JR九州は近郊型車両811系をリニューアルして、先月27日から運転を開始した。
デザインコンセプトは「Old is new~伝統と革新の電車」、外観については車体帯を青に統一、内装については現状のクロスシートから九州の伝統的な織物をイメージしたロングシートに変更する。
モーターおよび制御装置は、Sicハイブリッドモジュールを採用したVVVFに、車内照明はLEDとする。運行区間は鹿児島本線の門司港から荒尾、日豊本線の宇佐以北、長崎本線の肥前山口以東となる。
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2019年には車齢30年を迎える811系のリニューアル、足回りをインバーター改造するたけでなく、車内についてもロングシート化が行われる。九州では初めてとなるロングシート改造、首都圏以外では珍しい。福北間などでは都市間需要もあることから、中距離向きのクロスシート車の方がいいと思うのだけど、ラッシュ時の運用も考えているのだろうか。2000年代の817系1100番台までは転換クロスだったけど、2012年以降は817系2000番台、3000番台、819系とロングシート投入が続いているからな。データイムの快速ぐらい813系の限定運用にした方がいいと思うのだけどね。
シート背面は305系や819系のように合板のものを使わず、通常のものを使用、赤い色違いの部分は優先席になるのだろう。ここ最近の改造時の主流である車内照明のLED化はされたものの、305系や819系のようなLCD案内表示が設置されなかったのは残念なところ。取り付けるスペースがないのだろうか。
足回りはインバータ改造、Sicは古いインバータの置き換えが主流で、インバータ車以外、しかも交流を置きかえるのは珍しい。813系との連結運用は大丈夫なのだろうか。足回りのインバータ化は、特急車両である787系でも行なうか気になるところ。783は長崎新幹線開業時に廃車になるとして。
新聞報道によると2024年度までの8年間に全27編成をリニューアルするとのことだ。長崎新幹線開業の2年後になるけど、811系の車両動向的には関係なさそう。ただし、肥前鹿島以南の3セク化で817系が余剰になるから、それが411系を置き換えるのか。
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