しーさるの鉄日記

『いろは』と『SL大樹』と東武ワールドスクウェア


今日は、日光・鬼怒川へ行って、東武の『SL大樹』『リバティ』とJR日光線『いろは』に乗ること、東武ワールドスクウェア駅を駅降りすることにした。

栃木へは列車でなく、クルマで。当初は『東武ワールドスクウェアクーポン』を使って列車で行くことも検討していたが、線路から離れた日光街道桜並木を通ること、道の駅『うつのみやろまんちっく村』に立ち寄ることから、クルマを選択した。快速が廃止された今では、クルマの方が安くなるわけだが、運転しなければならないこと、渋滞が発生することといったリスクもある。

国道119号の桜並木の下を走った後、道の駅『ニコニコ本陣』に駐車、昼食や土産を買った後、10分ほど歩いて今市駅へ向かった。別々のJR駅、私鉄駅に10分前後でアクセスできる道の駅は珍しい。JRから鬼怒川方面への乗り換え途中にも立ち寄ることできるし。
今市からは観光列車『いろは』で日光へ。去年12月のブログにも書いた通り、『いろは』は京葉線205系の改造車をさらに改造したものだ。ボックスシートは思った以上に広く、体の大きい外国人が座っても大丈夫だった。車内デザインは木目調のせいか落ち着いており、荷物棚上の広告スペースには広告でなく、東照宮にありそうな絵が入っていた。今市発1119の日光行だったが、乗客の半分以上がJAPAN RAIL PASSの外国人観光客だった。にも関わらず、外国語放送は自動放送による英語だけ、あとは小さなドア上LCDが4か国語表示でフォローしている形だった。折角の改造観光列車だから、もう少し外国人観光客への案内も充実させてもよかったのだけど、和風デザイン優先だからな。
JRで折り返すと、下今市でのSLの転車に間に合わなくなるので、東武日光発1143のAIZUマウントエクスプレスで下今市へ。喜多方市の観光協会の方が車内巡回して、喜多方の観光パンフレットをくれた。今月末に磐越西線を駅降りするから都合いい。例年だったら駅降り時期に桜が見ごろのようだけど、今年はどうなのだろう。

下今市に着いて、SLの転車を見物、転車台広場でなく4番線ホームから見ることにした。下今市に着いた大樹2号は客扱いを終えた後、本線浅草寄りで折り返し留置線へ、留置線でSLを切り離す。切り離されたSLは、浅草寄の引上線で転車台へ折返し、回転した後は一旦機関区に入庫する。その間にDLを切り離し、機回し線へ折返し、転車台を経由して浅草寄引上線へ向かう。そして、SLは転車台と機回し線を経由して留置線へ、SLは鬼怒川寄から、DLは浅草寄から、留置線に停車中の客車に連結する。SL+客車+DLとなった列車は、浅草寄の上り本線に引き上げる。

跨線橋から転車台広場に降りる所に建物があり、1階は休憩所、2階はSL展示館になっている。SL展示館には、昔東武を走っていたSLの写真や、めくるとかわるSLの説明、ジオラマなどが展示してあった。12時52分大樹3号が浅草寄りから2番線に入線してきた。ところがすぐに客扱いは行わず、ドアが開いたのは発車3分前の12時57分だった。

客車は簡易リクライニングの12系、窓寄りはテーブルがあったが、シート寄りはテーブルがなかったので、駅弁は膝の上に乗せることになった。出発後まもなくすると、アテンダントが肉声で観光案内しながら、指定券の検札を行いながら記念乗車証と手作りのパンフレットを渡す。乗車時間が30分ほどと短いから、アテンダントは1両に1名計3名乗務する。小銭入れに指定券を挟んだうえで、座席背面の網に入れて、検札を待つ。ここに、チケットホルダーを取り付けたほうが、乗客側もアテンダント側も楽かもしれない。ましてや、弁当を食べている状態だったし。案内パンフレットは手作りとはいえ、しっかりとした紙でできていた。時期によって案内は変わるだろうから、リピーターを増やすための工夫かもしれない。
SLの観光列車で天気に恵まれたので、線路沿いでは手を振る人が多かった。また、桜も満開だったので、一緒に写真に収めようと、カメラを構えている人も多かった。大桑で普通列車、新高徳で『きぬ130号』と交換するが、『SL大樹』は停車せずに、東武ワールドスクウェア駅までノンストップで運転する。無駄に加速減速すると、機関車への負担が大きくなるだけでなく、時間がかかることで単線の鬼怒川線でスジが引きにくくなるということなのだろう。そのため、『SL大樹』の所要時間は、下り36分、上り33.5分で統一されている。SL大樹と交換する『きぬ』116号、130号、142号は新高徳で運転停車するため、他の『きぬ』より3分遅くなっている。上り『大樹』については、浅草側でのダイヤ乱れを考慮してか下り『きぬ』との交換を避けている。『大樹4号』は大桑で『きぬがわ5号』と交換しているが、『きぬがわ5号』の運転停車の時間は短いから遅延時は、交換を大谷向に変更するのだろう。

13時36分、鬼怒川温泉駅の3番線に到着、降りた客がホームを移動している間に、すぐにSLを切り離す。切り離されたSLは2番線を経由して、本線の下今市寄りへ、折り返して転車台へ入っていく。転車台で回転したSLは、再び本線の下今市寄りで折り返し、3番線で停車中の客車に連結する。転車している間に、DLも切り離され、本線の下今市寄りで折り返して2番線を通過、さらに新藤原寄りで折り返して、3番線の客車に連結する。転車台は駅前にあるので、入場券を買わずともSLの回転を見物することができる。移設だから駅前に転車台を設置するといったことができたのだろう。今日は駅前でお祭りがあったので、大勢の人が転車台を囲んていた。
鬼怒川温泉駅を28分で折り返し、15時04分の『リバティ南会津』で東武ワールドスクウェア駅を目指す。空いている座席を見つけたので、500系初乗車の記念に座ろうとしたら、もう東武ワールドスクウェア駅に着いてしまった。500系は、あしかがフラワーパーク駅の駅降りの時にリベンジしようかと。

東武ワールドスクウェア駅は、東側に片面ホームのある構造、カーブ上にあり、下今市寄りのホーム幅は狭いが上屋は整備されている。ほぼ新藤原寄りの駅舎には、バリアフリートイレを整備、券売機がない代わりに乗車証明書発行機があり、押すと小佐越駅発行の証明書が出てくる。もちろん、Pasmoなどが使えるIC改札機は整備されている。駅舎のデザインで夜はライトアップできるものかと思っていたら、そうはなってない。LEDを巻けばライトアップできそうだけど。ワールドスクウェアの入口は目の前だが、国道129号線を横断歩道で渡らなければならない。意外と交通量は多く、渡るタイミングが読めない。昼間ならともかく、日の短い時期の夜は危ない。押しボタン式の信号機が欲しいところだ。なお、仁王尊プラザは駅舎と逆側になるので、遠回りして下今市寄りの踏切を渡ることになる。

テーマパーク『東武ワールドスクウェア』は初めての訪問、鉄的な注目点というと、現代日本ゾーンにある東京駅と、日本ゾーンにある日本の四季を走る鉄道模型だ。東武ワールドスクウェアの展示物は実物の25分の1なので、鉄道模型もそれに準じており、他の博物館のHOゲージに大きい。そのため、線路走行時のジョイント音も実物に近い感じがした。東京駅の模型は、1993年のワールドスクウェア開業以来、新幹線は200系H編成、在来線は中央線用の201系が駅に乗り入れ、見えない部分まで往復している。中央線用の201系は引退して8年しか経ってないが、2階建編成を組み込んだ200系H編成は新幹線の八戸延伸時に引退したから、14年経ったことになる。つまり、この頃物心ついてなかった未成年は、模型の実物を知らないことになる。そろそろ、車体をE5に更新した方が子供受けがいいのではないかと思う。東京駅から聞こえる音は本格的で、『やまびこ号』盛岡行の放送などが聞こえる。ホーム数が少ないことは、開業当初からスルーしている。東京駅の駅舎がメインだからね。実物の駅前広場は大きく変わったが、こちらの方は改良前の駅前広場を見ることができる。

一方、日本の四季は、架空の地方をイメージしたジオラマを東武100系、500系、ピーコックのSL機関車がけん引する貨物が走る。東武の車両は低いところの複線エンドレスを、SLは高いところの単線エンドレスを廻り、新緑川駅付近の市街地、滝宮駅付近の橋梁と景色に富んでいる。駅は両方とも東武の複線エンドレスの方にある。新緑川は相対式、駅ビルは1980年代の東武にありそうな古いタイプだ。駅に向かって右側には昇開式の踏切があり、列車が通るのを感知して作動する。こういったジオラマで昇開式の踏切は珍しい。滝宮駅は昔の古い駅舎、片面ホームなので外側を走る500系しか停まれない。駅前は整備されてないが、それなりに広いのでバスが停まっている。

東京駅、日本の四季以外にも、東京スカイツリーに隣接して動かない100系の模型がある。2編成あり、1編成が金色の『日光詣スペーシア』である。東京スカイツリーに隣接している線路は実物は駅への上り勾配だが、この模型では地面に線路を固定しているだけだ。スカイツリーやソラマチにリアリティがある分、みずぼらしく感じる。実物は7年後に高架化されるから、模型の方もそれに合わせて高架ホームを設置してほしいところだ。

1時間半ほど見物して時刻は15時40分、東北急行バスの東京駅方面へのバスが出たばかりだ。このバスは東武日光駅を遠回りした後、下今市駅にも寄るが、次の15時56分の列車では乗り継ぐことができない。バスの東京駅着は19時、それに対し15時46分の『きぬがわ』に乗れば、北千住9分接続の上野東京ラインで東京駅には18時丁度、6分接続の半蔵門線直通でも大手町には18時03分に着く。それに対して、バスは渋滞がなくても東京駅着は18時半を過ぎることになる。バスの料金は2500円でスペーシアの料金、運賃よりは300円安い。但し、スペーシアは北千住までの料金、運賃だから、東京駅までとなると500円前後開くことになる。

東武ワールドスクウェア駅から、ガラガラの6050系普通に乗り下今市で下車。道の駅『ニコニコ本陣』からクルマに乗り換え、道の駅『うつのみやロマンチック村』に立ち寄りながら、帰宅した。

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