横浜の建築設計事務所 コア建築設計工房のブログ

建築のこと、 横浜のこと、保育や福祉施設のこと、介護のことを表現します。

迎え、もてなす、迎賓館

2023年03月06日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

「虚空に花ふり音楽聞こえ、霊香四方(れいきょうよも)に薫す」

この一節は謡曲「羽衣」の中にあります。
赤坂にある迎賓館、羽衣の間のモチーフとなった歌です。
3/5に貴重なガイドツアーに行ってきましたのでその時のことを少し。

■迎賓館本館

気品と威厳あふれる迎賓館本館は
引き目でみると洋風ですが、
一つ一つの装飾をみると、鼓、兜や刀など、
純日本風の装飾が浮き出てくる何とも遊び心のある建物です。
建物の壁は厚いところで180cmあると聞いて、
明治、大正、関東大震災でもびくともしない先進的な耐震構造であったことが伺えます。


△迎賓館本館裏


△迎賓館本館表

個人的に樋の部分が邪魔にならずに
逆にアクセントになっている所が好きです。
アプローチの厳かな形と、
中央階段と大ホールの迫力は何とも言えない雰囲気でした。

■迎賓館和風別館


△迎賓館和風別館(池は元々水盤にする予定だった)

「日本らしいおもてなしを」
その想いが形となった迎賓館和風別館。
梅の花が満開の季節を迎え、
もぐらの穴があちこちにありました。
内部の床に使われていた玄昌石は宮城の雄勝で取れた石で、
黒く純度の高い宝石のようでした。
また、国賓のために茶道を体験してもらうために用意された茶室は
全て畳ではなく、半分絨毯敷きになっていて
畳に不慣れな方に配慮した設計になっていました。


△迎賓館売店にてティータイム

参観が12:30で早めのお昼を取ったのですが、
全ての施設の参観終了後、15:00になっていまして、、。
お腹が空いてしまいました。
トルティーヤをほおばりながら
寒空の下で迎賓館を眺めるのも趣があっていい気がします。
ただ下の石張りを汚さないように食べるので、
何だか緊張しました。

それでは、ここまで。

【参考URL】


雄勝の玄昌石

 

 

迎賓館赤坂離宮 | 内閣府

迎賓館赤坂離宮公式ウェブサイト。国賓等の接遇の様子、国宝迎賓館赤坂離宮の建物や調度品のご紹介のほか、一般公開(見学・参観)の情報や見どころについてご紹介していま...

迎賓館 | 内閣府

 

 

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陰翳礼讃と日本文化私観2

2021年10月01日 | 展覧会・アート・本

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

先日の記事の続きです。

坂口安吾は捻くれているけれど、実は優しい印象があります。
救われない小説も笑える小説も書くし、特に『堕落論』はネガティブなタイトルですが、実はポジティブな意味を含んでいたりします。
『日本文化私観』もそのような印象を受けます。

まず、序盤からブルーノ・タウトの名を出し、皮肉を炸裂させています(タウトは桂離宮を褒め称えたことで有名ですね)。
伝統や国民性に疑問を呈しています。

また、故郷の風景が壊され現代的になることを、悲しく思わないようで、

伝統の美だの日本本来の姿などというものよりも、より便利な生活が必要なのである。京都の寺や奈良の仏像が全滅しても困らないが、電車が動かなくては困るのだ。
我々に大切なのは「生活の必要」だけで、古代文化が全滅しても、生活は亡びず、生活自体が亡びない限り、我々の独自性は健康なのである。
なぜなら、我々自体の必要と、必要に応じた欲求を失わないからである。

と痛快な主張です。

以下、「四 美に就いて」より

さて、ドライアイスの工場だが、これが奇妙に僕の心を惹くのであった。
 工場地帯では変哲もない建物であるかも知れぬ。起重機だのレールのようなものがあり、右も左もコンクリートで頭上の遥か高い所にも、倉庫からつづいてくる高架レールのようなものが飛び出し、ここにも一切の美的考慮というものがなく、ただ必要に応じた設備だけで一つの建築が成立っている。町家の中でこれを見ると、魁偉かいいであり、異観であったが、然し、頭抜ずぬけて美しいことが分るのだった。(中略)

美しくするために加工した美しさが、一切ない。(中略)
ただ必要なもののみが、必要な場所に置かれた。そうして、不要なる物はすべて除かれ、必要のみが要求する独自の形が出来上っているのである。

「装飾は罪悪である」と言ったアドルフ・ロースと同じ考えだと思いました。
古今東西を問わず生まれる考えかもしれません。

 

法隆寺も平等院も焼けてしまって一向に困らぬ。必要ならば、法隆寺をとりこわして停車場をつくるがいい。
我が民族の光輝ある文化や伝統は、そのことによって決して亡びはしないのである。(中略)

真に必要ならば、必ずそこにも真の美が生れる。そこに真実の生活があるからだ。

そうして結びます。
高尚より俗に寄っていますね(個人的には安吾に諸手を挙げて賛成はできません)。


陰翳礼讃のあとに読むと心に沁みます。
便利を受け入れていいのだと、優しいのです。
そして、どちらも「生活」に要点があり、考えさせられました。
もっと実感として理解したいです。

『日本文化私観』は人によっては気分を害するかもしれませんが、皮肉が最高に効いていてエンタメの読み物としても楽しめる傑作でした。

 

 

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夢のSLの発着地~旧新橋停留場~

2021年07月27日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

安全第一、感染予防!
それでは出発進行!
と言った所で新交通ゆりかもめ新橋駅 改札より徒歩3分歩いた所にある旧新橋停留場へ。現在、旧新橋停留場は鉄道歴史展示室として、
明治のSLが走り始めた頃から今日までの鉄道の歴史、
現存する旧新橋停留場の駅舎の基礎部分などを展示している施設となっています。

ここでは旧新橋停留場の「堂々とした佇まいの中にある可愛い」を紹介したいと思います。


▲正面。(旧新橋停留場を復元したもの)

旧新橋停留場を見ると、堂々とした佇まいの中に「可愛い」と思わせてくれるポイントが幾つか存在します。
特に、正面。
私だけかもしれないのですが、入口、笑っているように見えませんか?
この角度の写真で撮ることで起きるのですが、これにとても癒されるんです。
細部を見てみると入口上部にあるリボンのような装飾がちょうどまぶたのように見えてきます。
中央のハイサイドライトも帽子みたいですよね!!

でも実は明治当時、夢のSLに乗る発着駅であった新橋停留場では見られない光景なんです。
明治当時はこの駅舎の前に三角屋根のファサードがついており、かなりハイカラでした。
今現在、それを確認できる文献は旧新橋停留場を描いた錦絵が一般的に知られているものになっています。

時間を遡るSLがあれば、その当時の三角屋根のファサードがついた旧新橋停留場も見てみたいですね、、。
それでは、またよろしくお願いします。

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研修旅行2019 ~神勝寺 禅と庭のミュージアム 松堂、洸庭 @広島県福山市~

2019年12月09日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の小川です。

本日も先日研修旅行で訪れた、神勝寺境内にある、洸庭と松庵をご紹介させていただきます。
総門から境内へ入ると左手に三角形の帽子をかぶったような建物「松堂」(寺務所+展示スペース)が見えて来ます。
設計は藤森照信氏。屋根は手曲げ銅板で葺き、外壁は土壁塗、内壁は漆喰塗りになっています。


▲屋根のてっぺんにはアカマツが植えられています。


▲外廊下部分、土壁塗り


▲内部は構造材表しの漆喰塗り


▲展示スペースには松堂の模型が展示されています


▲こちらは洸庭の模型


▲ベントキャップにも土壁が塗られています

洸庭は、彫刻家の名和晃平(なわこうへい)氏が率いるクリエイティブ・プラットフォーム「SANDWICH」が企画、設計。
地面には錆石が敷き詰められていて、その上に舟型の巨大パビリオンが建っています。「この寺が造船にゆかりのあることから、舟をイメージして作られたそうです」
外部の仕上はサワラ材の板張り。柿(こけら)葺き、内部は多意匠装飾仕上塗やリシンの掻き落し等になっています。


▲この橋を渡って洸庭に向かいます。


▲ちょうど紅葉の時期でした


▲サワラの杮葺き、想像を絶する作業がうかがえます


▲柱は鉄骨の柱にリシン掻き落し仕上げ

洸庭については現実離れした世界観を感じました。内部のアート体験については、訪れて体験してみてください。



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神奈川県庁(本庁舎)の見学

2019年11月18日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の宇都宮です。

10月21日に書いたブログ(「神奈川県庁」国の重要文化財に!)の続編です。

神奈川県庁の見学日には屋上にも上がることができます。
屋上に上がると、建築当時(昭和三年)に軒先の装飾用として施されている焼き物の一部が展示されています。


▲ 昭和38年に取外し、復元したものが展示されています。

現在本庁舎の向かい側に、分庁舎を建て替え建築中です。


▲ 屋上から見た建築中の分庁舎の様子


▲ 本庁舎の玄関に展示されている分庁舎の模型

本庁舎内部のいくつかの部屋が見学できました。

特に豪華だったのは「正庁」と呼ばれる大切な儀式などに使用されていた大広間です。


▲ 壁面はコルク吹付仕上

木の床には寄せ木細工が施されているのですが、バックヤードの部屋も大広間と同じ仕様になっていました。
とっても贅沢なバックヤード空間です。


▲ 寄せ木細工の床

現在も絶賛使用中の知事室を見学する事もできました。


▲ 知事室入口から見ることができます。

県庁見学は小学校の社会科見学以来でしたが、当時と見る視点も変わり楽しめました。


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みなみすがお保育園 キッズデザイン賞受賞しました

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横浜の夜景

2018年12月14日 | 建築旅行・建築巡り
おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の
長谷川です。

朝の空気がキーンとしてきました。2018年も残り半月。そこで今年
の振り返り・・・という訳ではありませんが、2018年新しく始めた
こととして、カメラ教室に通い始めたことがあります。

2010年にミラーレス一眼OLYMPUSのPENを購入し、昨年まではシ
ャッターボタンを押すだけの物だったのですが、マニュアルで操作
が出来るようになりたいとここ2〜3年沸々とその想いが湧き上がり、
ようやく習い始めました。

その写真教室が横浜にあるのですが、先週教室の帰り道にある建物
が良い感じに光っていたので、練習で撮ってみました。


▲「工場夜景」の様な建物が被写体(ぼけています)

デリス横浜ビル(横浜駅西口)
設計デザイン  隈研吾
S造 一部RC造
地上7階 地下1階
アルミのグレーチングが外部に装飾され、工業的なイメージからか、
工場夜景の一部を切り取ったかなような建物です。昼間はまた違っ
た表情を見せるんでしょう。



▲真下から1


▲真下から2

1Fにセブンイレブンが入っていますが、看板は目立たない様になっ
ています。

なにかと忙しくこころ落ち着かなくなるこの時期ですが、寒い冬は
綺麗な夜景でゆっくりしたひと時を味わいたい
です。


▲石川町駅前元町商店街のイルミネーション

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日本の代表的観光地

2018年11月02日 | 建築旅行・建築巡り
おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の長谷川です。

先月・10月中頃の話ですが、紅葉には未だ早い京都に行ってまいりました。
長らく日本の都であった京都は、日本の精神が色濃く残っている・息づいている地
であると、改めて感じてきました。

 
▲南禅寺境内内 南禅 (総桧入母屋造こけら葺き院)
 宮大工による神社仏閣の建築。技と美しさに見入ってしまいます。




▲嵯峨嵐山 天龍寺境内内 曹源池庭園(世界文化遺産)
山を背景にもつ枯山水の美しさは多くの方を魅了していました。葉が少し色づいています。


▲観光客がワサワサ


▲天龍寺境内内 多宝殿 刎高欄(はねこうらん)部の継金物
物に装飾が施されているところに感嘆です。


▲嵐山 竹林の道

侘び 寂び
心静かに感じとりたい世界ですが、日本の代表する観光地は国内外の観光客で大賑
わいな状態です。

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まもなく通年公開!

2016年03月25日 | 建築旅行・建築巡り

こんにちは。 横浜の設計事務所、株式会社コア建築設計工房の長谷川です。

横浜ではしばらく花冷えとなっている今日この頃なので、桜の満開を首を
長~くして待っているといった感じです。

およそ一ヶ月ほど経ってしまいましたが・・・
前回私がUPしたブログ、2月20日の続きを書かせていただきます。
『気になる展示会』で観に行った展示会、2つ目は!

迎賓館赤坂離宮一般公開です。(展示会とは言いませんね)


↑赤坂迎賓館正門


↑迎賓館裏庭からの写真

世界各国の国王、大統領、首相などの国賓が宿泊されるとあって、一流の
材料、装飾、仕上げとなっていました。
建物内部は、特にそれを感じます。

一般公開に伴って申込みによる公開建物もあり、そちらも拝見して
参りました。それがこちら


↑迎賓館に隣接している和風別館「游心亭」
設計は谷口吉郎氏 RC造

どちらも建物内の写真撮影が禁止になっていたので、外観のみ写真です。

今まで年に1回・夏の短期間に一般公開を実施していた迎賓館赤坂離宮ですが、
今年4月から可能な限り通年公開になる様です。

内閣府のホームページで案内されています。

『日本がおもてなしする建物』を感じるよい機会になりますよね。



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Less is more

2015年08月13日 | 設計のポイント


横浜の設計事務所、株式会社コア建築設計工房の井下です。


Less is more

この言葉は、近代建築の三大巨匠のひとり、ミース・ファン・デル・ローエが唱えた標語で、「より少ないことは、より豊かなことである」という意味です。
装飾を排し、無駄をそぎ落とし、本質を見極め、シンプルにすることで豊かな空間が得られるということ、
少ない要素に絞り込んで、無限の広がりを表現するということで、
日本の「禅」の価値観や、俳句などにも通じる考え方です。
設計を進めていると、諸条件を満たすために様々な要素が付け加えられていきます。
それらを兼ねられるもの、省けるものを検討して、
当たり前という固定観念を捨てて、「それは本当に必要なものか」を常に意識していかねばなりません。

現実的には、法的条件、構造的な問題、施工性、コスト、設備の取り合い等、の諸問題に直面し、
総合して検討する作業はとても難しいことですが、すこしでも巨匠に近づけるよう精進する毎日です。 


↑Less is moreを体現したファンズワース邸

私自身の体重もLess is moreしていかなければならないのですが、
こちらもまた建築よりも難しい問題です。

 


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そこ、こだわる?

2015年05月09日 | インテリア・プロダクトデザイン

デザインの趣向は色々とあって、それはかたちや色・

素材に反映されてくると思います。

今日は何気なく存在しているお部屋の電気スイッチのデザインに

スポットをあてて

 

電気スイッチはスイッチ部分とカバープレートに分かれています。

電線が露出になるとプレートではなく、ボックスになりますね。

スイッチはボタンのように押すだけで入り切りするもの、

左右シーソーの様に入り切りするもの、つまみがあって上下に

あるいは左右に入り切りするもの。

また、プレートのほうは主流のプラスチックから陶器、木製、金属と

様々な素材があり、シンプルに四角い形のものから楕円や装飾

された形もあります。

もちろん色もメジャーな白から黒、素材そのものの色、絵が描かれ

ているものもあります。

 

スイッチの種類、プレートの形と素材、色

組み合わせると本当に沢山のデザインが生まれますね。

 

「普通でいいです。」とおっしゃるお施主様が多いのですが

小さい面積だとないがしろにせず、少~しこだわってみると

全体の印象がググッと変わってきます。

 

こちら我が家のスイッチ。

古さ満載。年季入っています。

(壁紙もですね・・・)

でも・・・このアルミプレートにネジ丸見え

暗い中手探りでつまみを探る・・・不便なスイッチ。

古いもの好きの私にはヒットです

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和な装飾 格子

2015年04月25日 | インテリア・プロダクトデザイン

東京の白金台にある八芳園に行ってまいりました。

八芳園内数ある宴会場の中で、別館になっている白鳳館で

親戚の結婚披露宴がありました。

宴席場からは新緑に彩られた日本庭園が望め、純和風の

建物でした。

内装は、和モダンといってよいのでしょうか?

天井の木の格子組が色々な表情を見せてくれ、なんとも

印象的。

格子が密になりすぎず粗になりすぎず。

空間を圧迫することなく華やかさを演出していました。

 

テーブルコーディネートは織物や漆器などで日本らしさを

演出していました。

 

このような場所にいると「日本人である」ことを意識します。

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