わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

たたかいすんで

2006-09-26 20:11:03 | かぜは・・・
合唱祭の衣装作りも終わった。


手を出さなければならないかと
内心覚悟していたが
さいわいにも杞憂にすんだ。

たかが学校の行事だが
さずかったと思うものは多い。

待ち針一本
まともにさせなかった玲が
周囲のひとのアドヴァイスをきいて
ひと針ひと針
投げださずに仕上げたこと。

「ぶきようなワタシ」は、すべてしつけをかけ
ゆっくりミシンを踏んだ。

しつけ糸の束が半分くらいになったころ
説明が、いらなくなった。

玲だけではない。
わたしも得たものが。


接着芯ひとつ買うにもコツがあることを
つい 先日
教わったばかりだった。

なるべくならひとをわずらわせまいと
いつもなら思うのだが

今回すっぱり
ポリシーを棄てた。

そうして

慣れて 
ふだん あらためることもなかった
友の実力を
まぢかにした。

玲よ
みてたね。

知識とは
机にへばりついていることじゃない。
丸暗記することでもない。

解決するための
すじみちをたて
手だてをこうじる

その力をこそいうのだよ。



8 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
告白 (風の森)
2006-09-27 11:07:45
受験大失敗のあげく、泣く泣く齧るはめになった洋裁でした。

さっそうと都心の大学へ通う友たちを、駅の柱の陰からじっと見送った日々もありました。100%に近い生徒が大学へ進む地域トップ校に学びながら、洋裁学校へ行かざるを得なくなったことが恥ずかしくてたまらず、努力不足を棚に上げては深い自己嫌悪から脱せない生活を長くながく続けました。万年元気印のくせに、親友たちとも交信を断った時期すらあったのです。

幾十もの季節が過ぎ、「不惑」になりかけた頃、挫折続きの自分をようやく受け入れられるようになり、優等生だった友達とも対等に正直におつきあいできるようになりました。

何もかも、長いながい間ずっと変わらず心に寄り添ってくれた友のお蔭です。「声が聞きたいな・・・」と思う時、いつも信じられないタイミングで扉をノックしてくれましたね。

ありがとう、Suzukaさん!

幸か不幸かほとんどお役に立てなかったけど、今回初めて思いましたよ、「洋裁齧ってよかったなぁ!!」って。や~っと過去を肯定できたような気がします。

ああぁ、重かった。
返信する
玲の報告 (Suzuka)
2006-09-28 06:41:35
昨夜リハだった玲からのリポートです。

母親代行組約8割。

のこりの自作派のなかで「おいらの、きれいだった」と嬉しそうでした。

吃驚仰天、業者に発注した子までいたそうな。

さすがに綺麗だったとか。

その発想を、さすがと褒めるべきや。



ほんとうはね、迷ったのです。

あなたにみてもらったほうがいいのではないかと。

きっと

ほんとうはこうすべき、というたくさんのものを

教えてもらいそこなったのでは、と。

いやや、よくばってはいかん。



ホームプロジェクトのとき

ものすごいと思ったあなたはちっとも変っていないと

胸が わくわくしたよ。
返信する
“幼児の観察日記”だったっけ (風の森)
2006-09-28 09:17:24
ありがと!身に余るお褒めの言葉。

古いことを、なんてよく憶えていらっしゃる。

でもね、色物のブラウスで登校し フォークソング漬けになってたこの劣等性を、かのセンセが気に入るはずがなっかった。(私はセンセ、好きだったのに。)

夏休みじゅうのパワーを注いだ研究報告は、「単なる親ばか代行」との一言酷評だったのさ。アハハ、そういや、そうだったかも。

どんなちいさなものの中にも 美しいところ・良いところを見出そうとしてくれるSuzukaさんのような人が先生だったら・・・幸せだったね、きっと。

・・・いやいや、天網恢恢、自業自得なんじゃけどね。



それにしても玲ちゃん、よくやった!

縫い物への興味と自信、ものづくりの工夫や多少の辻褄あわせを覚えたのは 大変貴重な経験だったでしょう。すごい勉強をしたね。得したね。

  業者に発注・・・? なんじゃ、そりゃ~!?
返信する
Unknown (とんぼりん)
2006-09-30 02:29:31
業者発注??

かーいそーに、その子・・



ドレスつくりも含めての合唱祭、

それは親と子の

子とモノつくりの、こみゅにけーしょんという

もうひとつの実践学習、



業者発注??

歌う曲の、音符の数よりもたくさんの

ドキドキやイライラや

そんなすてきなものを

気づかないうちに取り落としてしまったんだね

かーいそーに・・

返信する
ショックで (Suzuka)
2006-09-30 09:00:21
風の森さま



どうしても思い出せなかった

先生のフルネームを思い出しました。



そして・・・

夏休みの宿題のプロジェクト

じぶんのは、なにをでっち上げたか、

どうしても思い出せん・・・
返信する
そう思います・・・ (Suzuka)
2006-09-30 09:11:03
とんぼりんさま



親がダメなら、ともだちでも、近所のおばさんでも親戚でもいいと思うんです。



だれにきけばいいか

どのようにたのめばいいか

お礼のことばは

そうやって口のききかた、文の書き方

そういったみちすじ

それまで距離のあったかもしれない方と

知り合うチャンスでもあったのです。



頭をさげる。

こしを低くして

耳をすます、

さらに目を凝らして

相手のつたえることをのがすまいとする

だいじなコミュニケーションなんです。



・・・と、

わたしも思ったのでございますヨ。



返信する
結果報告 (Suzuka)
2006-09-30 09:15:51
昨日の合唱祭で

玲のクラスは、二位。(一点差)

さらに衣装賞もゲット。

したそうであります。



お力添え、ありがとうございました。
返信する
やりィ! (風の森)
2006-09-30 10:22:58
それはそれは おめでとう!!

出来の悪い叔母になりすまして、見に行けば良かったなあ~!
返信する

post a comment