケットで受講できます。
(第1第3火曜日の予定。決定次第このブログで日程告知します。)



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櫻井郁也ダンス定期クラス
水夜・金夜・土pm。募集中。


こちらは毎週おこなうベーシックなレッスン。

「基礎クラス(からだづくり、ダンスの基本)」土pm
「コンテンポラリーダンス」金夜
「オイリュトミー」水夜
「ダンスレギュラー(ダンス創作を初歩から)」土pm

など4種類のクラスがあります。

いづれも初心者から、少人数クラスとして行なっています。
くわしくは櫻井郁也クラス案内にて!!


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News
櫻井郁也ダンスソロ公演webサイト

↑↑講師のステージ最新作をご案内しております。↑↑






photo 5/07

2020-05-07 | 日々のこと(daily)

 

 

前の写真の数日後、同じ場所なのですが、

なぜか、

じっと見入ってしまいます。

風にのこされた花びらひとつ。

なぜか、心を刺します。

いま、、、。

 

 

lesson 櫻井郁也ダンスクラス
4月8日から5月6日まで、新型コロナ対策のために臨時休業中です。再開のお知らせは当ブログに掲載させていただきますので、いましばらくお待ちください。

 

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5月公演は、新型コロナ対策のため、10月3日〜4日に延期いたします。くわしいご挨拶や前回公演の記録などを、上記サイトにて掲載中です。ぜひ、ご一読ください。

 

 


新型コロナのなかで②(櫻井郁也ダンスノート4/30.2020)

2020-04-30 | ダンスノート(からだ、くらし)

世界中が同じことで困って長い。

こんなことは初めてだ。

深刻、とはこのことか、、、。

 

このウイルス状況を「戦い」と呼ぶ人の気持ちはわからなくないけれど、

でも、僕は、あんまり「戦い」という言葉を使いたくない。

 

荒ぶる言葉をつかうと、すさんだ心になってしまう。

気持ちを引き締めなければならない状況だけれど、心がすさんではいけない。

人間は心の生き物だ。

心がすさぶと、なにもかも、本当に壊れる。

言葉には心をつくってゆく働きがある。

 

大変な状況でも、良い言葉によって、人は静かな心になれる。

静かな心からは、必ず知恵が生まれてくる。

すさんだ心からは、必ず破壊が生まれてくる。

 

言葉に敏感でいたい。

心は言葉によってつくられる。

 

このウイルス地獄のなか、

知恵を出し合って、協力しあうべき事柄が、刻一刻と増えている。

戦争と真逆に、かつてないほど人と人が支え合う心が試される。

 

世界は長いあいだ対立と競争の図式で過ごしてきたが、

ここからは、共感と友愛が、重要なテーマになる時代がくると思う。

 

だけど、それは同調圧力を生みやすい状況でもあると思う。

いつのまにかトップダウンによる行動が増えてゆくことも、こわい。

ひとりひとりが自分の考えを失わないように工夫しなければならない。

 

いかに個としてあり、かつ、互いに尊重しながら共通の困難を乗り越えてゆくか、、、。

 

コロナ後には大きく世界が変わっているだろう、という意見があちこちから聴こえる。

どう変わるのか。

どう変わるべきなのか。

その鍵を握っているのが、いま刻一刻の行動や考えなのだと思う。

 

僕自身がなんとなく予感しているのは、これは単なる災いではなくて、さまざまな価値やシステムや思考回路や生き方などの、

「再構築・再編成」への準備期間なのではないかということだ。

 

(引き続き、いろいろ考えてみたい)

 

 

 

 

lesson 櫻井郁也ダンスクラス
4月8日から5月6日まで、新型コロナ対策のために臨時休業中です。再開のお知らせは当ブログに掲載させていただきますので、いましばらくお待ちください。

 

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photo4/27

2020-04-27 | 日々のこと(daily)

 

 

 

 

 

 

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イノチからがらダンス(櫻井郁也ダンスノート4/24,2020)

2020-04-24 | ダンスノート(からだ、くらし)

 

負けたくない、と思いながら過ごしている。

 

「命からがら踊る」

 

そうとでも言うしかない姿を観たことがある。

1985年の早春、土方巽さんが亡くなる直前のこと。

有楽町に出来たばかりのマリオンで『舞踏懺悔録集成』と題するフェスティバルがあって通った。

ざんげ、という言葉がダンスに結びついている。そこに誘惑された。

そのなかで、大野一雄さんが『ラ・アルヘンチーナ頌』を踊った日があった。

土方さんが演出した中でも特に有名なひとつだが、その冒頭部分で「命からがら」という感触を強く受けた。

 

ものすごい音圧でパイプオルガンの音が鳴り響くなか、老いたダンサーが必死になって立っている。

 

舞台の始まりの、そのわずかな時間が、本当に心に残った。垂直に立っている、ということ自体が、ものすごく劇的なことなのだと思い、立つ、あるいは、立とうとする、ことこそが人間が人間として生きている証拠の姿なのではないか、と思った。あの舞台を観たことは、僕のダンスに少なからず影響しているかもしれない。

 

「立つ」

 

ということは、僕にとっては「抗う」ということに、びっちり重なっている。

襲いかかってくる何者かに対して、立つ、立ち続けようとする、ということは何よりの抵抗なのだ。

僕は強さというやつに恐怖を感じてきた。怒りと反抗をも、感じてきた。どこにもないオドリを踊りたいという欲望も、強いものへの抵抗心ゆえかもしれない。

他者に対しても、自分自身に対しても、正確に立っていることは、僕にとって半世紀以上生きてなお簡単でない。

いま、現在の、この、どうにもならない危うい日々、のなかでそのことをまた思う、思い続ける。

 

「僕は必死でないと立っていることさえ出来ない」

 

どうすれば、堂々と、きちんと、立っている、ということが出来るのだろうか。わからない、わからない、と思いながら、へんちくりんな畏れと執念がないまぜになって、ダンスという場所に迷い込んだ。執拗にダンスを信頼するのは、ダンスが立つことをめぐる芸術だからだ。

 

「命は形に追いすがる、形は命に追いすがる、、、」

 

そんな言葉がある。

ダンサーにはあまりにも有名な、土方巽さんと大野一雄さんの対話の一節だ。

禅の公案を思わせるようなその言葉には、ダンスの心が見事に表現されていると、僕は思う。

カタチあるもの全てはイノチに関わっていることを、踊りは僕らに教えている。

 

危機のなかで、僕らはイノチに気付く。

もう少しでも生きていたい。生きて、何かやってみたい。

そう思う力が、僕らの身体と心を一つにして、エネルギーを発するのではないかと思う。

「いま、いかに立つか、、、。」

 

 

 

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断片 4/21(櫻井郁也ダンスノート)

2020-04-21 | ダンスノート(からだ、くらし)

 

すこし前にとった写真です。

美しいものは、生きる力をくれます。

そのことを強く強くおもう毎日です。

いきものが美しいのは、互いに力を与え合うためだと思います。

 

 

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新型コロナのさなかで、、、(櫻井郁也ダンスノート2020.4/19)

2020-04-19 | ダンスノート(からだ、くらし)

ただいま、きんきゅう、じたい、せんげん、が、だされて、います、ふよう、ふきゅうの、がいしゅつを、、、。

という、ゆっくりとした女性の声が毎日決まった時間に僕の街に響き渡る。

緊急事態宣言が出されて一週間を越え、僕の住む東京は、ずいぶん変わった。

すでに沢山のものを失っていたが、きんきゅうじたいせんげん、というその一つの「言葉」の影響は、さすがに大きかった。やはり言葉は世の中を変えてしまうのだなあと思った。

不安と困窮のかわりに、ウイルスは、とても特殊な時間を僕らに与えている。

休止、という時間。

休息ではないし、停滞でもない、予測ができない宙ぶらりんの時間。

この時間をどう使うか。この時間のなかで、なにを考えてゆくか。

そこに、もしかすると、何か非常に大切なものがあるかもしれない、と思う。

 

未来は予測できない、ということを、この状況から僕は本当に理解し始めている。

この状況によって、僕は僕の根っこを揺さぶられていると思う。

僕らの行動の多くは、ある程度の予測から生まれていたのだから。

いま、この休止の時間には、楽観できる要素もないし、絶望する根拠もない。

状況は深刻だが、心配し過ぎては僕らの力が萎縮してしまう。

人間は、萎縮すると、出来ることも出来なくなってしまう。

いま、それが一番こわいと思う。

いかに自分を保つか。そこが大切だと思う。

そのためには、好きなことを、きちんとやる。好きな人と、何とかしてコミュニケーションをする。そういうことが必須だと思う。

素朴だが、それ以上に大事なことがあるかしら。

それに、思えばそれらは、つい最近まで、少なからず我慢したり、後回しにしてきたことかもしれないし、、、。

 

先が見えないときは、やるべきことをやり続ける以外に何があるだろう。

困難のなかでこそ、やるべきことが、見つめるべきことが、きっとあると僕は思う。

いま僕たちは裸なのだ。

もしかするとこれは、人間性を取り戻すための時間になるかもしれない、なんて思ったりもする。

いつも何かに追われていて、自分の考えをゆっくり温める時間も足りていなかったのだから。

いま、たぶん誰一人として一週間先がどうなっているかを確信できない。

世界の危機と国家の危機と企業の危機と個人の危機が、ひとつの線上に並んでいる。こんなことは初めてだ。

経済のこと、健康のこと、文化のこと、科学のこと、労働のこと、すべてが現在の考察の対象だ。

いま僕らは、新型コロナウイルスという「知らないもの」に向き合っている。

そして「予想がつかない時間」のなかで生活している。

未来の子どもたちは、たぶん、僕らの立ち居振る舞いを、何らかの参考にするのだと思う。

身動きできない状況のなかで、僕らは歴史を変える時間を作っているのかもしれない。

 

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