息子の食卓Ⅱ

ゆきひらは、ラーメンをつくったり、レトルトをあたためたり
初心者向けのてがるな鍋です。
自炊がこの先どうなるかわからないので、まずはかるいジャブで。

時折とどく写メでは、豆腐のおみおつけ、生姜焼き、焼きそばと
すこしずつ開拓は進んでいるようです。

えらいじゃん。

そうなればなったで、また気になることが増えます。
片手なべはふとしたはずみに引っかけたりする惧れがあるので、出しっぱなしが気にかかります。
やっぱり両手なべもいるな。
が、その落としどころがむつかしい。

いい鍋は、やはりいい。
けれど、高い。

堂々巡りをしながら、ややてごろな琺瑯鍋を提案したのですが、

返事がない。

息子の心には、ルクルーゼの24cmココットロンドが刷り込まれているようです。

その気になるまでいくらでも待てる彼は、しかし、緊急の案件としてざるがいると言っていました。

うどんも、スパゲティも食べられない。

ざるなんか、どこにでもあるじゃないかと思われるでしょうが、
小学生の時分から　台所の後片付けをたたきこまれた彼は、
安物のメッシュざるがどんなにめんどうか、骨身にしみているのです。

あと付けの脚がなく、パンチングタイプの手つき。

お安い御用と、目星をつけたスーパーに出向きましたが、
いざ買うとなると、要件はみたしているのに、水切れが悪そう。


逡巡していたところ、とんでもないことを聞きおよびました。
ざるのかわりに、100円ショップのパスタゆで器でまにあわせてると。

とさかがぶっとびました。
（要は、シリコンスチーマーを信用してないのです）
まったなし！
頼まれていたストウブのほかに、速攻、ゆで鍋とストレーナーも送りつけました。


こどもたちが小さいとき
できるだけ安全で新鮮な材料をさがしました。
働きに出てからは、疲れと時間に負けて
シールつきお惣菜に頼らざるを得ないことも多々でした。
いまだって　そんな日がまじらないとはいえないけれど
信頼できるお店（生協からヤマギシ、個人商店や野菜直売所）から
売り手の方と対話しつつ食材を手に入れる。
そしてそれを活かす、それだけのことですが。

不規則な勤務にもかかわらず
作ると決めた息子の姿勢は　そうしないと
のぞむものにありつけないと　思ったからにちがいなく

くいしんぼといってしまえばそれまでですが
自分でくらしをととのえる、規範の一端にはなったかなぁと思うのです。


そういえば
揚げ物がどうとか言ってましたっけ。

・・・・・
まだしばらく、外で買ってきなさいよ！

	しゅう酸あじなべ 26
	クリエーター情報なし
	アカオアルミ

	TSステンレス 頑丈なストレーナー 19cmBST5502
	クリエーター情報なし
	新越金網

	staub ココットラウンド 22cm バジルグリーン 40509-354(1102285)
	クリエーター情報なし
	staub (ストウブ)