わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

きものふだん着リメイク 覚書 -1-

2014-08-31 14:54:58 | おうちふく =元キモノ=

スタイリッシュだったのも つかのま


あっというまにこうなっちゃいました。

一種類ずつ、A3の袋に仕分けしています。
こうするまでは、はじっこがどこに行ったか、さがすのに一苦労でした。

解いてからアイロンをかけるまではこちら。

八掛からTブラウス&きものの解きの覚書

肩にかけて、インスピレーションがわいたものは、メモを添えておきます。
だいたい、きもの身頃からワンピースかパンツ、袖からブラウスができます。


糸をあわせます。
シャッヘスパンの糸見本

一時、ミシンの調子がわるくなったのは、
古い絹のカタン糸のせいかもしれないと気づいて以来、糸はシャッヘスパンです。


きものを解いていると、つくづく、和服とは解いて縫うための技術なのだなと考えさせられます。
一晩でわたぬき、わたいれをした時代もあったように、調整はすべて縫い直しでした。
するすると糸をぬくと、元の切れ。
折り紙のようだなと思います。
そうやってたたみこんだきものをそのままで洗うのは無理があって当然でしょう。
一枚の布に戻したシルクは、驚くほど乾きが早い。
なので、できるだけその状態を保つのが、布への負担をかけないと思います。
それは同時に、吸汗性の良さにもつながります。


また、きものリメイクは、さら布のソーイングではありません。
いたみもあり、生地も弱っています。
できるだけ緊張を強いないゆったりしたデザインが向くのではないでしょうか。

ちょっとしたシミやほころびも、ドレープの陰影でまぎれます。
着ているこちらも、締め付けられるのが苦手なお年頃。


折り紙のような和服は、自律した身体と着こなしを要求するのに対し、
洋服は、肉体をつつみこみ、守るような気がされます。


ふだん着リメイクは、その中間、といったところかな。



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