クラシックを中心に徒然なるままに…withらいとにんぐ

所持しているCDの感想、演奏会の感想などクラシックの事を出来るだけ書きたいと思います♪雑感色々♪

古典派の曲は面白い&次は「惑星」への挑戦

2016-06-07 00:16:43 | 日記
どうも、らいとにんぐです。

昨日は演奏会について少し毒吐きをしましたが(笑)改めて思う事は、


古典派の楽曲は非常に面白いですね♪


モーツァルトやベートーヴェン辺りの楽譜は非常にシンプルです。記号関係が少ないし、リズムもオーソドックス。楽譜通りに演奏するだけなら、割とやり易いと思います。

でも楽譜に書いていないだけで、演奏者としての醍醐味は、表現付けの幅が広いことでしょう。
好き勝手にやって良い訳ではありませんが、許容範囲が広いという事です。


時代が現代に近づくにつれて、難解な技術(奏法)が要求され、楽譜に指示も細かく明記され、大編成になることで気を使わなくてはならないパートが増えてくる→結果、自分が進んで表現付けできる領域は古典派の頃よりかは狭くなっているように思えます。

勿論プロがやれば解決できる問題でしょうが、アマではなかなか辛い物があります(^^;)


次は定期演奏会の練習に突入します。
ベートーヴェン「皇帝」&ホルスト「惑星」の二大プロです。

「皇帝」はティンパニをやります。「惑星」は主にシンバル&スネアなど…。協奏曲でティンパニをするので、「惑星」は軽くなりましたが、正直安堵しております(^-^;)

「惑星」のスコアを見ましたが兎に角難しい…


①火星…p(弱く)から始まり、ラスト辺りはffff(とってーーも強く)で終わります。

全体の編成が巨大なので、上手く自制しながら演奏しないと、全編騒音状態に陥ると思います。
「火星」の副題が戦争をもたらす者ということで、荒々しいのも良いが五月蝿くならないように。
(デ)クレッシェンドを多用しているので、緊張感を出せるように各パートとの調節は必須だなぁと思います。


②金星…木管&ホルンの実力が試されそうな難曲。個人的に、「惑星」の中では「金星」が一番好きなので、平和をもたらすような柔らかい音色が出来たら。僕は見てるだけです≡≡≡ヘ(*--)ノ


③水星…交響曲でいうスケルツォ楽章のようなvivace。1つの滑らかな流れをオケ全体で維持できるかが水星最大の難関かと。
各パートの受け渡しを予め見ておかないと、どんどん遅くなりそう…。「惑星」全体の中でも聞き流す部類だと思いますが、演奏側からすれば苦労しそう(・_・;


④木星…某歌手のお陰でトリオ部の旋律は非常に有名になりました。
演奏する側からしたら、旋律がハッキリしていたり、構造もシンプルなので、一番取っ付きやすいと思います。
ティンパニ2人の息が合うかが注目、そしてグロッケンが難しい…。


⑤土星…激しい中間部に向かってゆっくりゆっくりと音を強く出来るのか。
打楽器目線では中間部(Animato)のチャイムが高音楽器と上手く噛み合うのかが最大の問題かと。
FL、Ob、Cl、Hrp、Vnが拍の頭を弾いて、チャイム他が半拍ズレて演奏するのです。

Vn他がシ、ラ、シ、ラ、…

チャイム他がソ、ラ、ソ、ラ、…

合わせると

シ、ソ、ラ、ラ、シ、ソ、ラ、ラ…

と、上手くハマれば幻想的に聴こえるはず。
老年をもたらす者という事で、死後の世界を思い浮かべてしまいます。

上手く出来るのでしょうか。


⑥天王星…デュカス「魔法使いの弟子」に影響を受けたような楽曲。
打楽器目線ではティンパニ1stが難解。ソロ多数でどうなるやら。

⑦海王星…「惑星」の中で一番興味のある曲です。
スコアを見ると、ハープ、チェレスタ、Vnが模様の様にウネウネ動いていて、労力が報われるのかと言いたくなります(¨;)

神秘的な響きを如何に作り出すか…。打楽器も出番はありますが、仮に演奏しなくても分からないと思います。其くらいの出番。

でも打楽器奏者としては、一見どうでも良さそうな箇所にこそ面白味が隠されていると思います。

少ない出番の中で如何に存在感を出すか。神秘的な響きを出すにはどうしたら良いか。


「惑星」最大の課題が最後の最後に待ち構えています。



当然ながら、「惑星」をアマオケでやるのは大変です。恐らく表現云々の域にまで満足に踏み込めないかも知れません。形にするだけで精一杯かと。

それでも充分聴き応えがあるのですが、演奏する側として欲はある。

少しでも課題を克服出来るように、一致団結して素敵な演奏を届けられたらと思います。


あと4ヶ月弱……まだ練習してません(°∇°;)