今年度某大学二部での講義が終わった。二部とは夕方6時から開講する、昔で言う夜学である。聴講生の多くが昼間働いてから学びに来る勤労学生である。一部(昼間部)での様々な講義経験を綴った小冊子を読んで貰ったことが、学生達との意思の疎通に役立った。ここで取り上げるのは出席調査である。大雑把に言って、9時に開講する私の講義で9時半までに出席者の半数強しか入室しておらず、10時を過ぎてから入室する学生が1割以上いた。魅力のない講義をしていると笑われそうだが、それが一般的状況のようである。世界で大学教育を受けられる人は2%しかおらず、発展途上国では初等教育さえ受けられない子供達が大勢いるのに、某学のように恵まれた環境で学べることを自覚して欲しいと記したのである。
勤労学生が職場から6時までに講義室に駆けつけるのは容易ではなく、遅刻者が多い。しかし勤労学生達は遅れて入室することに大きな引け目を感じ、出席すらできなくなってしまうことにくやしい思いをしていることが分かった。出席記録を残すためだけに、周囲の迷惑も考えず遅れて入室するやからには腹立たしい思いをしているのである。小冊子を読んで、それまでの行動を考え直してくれるやからもあったようだ。
もうすぐ学期末試験である。このブログから傾向と対策を読み取ろうとしている学生がいるかも知れない。ここは問題漏洩の場であってはならない。但し、変化球を予期していて間違いなさそうだ。
何で昼間の学生の一部がそのように怠惰になってかというと、直ぐ入学までの教育制度に結びつきそうだ。しかし、もっと大きいのは社会全体の有り様だと思う。自己責任回避に走る政官会や企業関係者、テレビをつければ詳細を極めた犯罪のニュースやワイド番組など、世の中が狂っている。子供と教師に責任を押し付けるような教育制度改革はうまく行かないと思う。
勤労学生が職場から6時までに講義室に駆けつけるのは容易ではなく、遅刻者が多い。しかし勤労学生達は遅れて入室することに大きな引け目を感じ、出席すらできなくなってしまうことにくやしい思いをしていることが分かった。出席記録を残すためだけに、周囲の迷惑も考えず遅れて入室するやからには腹立たしい思いをしているのである。小冊子を読んで、それまでの行動を考え直してくれるやからもあったようだ。
もうすぐ学期末試験である。このブログから傾向と対策を読み取ろうとしている学生がいるかも知れない。ここは問題漏洩の場であってはならない。但し、変化球を予期していて間違いなさそうだ。
何で昼間の学生の一部がそのように怠惰になってかというと、直ぐ入学までの教育制度に結びつきそうだ。しかし、もっと大きいのは社会全体の有り様だと思う。自己責任回避に走る政官会や企業関係者、テレビをつければ詳細を極めた犯罪のニュースやワイド番組など、世の中が狂っている。子供と教師に責任を押し付けるような教育制度改革はうまく行かないと思う。
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