JRグループは来月から運転する冬の臨時列車を発表した。西日本では目立った動きがないので、東日本から数本ほど。
●リゾート美食旅(ガストロノミー)12/15、16運転
新潟発919→酒田着1246 酒田発1420→新潟着1730 使用車両:HB-E300系4両 リゾートしらかみ『青池』編成
新潟県・庄内エリア『プレ』デスティネーションキャンペーンに合わせた、HB-E300系の『プレ』運転。この臨時列車で、HB-E300系の試運転を行ない、来年10月の『海里』の本運転に備えるといったところか。臨時スジなので『きらきらうえつ』よりは約50分遅いが、『海里』がこれくらいの設定時間になるか気になるところだ。
JR西日本の『ベル・モンターニュ・エ・メール』『ラ・マル・ド・ボァ』を彷彿させるわかりにくい横文字列車名『ガストロノミー』、文化と料理の関係を考察する美食学を英訳したもので、古代ギリシャ語のガストロス(消化器)とノモス(学問)の合成語に由来するとのこと。日本海美食旅(ガストロノミー)が新潟県・庄内エリアDCのテーマということで、あちらこちらで使うことになりそうだ。
●風っこ日本海ストーブ 12/1、2運転
新潟発919→酒田着1246 酒田発1420→新潟着1730 使用車両:びゅうコースター風っこ2両+キハ1両
7月に長岡~只見間で運転された『風っこ只見夏休み満喫号』として仙台支社の『風っこ』だが、今度は只見線で運転されることに。『風っこ只見夏休み満喫号』と同じくキハ1両を連結しての運転だが、国鉄色キハを連結するのだろうか。走行距離は168キロと風っこシリーズとしては長め、風の強い日本海沿いをそこそこスピード出して走るのだろう。
先述の『リゾート美食旅(ガストロノミー)』と同じスジで走行、酒田行は高崎通過『とき』から21分で接続、新潟行は秋田発普通から24分で接続して、東京行『とき』に24分で接続する。新潟では高架に乗り入れないで地上の9番線発着、それでも新幹線と乗り換えるには十分だ。酒田行は『いなほ』に抜かれないが、新潟行は10分後に出発した『いなほ』に鶴岡で追い抜かれる。
●冬のごほうびストーブ号 12/22運転
秋田発750→五所川原着1145、五所川原発1600→秋田着1929 使用車両:びゅうコースター風っこ2両
秋田から川部までは奥羽本線、川部からは五能線に乗り入れ五所川原まで走行する快速列車、乗車時間はびゅうコースター風っこシリーズでは一番長く、五所川原行は4時間近くかかる。五所川原行は『つがる』待避で碇ヶ関で15分停車する他、弘前でも14分停車、秋田行はそれらがないためか所要時間は26分短い。
五所川原では、津軽鉄道のストーブ列車に5分で接続する。つまりストーブを搭載した列車同士の接続だ。冬のごほうびストーブでスルメが半焼けでも、津軽鉄道で引き続き焼くことができる。秋田行に22分で接続するのはストーブ列車でないので、1本前のストーブ列車に乗って五所川原市内で観光するのもいいかもしれない。
●快速あいづ 12/29~12/31、1/2~6運転
郡山発951→会津若松着1137 会津若松発1527→郡山着1709
快速あいづが3年ぶりに設定されることに、2015年のふくしまDCの時に運転された快速あいづは485系6両での運転だが、今回は陸羽東線で走っている『みのり』車両3両での運転となる。あの広いリクライニングは特急以上なわけだが。
郡山発は9時51分、32分着からの『やまびこ』からだと38分発の定期普通への乗り換えは帰省客にとって余裕がなく、座れない可能性もあるわけだから、それなりの需要は見込める。ただし、単線の磐越西線での運転だから時間は、普通よりも30分、快速よりも40分かかる。そのため、会津若松到着の13分後には次の快速が到着する。
会津若松発は15時27分、前後は15時05分の普通と16時21分の普通だ。郡山での『やまびこ』東京行きは17時15分発で6分接続と余裕がないが、年明けは5日以外24分発の『やまびこ』が運転される。前シーズンの年末年始には設定がなかった磐越西線の臨時だが、帰省客需要があるのなら次のシーズンも欲しいところだ。
なお、『あいづ』の設定される年末年始は、『リゾートみのり』の代走としてキハ110の快速『湯けむり』が仙台~新庄間で運転される。『南三陸』がなくなった今、キハ110の仙台乗り入れは珍しくなった。
首都圏の初日の出臨では、まず快速『常磐初日の出号』の設定がなくなることに。長年に渡って充当されてきた『リゾートエクスプレスゆう』が長野へ回送されたことが要因なのだろうか。今年は日立に停車して、甘酒を振る舞うイベントを行ったくらいだから、利用率はそんなに悪くないと思うのだけど。再来年は、『ゆう』の代替で投入される国鉄色のE653が充当されることで復活するかもしれない。
また、快速『伊豆初日の出』については、充当車両が伊豆急の黒船電車から185系の6両に変わった。定期列車の185系を置き換えるだけでなく、伊豆急車のJR乗り入れを見直すということなのだろうか。185系は臨時列車からも撤退しているから、2020年以降の充当車両も気になるところだ。
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