JR西日本、近畿エリアの改正概要は以下の通り。
●データイムに『はるか』を6往復増発して30分毎の運転とする。関西空港行の時刻も見直し、京都発、新大阪発ともに00、30発とわかりやすくする。
なお、『くろしお』の新大阪発については、10時台から21時台まで15分発に変更し、折り返し時間を10分から25分に拡大させる。
●朝の関西空港行『はるか』4本と、夕方以降の京都行『はるか』10本を高槻に停車させる。
●新大阪1715発の『くろしお』を和泉砂川に停車させ、帰宅客の利便性を図る。
●京都発着『くろしお』の一部を、新大阪~京都間で部分廃止する。
●白浜1650発の新大阪行『くろしお』を新設する。これに伴い、白浜1449発『くろしお』を廃止する。
●JR神戸線の、六甲道~灘間に『摩耶駅』、御着~姫路間に『東姫路駅』を新設、摩耶駅には普通303本、東姫路駅には快速と普通128本を停車させる。
●データイムの大阪駅において、JR京都線快速を2分繰上げ、JR神戸線快速を2分繰下げ、新快速と運転間隔を平準化させる。また、普通列車についても7~8分間隔に平準化させる。
●高槻駅の外側に新ホームを2本開設、新たに停車となった『はるか』と新快速(一部を除く)を停車させる。新ホームには昇降式ホーム柵を開設し、安全性の向上を図る。
●関西空港発23時台の関空快速天王寺行2本を大阪環状線に乗入させる。
●大阪発土休日8~9時台の大阪環状線において、関空・紀州路快速、大和路快速、普通桜島行を毎時1本ずつ増発、その代わりに野田、芦原橋方面の普通列車の設定を見直す。
●データイムの播州赤穂発着の新快速を姫路発着に変更し、姫路~播州赤穂間には普通を新設する。
●『はまかぜ』1往復を竹田に停車させる。(城崎温泉行き1143、大阪行き1505)
●播但線において、9~14時台の姫路発を21、52で揃える(但し11時台と13時台の21の設定はなし。)
●姫路発2158の福崎行を新設する。また、播但線下り最終を15分繰下げた008発とし、姫路までの最終新幹線及び、004着の新快速から接続させる。
●加古川線(日岡~西脇市間)、播但線(京口~寺前間)、姫新線(播磨高岡~播磨新宮間)にICOCAサービスを導入する。これに伴い、姫路駅改札内コンコースの播但線ホーム下と山陽本線ホーム下の間に中間改札を新設する。
●289系の投入により『こうのとり』の大阪~福知山間の最短所要時間を1時間30分に短縮させる。
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JR西日本の近畿エリアは、阪和線特急、JR京都線・神戸線のパターン見直し、播但線の利便性向上を主軸とした改正となった。
関西空港方面への特急『はるか』は増発、といっても5年前の改正で多客期のみの設定となった6往復を復活させる形となった。5年前の削減時は、海外への出かける客が安い南海やバスに流出、今回は海外からの来た客が増えたといったところなのだろうか。増発分は、高槻に停まらないから潜在需要は関係ないし。
『はるか』は京都発、新大阪発00、30とわかりやすいダイヤに。サンダーバードや山陰特急からの接続は悪くなるが、需要は大してないのだろうな。『こうのとり』から『はるか』へはホーム上1分接続だけど、荷物が多いと厳しいか。
『くろしお』は新大阪00発から15発に変更、東京発10分の285キロ『のぞみ』からの20分接続から、東京発30分の『のぞみ』からの9分接続に代わる。また、最終紀伊田辺行『くろしお』も15分繰り下がるので、1830の『のぞみ』から接続を受けるようになる。『くろしお』が15分繰り下がったのなら、きのくに線の和歌山発も15分繰下げの00、30になってほしいところだけど、発車時刻を数分繰り上げて海南待避にする可能性もありそうだな。
京都『くろしお』は京都発8時台、9時台、17時台、京都着10時台、18時台、20時台に残すのみ。運用を考えると、京都発8時台と京都着20時台を残して廃止するのではないかと。10時台に着いた『くろしお』の車両を、京都鉄道博物館の留置線に展示するという手もあるけど。残った京都発着は、試験的にでもいいから高槻に停車させてほしいところだ。
桂川、須磨海浜公園以来8年ぶりの新駅開業となるJR京都線・神戸線。2分の時間調整は『摩耶駅』開業による普通の所要時間増が関係するのではないかと。大阪~高槻間での快速と普通の所要時間差は約6分、普通が高槻まで快速から逃げ切ることを前提とすると、大阪~新大阪間では普通と快速・新快速は並走する感じになるのだろうか。京都での新快速から快速への接続時間は短縮されるだろうけど、野洲での接続はどうなるのだろうか。
一方、神戸線は快速の2分繰下がるけど、接続パターンはどう変わるのだろうか。まず、高槻からの普通は2分繰り下げ、西宮~さくら夙川辺りで新快速に追い抜かれるため、芦屋での2分停車がなくなるものの、摩耶停車で1~2分繰下げ、須磨までは快速から逃げ切ることになるけどギリギリになりそうだ。東西線からの直通も2分繰下げ、その場合芦屋での快速接続はしなくなるのだろうか。摩耶に停車するため、新快速には灘停車中に追い抜かれる感じになるのだろう。快速が尼崎の先まで列車線を走れば、中途半端な緩急結合は解決できそうだけどね。繰上げで丹波路快速とかぶることはなくなるし。一番気になるのは、2分繰下げとなった快速が、加古川まで新快速から逃げ切れるかということ。221以降の車両に統一されたから、ランカーブでも見直すのだろうか。
播但線は、Suica導入とともにデータイムと夜間時間帯のダイヤの改善。データイム姫路方面もパターン化させて、交換駅を溝口、鶴居にでも固定するのだろうか。寺前1203発を10分繰り上げ、13時台以降を10分繰下げれば30、60分毎になりそうだし。21時台は45分ブランクの間に新設、その兼ね合いで2214発は9分繰り下がるので、東京から来た『のぞみ』からの接続は改善される。また、新設の2158発は九州方面から来た『さくら』からの接続を受けることになる。
『はまかぜ』の竹田臨時停車は、3年前から土日を中心に行われていたもの。去年の秋~冬臨では夜間運転の5号を除いた全列車が毎日停車するようになったが、12/11以降は冬季で利用客が見込めないためか通過している。竹田城自体は1/3まで入山できたけど。入場再開は3/1からだから、改正には間に合う。
『こうのとり』は現状でも最短は11号の1時間31分だから、時間短縮は微々たるもの。最高速度を引き上げずに、加減速だけで時間短縮しそうだ。同じく381を置き換えた『くろしお』は最高速度を130キロに引き上げても良さそうなのだけどね。鳳以南の直線区間だけでも。
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