東京メトロは、東京都が進める朝の通勤ラッシュ緩和プロジェクト『時差Biz』の一環として、東西線と半蔵門線に『時差Bizトレイン』を運転することを発表した。運行期間は7/11~7/21の平日8日間となる。設定する列車は以下の通り。
●東西線
★西船橋発615快速九段下行 ★妙典625発各停九段下行
★九段下652発各停西船橋行
●半蔵門線
★渋谷644発押上行 ★押上発721準急長津田行(通常ダイヤでは半蔵門始発)
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田園都市線と同じく、ピーク時大混雑の東京メトロ東西線でも『時差Biz』の早朝臨時列車が運転されることになった。こちらの方はさすがに臨時種別ではなく、西行快速1本と各停1往復を設定することになった。田園都市線と違って、東陽町や門前仲町での流動もあるからな。
設定される列車のうち、一本は快速で西船橋615発、朝一の通勤快速より18分早い時間だ。通常ダイヤだったら607、610、614、617と始発普通が密集しているのだけど、610発と614発を1分繰り上げた上で、それぞれ葛西待避、妙典待避にして、待避後は1分繰下げの時間変更を行なうのだろうか。通勤客の多い葛西、西葛西を通過する快速として設定したのが面白い。葛西では追い抜く臨時快速より追い抜かれる定期普通の方が混雑するだろうから、浦安で臨時快速に誘導して混雑を平準化させてほしいところだ。西船橋着608の津田沼発総武線や葛西で追い抜く普通からどれくらいの客が流れるかが、臨時快速利用率のキーになりそうだ。
もう一本は妙典始発の普通で定期の始発の7分前の設定となる。一本前は西船橋発、一本後は東葉勝田台発でそれらの列車の混雑を緩和することになる。大手町着は、快速が639で妙典始発普通が650、少し待てば喫茶店が開くような時間だ。2本とも中野まで行かずに九段下で折り返すことになる。需要がないのというより、中野で折り返す余裕がないのだろう。快速は葛西で追い抜いたのが中野止り、妙典始発は先行が中野止りだから。その結果、快速九段下行というレア行き先が8日間だけ設定されることになる。快速は652の各停で折り返すことになるが、妙典発普通は回送で折り返す。
先日発表された東西線混雑状況の表によると、快速は全車両が空いている、妙典発普通は空いているとやや空いているの間に設定されることになる。そう考えると、快速より妙典発普通の方が効果がありそうだ。妙典発普通は7分後の妙典始発の混雑を緩和してくれるといいのだけど。
半蔵門線に設定されるのは、田園都市線の『時差Bizライナー』が乗り入れたものと、その折り返し。押上行については、先日のブログで触れた通り、大手町7時丁度と東西線より遅めの到着となる。それより押上721の始発が設定されるのは、京成ユーザーにとっては吉報、この時間帯は716の東武直通から725の押上始発まで時間が空くからな。押上711到着のアク特利用者にとっては、すぐに発車する東武直通に乗るか、725発で座っていくかの二択だったけど、それに4分早い始発に座るという選択肢が出てくる。でも、この臨時の存在を知らずに725の始発を待つ人の方が多そう。721の始発は別のホームになるし。この辺を誘導しないと、721の始発が空気輸送になってしまう。
なお、この押上721発は通常ダイヤでは半蔵門始発のメトロ車運用となっている。これが『時差Bizトレイン』になるということは東急車の代走になるとこいうことか。81Sは11時過ぎに鷺沼に入庫する運用だけど、東急車を鷺沼に入庫させるのだろうか。それとも長津田で折り返す時にメトロ車に交換するのだろうか。半蔵門駅の折り返し線は11時20分過ぎまで使われないから、半蔵門止りが回送として折り返す余裕はあるのだけど。
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