生活術の達人・スーパー主婦の知恵と力を借りて、暮らしのお困りごとを解決するシリーズ。
今回は、この時期の大問題「洗濯」のお悩みを解決します。極上の洗濯ライフを実現して、洗濯が好きになるかも?!
■伝説のスーパー主婦のワザ
友の会の洗濯グループには、50年前から活躍し、洗濯の基礎を確立した堀志津さんという「洗濯の神様」がおり、そのワザは今でも受け継がれています。
しみ抜きに関しては、一度で全部キレイに落ちなくても、洗濯のたびに繰り返していくことで、しだいに落ちてきれいになっていくといいます。一度で無理に落とそうとすると、周りの生地を傷めたり、生地の色が抜けたりする恐れがあるので、あえて最後まで落とさないのが堀さんのワザを受け継ぐ友の会流です。
秘伝のしみぬき表
ガム:“氷”を上に乗せ、むしるように取る
血液:“大根おろし”の汁でとる その後必ず水で洗う
墨汁:“ねりはみがき”でもみ出す
油性ペン:住居用洗剤をつけてもみ出す
香水:取れない。つけないようにする
■洗濯機でシミや汚れが落ちない
洗濯機に放り込んで終わりだと、落ちない汚れがあります。食べこぼしや泥汚れなど、激しい汚れが付いたものは、下洗いをしてから洗濯機に入れればキレイに落ちます。
そんなときにお勧めなのが、プリン状せっけんです。
ゲル状なので汚れに絡みつきやすく、子どもでも楽に使えます。
油性ペンなどのシミは洗濯機に入れる前にひと手間かけて、汚れの部分にプリン状せっけんをこすり込んでおくのがおすすめ。
あとはそのまま洗濯機に入れて普通に洗濯します。靴下は、脱いだときに子ども自身にこのプリン状せっけんで下洗いをしてもらうように決めるのがお勧めです。両手に手袋のように靴下をはめて、プリン状せっけんをとり、手を洗うようにこすりあわせます。子どもの習慣にもなり、主婦の手間も省けます。
プリン状せっけんの作り方
ぬるま湯(30度~50度)500ミリリットルに粉せっけん50グラムを加えて混ぜ溶かします。3時間以上おいて冷えれば出来上がりです。
せっけんの材料の油の違いや、温度やせっけんの分量などによって、プリン状だったりドロドロだったりしますが、洗浄力に違いはありません。
※合成せっけんは不向きです。成分表示に純せっけん分と、アルカリ剤(炭酸塩)がある、お湯で溶かすタイプのシンプルな粉せっけんがお勧めです。
※皮膚の弱い方は手荒れに注意してください。
のりスプレー
付いた汚れを落ちやすくするアイテムが、洗濯のりです。100円ショップで売っている液体ののり大さじ2を、水500ミリリットルに溶かして、脱水後干した衣類のよごれがつきそうなか所にスプレーしておきます。コーティングされて、そのあとよごしても、よごれが繊維の奥まで入らずに、洗濯でのりと一緒に衣類からはがれやすくなります。
洗濯のりは、衣類をパリッとさせるために使いますが、この場合は、通常ののりとして使う分量より2倍以上薄めて使うのがお勧めです。
■ニオイ撃退
消臭効果・シミ抜き・漂白・殺菌作用・油汚れへの強さ、これらをすべて持ち、洗濯においてはオールマイティに活躍できるのが、過炭酸ナトリウム。ドラッグストアやホームセンターで粉末の「酸素系漂白剤」として売られていることが多いものです。
消臭
番組では、加齢臭のついた枕カバーを、お湯(40度)1リットルにつき大さじ2の過炭酸ナトリウムの割合で作った液に20分つけ置くことで、消臭することができました。
さらに、水30リットルにつき大さじ1のクエン酸を加えた水ですすぐことで、残っていた臭いもとれて、無臭に近い状態になりました。
洗濯槽の掃除
さらに過炭酸ナトリウムのほかにないよさは、洗濯槽の掃除ができること。お湯(40度)10リットルにつき100グラムの過炭酸ナトリウムの割合で、洗濯機に入れて、衣類を入れずに「洗い」で20分程度回します。洗濯槽にこびりついていたカビが浮いて出てきます。
このカビは、衣類に残る生乾きの臭いの一因です。
出てきたら排水して何度かすすぎますが、カビが多いときには、ネットなどですくい取るのがお勧めです。一度これをやって洗濯槽をきれいにしたら、月に一度くらい過炭酸ナトリウムで洗濯することで、カビが出ることなくキレイをキープできます。
シミ抜き
コーヒーやケチャップなど、色素が残ったシミの漂白も得意分野です。シミの部分に過炭酸ナトリウムの粉末を乗せ、そこに上から水をスプレーして、しばらく放置します。水ですすげば落ちます。強い色素で落ちきらなかった場合は、洗濯をするごとにシミ抜きを繰り返すことで、しだいに落ちてゆきます。
※酸素系は強力なので、色落ちや布地のいたみに注意してください。
ウールや絹などアルカリに弱い繊維の洗濯・漂白にも注意。
アルカリ度が高いので手荒れなどに注意してください。
■白シャツキープのひみつ
白いシャツを白くキープするための洗濯道
1.襟と袖口は下洗い
2.ポケットの中のホコリを歯ブラシでかき出す
3.洗濯は、色柄ものや汚れが多めのものと分ける できれば白シャツだけで先に洗う
形態安定シャツをアイロンなしでシワなく仕上げる方法、「ダラ干し」
洗濯機で洗いを済ませたら、シャツを取り出し、手ですすいでそのままハンガーにかけて干します。ダラダラと水がしたたるので「ダラ干し」と言われています。形態安定シャツの天敵が脱水。すすぐ前に取り出して脱水を避け、水の重みで繊維を伸ばすことで、形態安定の機能を生かします。
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
NHK「あさイチ」2014年6月4日放送分
おおっ! これこれ!
番組を見て、その後の洗濯に活用させてもらっていますが、『録画しておけばよかった…』と後悔していたんですよね。
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