阪堺電車は7/20にダイヤ改正を行なうことを発表した。改正概要は以下の通り。
●平日朝ラッシュ時に、浜寺駅前発天王寺駅前行を増発する。
●平日夕方の天王寺駅前発我孫子道行2本を浜寺駅前行に延長変更する。これに伴い、17~19時台の浜寺駅前行が10分間隔に、我孫子道での恵美須町方面から接続が改善される。
●データイム時間帯において、阪堺線(恵美須町~住吉間)の運転間隔を24分間隔に変更する。また、終電の時刻を40分以上繰上げ、我孫子町発22時04分、恵美須町発22時29分とする。
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阪堺電車では、上町線や阪堺線の住吉以南で平日ラッシュ時に増発する一方、阪堺線の住吉以北でデータイムに減便することになった。
現行ダイヤだと、恵美須町12-24-24分間隔で1時間に毎時3本の運転だが、12分間隔のところをなくすことに。このことで、2時間当たりの運転本数は現行の6本から5本に1本減少となる。減少率は16%、最大運転間隔は現行と同じ24分だから、それほど不便さは感じないだろう。でも、20分以上も待つと、南海や地下鉄四つ橋線の駅まで5分前後歩いた方がいいということになる。それでも、近くを走る汐見橋線の終日30分ヘッドよりはマシだけど。
20年ほど前は、阪堺線の恵美須町~浜寺駅前間が毎時8本、上町線からは我孫子道へ毎時5本直通していた他、天王寺駅前~住吉公園で毎時5本ずつ運転していた。でも、10年前のダイヤ改正において、データイムの浜寺駅前系統が恵美須町発着から天王寺駅前発着に振られては事態は急変、4年後の2013年改正では恵美須町発着の電車は全て我孫子道発着となり、我孫子道以南の本数は5/8に、恵美須町から住吉間の本数は20年前の毎時8本が毎時3本と半分以下になった。
天王寺の再開発の影響で、上町線は利用客数を増やしたが、阪堺線の恵美須町口は利用客数が減っている。2013年では1000人弱だった恵美須町の乗降客数は700人弱に、ほぼ同数の新今宮と合わせても、11,343人が乗降する天王寺の1/8以下、定期客数に至っては2駅合わせて226人しかおらず、3,444人もいる天王寺駅前の1/15以下である。ちなみに汐見橋駅の乗降客数は600人だが、定期客数は276人と、恵美須町、新今宮駅前の合計よりは多い。新今宮駅前でJRに接続、恵美須町で堺筋線に接続するにも関わらず利用客の少ない阪堺線だが、今年の初めになんばへの延伸を検討していることが新聞報道された。そのことで日本橋の電気街とともに活性化されるといいのだけど。
平日夕方は、天王寺駅前発18時50分と19時00分の我孫子道行を浜寺駅前行に延長変更、代わりに18時55分の浜寺駅前行を我孫子道行に短縮変更すると思われる。このことで18時40分から19時12分までの浜寺公園行が、15、17分間隔から10、12分間隔でも短縮される。それでも、堺市内では20時前から18分間隔になり、その後は20分以上開くこともある。この辺も浜寺駅前行に延長変更して、運転間隔を調整して欲しいところだが、利用客が少ないのだろう。我孫子道での接続改善というのは、先述の天王寺駅前発19時00分の電車が21分に我孫子道に到着、続いて恵美須町発19時02分の電車がその後ろに到着させて接続させるということなのだろう。
恵美須町発の最終は、22時29分へと40分も繰り上がる。これは天王寺駅前発の浜寺駅前行最終22時30分とほぼ同じ時刻なので、我孫子道でこの浜寺駅前行最終と接続する。ちなみに、JR阪和線の御坊行の最終は天王寺発22時44分、堺方面への最終路面電車はそれよりも早い。我孫子道までだったら23時30分ぐらいまであるのだけど。
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