COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

現代の経済成長は不経済成長と呼ぶべきか?

2007-12-01 22:35:47 | Weblog
 人が環境に及ぼす負荷を表すエコロジカル・フットプリント は、1980年代に地球の生物学的環境容量に達し、現在では20%も超過している。何故それが可能かというと、地下水の過剰揚水や、育つより早く魚を乱獲するようなもので、必ずそのつけが将来の世代にまわってくる。皆がアメリカ人並みの生活をするには、地球が5個必要になる。問題は欧米型のライフスタイルによる消費の拡大にある。急速に成長を続ける中国やインドに目くじらを立てる人達がいるが、本当の問題は先進国側にあるとスウェーデンの環境ジャーナリストが力説する。生産のための原料やエネルギーは地球からしか得られず、生じた廃棄物を捨てる場所も地球しかなく、資源の枯渇と汚染の蓄積の悪循環を生んでいる。現在の成長は不経済成長と呼ぶ方が適切であるとメリーランド大の経済学者のハーマン・デイリーが語る。このようなVTRを視聴した後で、学生達に意見をレポートして貰った。

[学生190] 経済活動に伴う環境への悪影響は、産業革命の時代から、続いてる。今、ようやく環境に対して、重点が置かれたが、かなり深刻な事態に直面している。しかし、環境に良くする為に経済活動を止めたり、生活様式を原始的にするのは、不可能だ。科学技術発展は、利益主義である。これから、我々の地球を守るため、環境に良い物に対しての価値観を高めた発展、石油に変わる新しいエネルギー資源など、世界レベルの投資が必要だ。

[学生219] 今日のビデオを見て、自分も欧米などの自由なライフスタイルに憧れを持ち、毎日の生活の中において感じていないだけで、地球環境や資源にダメージを与えていたと痛感しました。エコロジカルフットプリントの許容範囲を遥かに越えているんだと思います。ビデオにでていた人も言っていたように生まれ育ったときから今の環境が当たり前だから仕方ないと少しは思いますが、このままでは地球が5つないとまずいという話を知って、根本的に意識や現状を変えないといけないと思いました。日本も経験した高度経済発展期を今迎えている国々に、やめろと言うことはできないし、かと言って許すままでもいけないので本当に難しい問題だと思います。しかしビデオに出ていたように地球環境に優しく自分の生きる地を愛している人々がいるということは、他の人(自分)も意識次第でそのような生き方や工夫をできるんだと僕も思います。1人1人の意識が地球を変えると信じたいです。

[学生210] 自然再生できる量より20パーセントも多く資源を使っている。これは借金のようなものだと言っていたが、誰が払うのだろうか。現代のわたしたちが責任を子孫に転嫁し、借金が膨れ上がるだけなら地球は滅ぶのだろう。先進国の経済成長主義を止め、環境第一主義にするべきだ。

[学生187] 今回のVTRは衝撃的でした。僕の中で、頭で理解していたものと現状の被害は大きな差がありました。一人当たりの資源の過剰使用、発展途上国のみだけの問題ではなく先進国も同等、それ以上に責任があること、そして何より地球は一つしかなく、限りがあるということを痛感しました。こういったVTRを見る度、世界中の多くの箇所が危機陥っていることを実感します。しかし、物質的に豊かな日本にいて何日かすると、忘れてしまうのも事実です。限りある資源の現状と今豊かな生活をしている人間一人一人の頭の中の価値観を近づけなければいけないと感じました。もちろん私も含めてです。

[学生208] 地球が今の状態では悪化していくという状況の中でまず考えなければならないのが、便利そして消費することが富みだと考えることをまず見直さなければならないと思う。なぜならば便利ということが幸福ということではないからである。我が国の憲法でも幸福の追求は保証されているがそれは必ずしも文明的な発展を追求しその文明を利用することだとはどうしても思えないのである。すべての人類が文明を存分に使いたいとするならば地球は五つ必要であると言われているが、それならば消費を五分の一に抑える必要がある。そこまで変えるのにもっとも必要なことは現在の価値観を変えるしかないと私は考える。

[学生196] 今の環境問題は、その時代その時代に生きた、「今」しか見えない人間が作ったと思う。そんな環境に苦しんでいるにもかかわらず、今も尚、100年後、200年後、自分がもういないであろう未来の事を無視し、今の、住みやすさ、生きやすさばかりに目を向けている。逃れられないこの現実を受け止め、未来を住みよくすべく、長い目での環境保護、改善に取り組むべきだ。

[学生172] グローバル化がもたらしたデメリットの部分。欧米スタイルの生活が豊かという価値観。本当の公平とは何か。本当の豊かさとは何か。何人かの経済学者が意見していたのを見て、あまり何も考えずに入った経済学部だが、この地球で生物が生き続けていく将来を守るために、きっと何かは出来るはずだと、何かやってやろう、と少し諦めていた何かを取り戻した。何をすればいいとかは分からないが、まだ諦めてはいけないな、と思った。

[学生205] 欧米型価値観に基く一人当たりの利用面積の多さに驚いたのと同時に「借金」という現状に日本が重なりました。人間がやることは被ることが多いんだな、と今回のVTRとは関係ない話ですがふと思いました。そして私はアンチ中国的な考えをぬぐいきれていなかったことに気づきました。先進国のエネルギー消費量がどれだけのものか考えてはいてもやはり自分がかわいいといいますが、そういった考えを持っていました。
 不経済成長であるのならば、技術と金銭を豊富にもったわれわれ先進国の人間がエコで有益な経済成長をもたらす方法を考えていけばよいのではないか、と思いました。

[学生181] 私は今まで進歩していく世の中をマイナスに考えることなどありませんでした。便利なら便利なだけ良いと思っていました。今回講義を受けて、世の中が先に進む一方で、壊されていく大切なものの大きさに気付かされました。当たり前のように永遠に続いていくと思っていた未来が、私たちのせいで何年か後には壊れしまうかもしれないといぅことを知りました。もっと現代の地球が抱えている問題に関して真摯に受け止め、自分に出来る努力をしていきたいです。

[学生168] 今や日本やアメリカなどの一人あたりのエネルギー消費量はとんでもないことになっている。アメリカの場合は一人あたり9ヘクタールも消費してるため、このまま同じ事を続けるには地球が五個も必要になる。実際には地球が五つなどありえない事だ。たった一つの地球で生きて行くには今すぐ対策を考えるべきだろう。経済の成長は必ずしもいいことではない。ゴミを捨てる場所は地球、資源を得るのも地球。にもかかわらず、地球の事も考えず経済の成長ばかり考えていたら取り返しのつかない事になってしまう。地球は皆のものだから一人一人が価値観を変えていかないといけないと思った。

[学生192] 我々は欧米型生活様式の中で育ったとはいえ、近年日本でのエコへの関心は特筆すべきことであり、この気運がますます盛り上がっていけば先進国とはいえアメリカとは違った道を歩んでいけるのではないかと思う。物質の豊かさだけが心の豊かさではないという考えを世界に広めていくのは大変なことだと思う。しかし自給自足の生活を送るツバルに暮らす人が「今の生活に不満はない」と語っていたことが印象的だった。

[学生167] 人の言う進歩とは、必ずしも近代的なものに向かわない。それは私達が判断するとき効率や、合理性が思い描いた通りにならなかったり、生きることに対して一直線ではないことからも言える。私にとって電車を使うことが移動の上で経済的でも、そのときの肉体の疲労、電車の動力、延いてはそれによる環境への影響を考えてさらに、地球がどれほど寿命があるかまで遡ると経済的とは一体なんなのか分からなくなる。多様な考えが必要だと思う。

[学生178] VTRの中で研究家の人々が言ってることにはとても共感できました。今は先進国の国々だって、経済成長を遂げる前は今の途上国とたいして変わりはなかったと思います。日本だって戦前・戦争直後は今では考えられない生活環境だったはずです。そして、今の発展途上国と同じように地球環境を壊しながら成長したのに、自分たちのことを棚に上げて今の途上国に対してばかり注文をつけるのでは良くないと思いました。
 どの国の人にも豊かな生活を送る権利はあると思います。まぁだからといって先進国の人たちが生活水準を下げるというのも難しいと思います、VTRの中でも言っていたように、私たちは変化の少ない時代に生まれ、消費社会に生きていることが当たり前なのです。そういった中で当り前な生き方を変えていくのは難しいことです。・・・と言っているようではこの問題は平行線なので、みんなが幸せに丸くおさまるのは大変なんだ!って感じました。

[学生180] おそらく、環境保護がいくら声高に叫ばれたところで、実際に人類が存亡の危機に
立たされるなど、身近な問題として迫らない限り今の生活を急に変えるというのは
難しいと思います。だから、今、試みられているように、金銭的なインセンティブ
など、環境保護に寄与したものに利益がある、という方針を拡大して、環境を常に
意識するように誘導する、というのが最も現実的な解だと私は思います。

[学生209] 今回の授業のVTRはどれも衝撃的であった。涙が出そうになった。
その理由は、自分は無力であり、地球環境という大規模なスケールになると何ができるのかも分からないからである。本当にエコバック、マイ箸を持つと、地球環境は改善されるのか。この行動も社会のステイタス的なものになっていると思えてきた。また環境に対する自分の無知さにも腹が立った。地球の気温上昇予想は薄々知っていたが、データとしてはっきり見せられた時は大変な衝撃であった。
 皆、豊かになりたい。しかし、環境の悪化が進む。この疑問が頭をよぎるが答えは見つからない。こんなやきもきする気持ちが講義後ずっと残っている。

[学生185] よりよい豊かな生活を求めることを目標とし、近代化してゆく中国と、今のままで生活は十分であるが地球温暖化のために近い将来島が沈むため、子孫を外国で暮らさせなければならないと人々が語った島国ツバル。現時点では双方がお互い望む対策をとるのは不可能である。この問題で先進国は中国やインドを問題にし、途上国は先進国と同じことをしているから自分たちは悪くはないと言っているが私は違うと思う。先進国にも排出してきた責任はあるし、途上国もいくら同じ発展をしたいといっても地球は一つしかなく、資源が限られているから発展し続けるのは不可能である。だから先進国も科学が発展している特性を生かし二酸化炭素等温暖化の原因となるものを抑制できる技術に取り組み、発展途上国は、自国でも問題に取り組み、排出を抑制すべきである。授業でもらったプリントの中にも、どんなに厳しく温暖化抑制の対策を行っても、費用は世界のGDPの三%未満と書かれてあった。その程度で自分たちの子孫が安心して住めるものであるならば、私はぜひ行うべきであると思う。

[学生169] 環境のこれ以上の悪化を防ぐこと、そして改善していくことは、困難なことであろう。しかし、従来のように資源をたくさん使って経済活動を行っている発展途上国を責めても何の解決にもならないと思う。特に先進諸国は、今ある問題を他人事だと思わずに、主体的に考え、解決していくことが重要だと思う。

[学生184] 人は自分の暮らしを豊かにしようと努力しているが、その裏には環境問題という残酷な結果が待っているということに気がついているのだろうか。ただ自分の生活だけが豊かになればそれでいいのか。
 日本は先進国として発展してきたが、欧米の影響をかなり受けている。しかし、欧米の暮らしを見ていると、便利な暮らしを求めすぎて環境や自然に対する思いやりがないのではないか。そのせいで大気汚染や水害など多くの被害が出ている。自分を含め、もっと生活の在り方を考えるべきではないだろうか。

[学生179] 地球の危機を感じた。地球が5つ必要だというのも何も不思議ではなかったが、信じたくない事実であった。この現状を世界中の国が良い方向へと変えようとはしているが、それぞれの国民までは伝わっていないと思う。国民の手によって経済も発展するし、環境も変化していく。国民の意識を1つにし、地球の自然を守らなければならない。

[学生194] 自分が今まで暮らしてきて最近では頻繁に温暖化について語られる機会がとても多くなっている。しかし実際自分などはこのまま温暖化していったら確実に未来に問題が起こってくるとわかりながら、実感がないため細かい節約などを見て見ぬふりをしている。今回出てきた海の水で島が沈んでしまう人々がいかに他の経済大国などから間接的に莫大な被害を受け苦しんでいるのを見て心が痛みました。そのためこれからは自分1人がやったってしょうがないとなど思わずに、しっかり考えながら行動していこうと思いました。

[学生197] 現在、世界中の国々が経済的に成長しようと競争を続けているが、経済学的な世界観と生態学的な世界観のバランスが世界規模でうまくとれていない。世界中の国々が自国の利益を求めようと競い合う一方で、世界規模で環境問題に取り組もうとする姿勢は到底十分なものではない。だからと言って経済活動を止めることもできないが、既に世界経済の拡大に伴う地球環境への影響は顕著になってきている。現状が続けば今後の地球環境はより深刻なものとなってしまう。経済力のある先進国が主導して世界規模での環境問題への取り組み、また我々個人の生活の中でできる身近な環境問題への取り組みが未来の地球環境にとって必要であると思う。

[学生177] (欠席したので)ブログを見ていろいろな意見を見て自分の感じたことをレポートにしたいと思います。私は地球温暖化が毎年のように進んでいると思います。この地球温暖化という問題に対しての私達の考え方はこのままでいいのかと疑問に思います。実際に私達は地球温暖化は大きな問題だとはわかっているけど何か対策や予防をしているのか。日本はこのような重大な問題があるとわかっていてもそこまで対策や予防をして いるとは私は思えない。今後の地球の為にもこれからはもっと環境問題に目を向けて対策していかないと本当に地球の危機が来ると思います。これは国がやろうとしても私達のような庶民も積極的に取り組んでいかないと意味がないです。危機を見てからなら取り返しがつかない、だからこそ今まで以上に高い意識をもって生活して いくべきではないかと思いました。

[学生176] 不経済成長という表現を初めて聞きました。ビデオで言われてた不経済成長と呼ばれる理由がすごく正論だと思いました。経済成長してるどころか、環境や資源は悪循環の一途を辿っている。
どの国の人も、経済発展を遂げた国ではぜいたくな暮らしを本当にしていると思います。昔、戦争下で育ったひいばぁちゃんなどを見てると物資がなかった時代を生きていたので、物を大切にしています。今の人は新しいものにすぐに手を出すし、限りある資源をあるだけ使っています。価値観を変えるのはすごく難しいです。現代の問題は過去に比べてすごく問題が深刻度が増していることが分かりました。

[207] 中国やインドの発展には目を見張るものがあるがこのままいくとどうなってしまうのだろう。地球に住む人々みんながアメリカ人並みの生活をすることは不可能です。我々が住むこの星が耐えられなくなる。地球をあと4個作るなんてできるわけがない、しかし私たち先進国の人々の生活を変えることは簡単なことではない。ビデオでも言っていたが私たちは生まれた時からこの生活が染みついているからだ。やはりこれまでに発達した科学などの力を使ってこの問題を解決するしかないのだろうか。また悪循環が続かないためにも地球全体のことは地球に住む人間全員で考えなければならない。

[174] 今ある私たちの生活を振り返った時、自分がこの大量生産、大量消費に加担していないのかと問われたら、堂々と加担していないと言えるわけがない。今ある生活に慣れてしまい、自然への危機感も持てない私たちが向かう先は破滅しかないのだろうか。先進国は先取って大量消費をしただけであって、今さらインド、中国などの工業化を責める資格はない。私たちが真に行うべきは、責任のなすりつけあいではなく、皆が責任を感じ、危機感を持つことであると思った。

[203] 大きな経済成長をし続けた先進国がもはや引き返すことの出来ない消費社会を作り出してしまいました。私の身の回りでも消費は当たり前に行われている行為で人間は生まれた時点で消費社会に慣れ親しんでいるのです。これを改善するという手段は思いつきもしません。VTRで経済が成長し続けることは良いことだと疑ってもなかったという意見を耳にし、とても納得してしまいました。この様な現状で私たちが今出来ることは意識だと思います。一人がエネルギー消費量を意識するだけでもその意識は大きな量となります。今地球がとても危ないと改めて考えさせられました。

[学生175] 今まで私はリサイクルもきちんとしているし、地球に優しい人間だと思っていたが、旅行大好きで一年に二回は海外旅行に行くし、ノルウェーから輸送されたサーモンを食べ、買い物も多い。お風呂は毎日お湯をためて入るし、温暖化に直接 自分が関係してるなんて考えたことがなかった。買うのも地球。捨てるのも地球。不景済成長、自然を借金して、首が回らなくなると聞いた時、まずは自分の生活を見直さなきゃいけないと思った。アメリカ、中国がいけないというだけでなく、自分も悪いんだと思った。1985年に生まれた私はまさに高度経済成長期がなかったら、生まれてなかったのかも知れない。そう考えると、私の体は借金で出来た製品みたいで、私も何かできることをしないと、いてもたってもいられない。クリスマスの電気ピカピカはしないことにした。無駄な生活を改める。罪なき生活をしてきた人の生活まで危険にさらしているんだから。

[学生195] エコロジカルフットポイントの観点から見た地球はもうすでに飽和状態である。今の我々の生活状態を維持していくためには地球5個が必要となってくる。要するに我々人間は地球から借金しているわけである。短期の借金ならばなんとかなるかもしれないが、長期の借金となると利息も膨大となり、もはや破産状態となるだろう。手遅れになる前に我々一人ひとりが地球のことを考えなければならないと改めて考えさせられました。経済を地球のひとつのシステムと考えると、現代の経済成長は不経済成長といえるであろう。




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