わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

機材の語る想い NIKON マクロ40mm

2020-12-09 09:35:40 | かぜは・・・
  
「修理に出したんですけど、AFがあわないんです」

そこにあるのは、10年ほど前のkissと、キットの標準ズーム。
落としたということなので、どちらにダメージがあるのかわかりません。
そういえば・・・

「あの、ご主人からプレゼントされたカメラ、ありましたよね?」

かっちりしたケースからとりだされたのは、ニコンでした。
あれ。
家人のD5を見慣れた目に、それはずいぶんとちいさく・・・

軽くてよく写るカメラをほしがる娘のために
ウォッチングを重ねるわたしの眼にも
なんだかとてもまるっこくうつりました。

セットされたズームのほかに、替えレンズも入っていて
それは40mm。

キヤノンを使っていると、40mmというのは、ついパンケーキを思い浮かべてしまいます。
が、これはだいぶ趣が違う。

これからの作業に、マクロレンズがあればなとつぶやきながら
ふたりして老眼鏡をかけ、ようやく読み取った機種名をメモに取ります。

AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G

この時点で気がつかなかったんですから、なんともはや・・・・

NIKKORレンズのMicroとは、マクロレンズのこと。
それを知ったのは、明け方、ふと思い出して検索をかけたときでした。

まるっこいD5300の本体が目の前に浮かびました。

贈られた人は、手のちっちゃなひとでした。

なにもいわず逝ってしまったそうだけれど
しっかりと。みていたんだなぁ。

ちゃんと。
伝えないと。




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