わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

困ったところも

2005-07-08 15:35:39 | かぜは・・・
生徒さんをお迎えする歓迎の気持ち、じつはぼろ隠しのために花を絶やさぬよう心がけています。
ささやかなことでも続けるには制約が生じ、花瓶に放り込んだだけでさまになり、日持ちがするということで、たいがいユリを活けることになります。
元より好きな花ですが、種類によっては芳しさきわまって家族の顰蹙(ひんしゅく)をかうこともしばしば。もう少し、遠慮しなさいってば。
お店でひらいた花は葯(やく)が除かれています。汚さぬようにという心遣いなのですが、家ではそのまま咲かせます。
人の都合で困ったところもあるけれど、あざやかな葯の焦点を持たないユリなんて、なんだか楽しむ気になれない・・・
ときどき手の甲がべっとりカルダモン色に染まっているのは、咲き終わったはながらを摘むときにこっそりお別れのキスをされるからです。



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