【フィギュア】真央6位、今季初3回転半成功!フリー自己最高で感謝の涙(スポーツ報知) - goo ニュース
◆ソチ冬季五輪第14日 ▽フィギュアスケート女子フリー(20日、アイスベルク・パレス) 女子フリーが行われ、バンクーバー五輪銀メダルでSP16位の浅田真央(23)=中京大=は、今季初めて3回転半ジャンプを成功。6種類すべての3回転ジャンプに挑戦する攻めの姿勢を貫き、142・71点の自己ベストをマーク、合計198・22点で、6位に入った。SP8位の鈴木明子(28)=邦和スポーツランド=は8位。SP15位の村上佳菜子(19)=中京大=は12位。優勝は合計224・59点でアデリナ・ソトニコワ(17)がロシア勢初の金メダルを獲得した。
演技を終えた真央の目から涙がこぼれた。悔しさからではない。やりきったうれしさからだ。「これが自分がやろうと思った演技構成。自分がやろうとしていたことはできた」。待ち受ける佐藤信夫コーチ(72)も涙で迎える。142・71点。ソチの舞台で自己ベストを記録し、合計点も一気に198・22点まで得点を積み上げた。
苦しんできたソチのリンクで伝説を作った。演技で7回組み込めるジャンプで、3回転ジャンプを6種類すべて取り入れ、連続ジャンプも含めて8度の3回転を披露する「8トリプル」。バンクーバーではSPとフリーで3度の3回転半ジャンプを成功させてギネス入り。今回も、女子では真央しかできない大技で勝負をかけた。
序盤に今季初めて、3回転半を成功させると、2つ目の3回転ループと後半の3回転トーループは回転不足と判定されたが、8個のすべてのジャンプを転倒なく跳び切った。
19日のSPでは16位と出遅れた。会場の誰もが信じられない悪夢。集中を高めて滑り出したが冒頭の3回転半は、回転不足になって転倒した。次の3回転フリップも回転不足。練習で百発百中に近い成功率だった後半の3―2回転ループも単発の2回転になった。SP得点としてはシニアで自身ワースト4位となる55・51点。演技構成点は4位だったが、技術点は30人中27位と沈んだ。
4年ぶりに出会った「五輪の魔物」が重圧を呼び込んだ。8日の団体戦ではロシアの新星、ユリア・リプニツカヤ(15)の直後に演技し、3回転半で転んで全体3位の64・07点。試合後に原因として挙げたのは「緊張感」だった。「五輪を一度経験することで分かる部分はたくさんあるけど、それが逆にいい方向にいかなくて。自分の中でうまく、まだ解消できてないのかな」と打ち明けた。個人戦でもSP2位の好発進を決めたアデリナ・ソトニコワ(17)のあとのスタート。再びロシア勢への大歓声の中でリンクに上がり、団体戦の苦い経験が、悪い方向に出てしまった。その失敗を取り返すためのフリー演技となった。
06年トリノは年齢制限で出場できなかった。念願がかなった10年バンクーバーは、3回転半を3度成功させたが、フリー後半でのミスが響いて銀メダル。大粒の涙を流した。それでも、11年12月に死去した母・匡子さん(享年48歳)が「銀メダルはすごいこと」と喜ぶ顔を見て前向きになれた。昨春に自身で決めた今季での引退。「スケートを長い間やってきて、それに比べたらほんのちょっとの時間だけど、悔いなく、いつも通りできればいい」と誓って迎えた五輪のシーズン。昨年末から悩んできた腰痛もすべてを吹っ切る演技。真央は最後の最後で輝いた。
浅田真央「今日の朝の練習でもそこまでよくなかったけど、自分のことに集中して自分の演技をしようと思った。昨日の演技(SP)はとても残念で悔しくて取り返しのつかないことをしてしまった。でも、今日は4年間やってきたことを恩返しすることができた」
今年は自分でも驚くほど、冬季オリンピックに惹かれているんですよね。
フィギュアスケートなんかあまり見ないのに、録画ですけどショートプログラムも見ちゃいました。
鈴木明子のSPには胸がジーンとしてきましたよ。
もう「日本を背負っている」なんて思わないで、代表のみんなは最高の笑顔で帰ってきてほしいと思います。