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南海トラフ

2019-04-05 21:39:35 | 地震

海トラフ「紀伊水道と日向灘でM5あいつぐ」四国ではスロースリップ続く 

南海トラフ
日本付近のプレート模式図(気象庁)

 駿河湾から日向灘にかけて、日本列島の下にフィリピン海プレートが沈み込んでいる南海トラフでは、今後30年以内に70〜80%の確率でマグニチュード(M)8を上回る巨大地震が発生するおそれがある。

 

 気象庁は、南海トラフでの最近の動きを検討し、3月13日に和歌山県沖の紀伊水道と、27日には宮崎県沖の日向灘を震源とするM5クラスの地震があいついでいたと発表した。

異変なのか?

3月
南海トラフ地震の想定震源域で最近発生した動きをまとめた地図(気象庁)

 

 気象庁によると、紀伊水道で先月13日に発生したM5.3は、震源の深さが43キロで、フィリピン海プレート内部の断層が横にずれたことで発生したものだった。この影響で、和歌山県や徳島県で最大震度4を観測したほか、近畿から中国、四国地方の広い範囲で震度3〜1の揺れがあった。

 

 さらに、先月27日には日向灘を震源とするM5.4が2回発生した。これらの地震はプレート同士の境界で発生した逆断層型で、後に発生した震源が深い地震では、最大震度4を観測。気象庁によると、日向灘では1922年以降、M5以上の地震はひんぱんに起きているが、M6.5以上になると1997年以降は発生していないという。

 

四国中西部のスロースリップは5カ月ぶり

四国
四国中西部で発生したスロースリップ活動(防災科学技術研究所)

 

 プレート境界付近を震源とする地震は、紀伊半島や四国で繰り返し観測されている。2月下旬から3月3日までは、紀伊半島の北部でM5.6〜5.7、その後、3月29日から4月2日にかけては、震源域が西部に移り、M5.4の微小な揺れが続いた。これらは、プレートの境界深くを震源とする、人体には感じないほど周波数が低い地震で、地殻変動も観測されている。

 

 また四国中西部でも、3月初めから中旬にかけてM5.6〜M6.2の深部低周波地震が発生した。これらはいずれもプレートがゆっくりすべるスロースリップだとみられるが、四国での活動は、昨年9〜10月以来、約5カ月ぶりだという。

 

 これらの現象は、過去にも観測されてきていることと、13日の紀伊水道、27日の日向灘の地震は、その規模などから、南海トラフ沿いのプレートに、特段の変化が起きているわけではないと結論づけている。


「黄砂」襲来!

2019-04-05 10:24:29 | 日記

5日午後「黄砂」襲来!「視界5km未満」の場所も

気象衛星
気象衛星ひまわり画像(気象庁)

 気象衛星ひまわりは4日、中国東北部上空で黄砂を観測した。5日午後には、北日本から東日本を中心に、黄砂が飛来すると予想される。

 

 黄砂は、中国内陸部の砂漠や砂塵が、強風に巻き上げられて、大気中の汚染物質と一緒になって東アジアの広い範囲に降り注ぐ現象で、春先にひんぱんに発生する。

 

 人間や家畜が黄砂を吸い込むと健康に被害があるばかりか、見通しが悪くなって交通渋滞を引き起こしたり、屋外に干した洗濯物や車に汚れが付着するなど、日常生活にも多大な影響を及ぼす。

黄砂
黄砂の予測(気象庁)

 

 気象庁によると、中国で4日午後に観測された黄砂は、きょう午後からあすにかけて、北日本から東日本を中心に飛来すると予想される。視界が10キロ未満になり、ところによっては5キロ未満になるおそれがあるとして、ドライバーへの注意を呼びかけている。