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しーさるの鉄日記

JR東日本他の2022春ダイヤ改正(秋田編)

JR東日本、および秋田内陸縦貫鉄道の2022春ダイヤ改正、秋田県の改正概要は以下の通り。

●羽越本線において、新潟発12時32分の秋田行『いなほ』と秋田発13時00分の新潟行『いなほ』を、酒田~秋田間で臨時列車に格下げする。

●奥羽本線の秋田発上り、湯沢、横手、大曲発下りの14時台から19時台までの発車時刻を揃えて、完璧な60分毎とする。

●新庄発14時17分の秋田行を短縮変更して、湯沢発15時40分とする。秋田発11時49分も新庄行だったのを湯沢行に短縮変更する。

●北上線の平石駅と矢美津駅を廃駅にする。

●秋田内陸縦貫鉄道において、阿仁合発9時45分の鷹巣行、鷹巣発10時57分の阿仁合行を新設する。また、鷹巣発18時58分の角館行を比立内行に短縮変更、角館発21時40分の快速阿仁合行の運転を取りやめる。


羽越本線では午後『いなほ』の秋田発着1往復(新潟発12時32分、秋田発13時00分)が繁忙期運転の臨時に格下げ、秋田発着の『いなほ』は新潟発8時22分と14時57分、秋田発10時35分と16時37分だけになる。

本荘や仁賀保へ行くのは、秋田経由が主流なのだろうか。新潟からの日本海ルートは高速道路も途切れているし。東京発10時16分の『とき』から、臨時格下げの『いなほ』に乗り継ぐと仁賀保着15時22分、東京発11時20分の『こまち』から普通酒田行に乗り継ぐと仁賀保着16時27分、所要時間は1分しか変わらない。羽後本荘だと秋田に近くなる分、20分ほど速くなる。料金は秋田経由の18,480に対し、『とき』『いなほ』乗り継ぎは14,900円とだいぶ安くなる。

この『いなほ』が秋田まで運転されない場合、酒田では普通秋田行まで49分待ち、秋田発12時08分の普通酒田行から33分待ちとなる。羽越本線の運転頻度を考えるとそれほど長くない。

リリースに触れてない羽越本線の事項として、秋田発15時54分の新屋行を16時31分に、16時44分の酒田行を17時00分に繰り下げる。このことで、15時30分から新屋までの運転間隔が24-50-79と偏っていたのを60-29-60と平準となり、新屋行が新幹線から接続するようなる。また、帰宅時間帯において、17時00分発、18時00分発、18時30分発と時刻がわかりやすくなる。

奥羽本線の大曲発秋田方面は、1521、1610、1723、1823、1923となっていたのを、15時22分から20時22分までの60分ヘッドとする。基本的に秋田には大曲発33分頃の新幹線が先着するが、大曲発17時41分、19時41分の新幹線は、秋田駅において奥羽本線と同時に到着する。大曲で秋田行新幹線から奥羽本線の秋田行への接続時間を短くすれば、東京、仙台方面から刈和野へ便利になるが、大曲駅までマイカーかコミュニティバス、ないし秋田空港までエアポートライナー(乗合タクシー)が主流なのだろう。

ほとんどが数分の時刻変更だが、大曲発16時10分だけ16時22分に繰り下がる。改正前は新庄発14時17分だったが、改正後は湯沢発15時40分に短縮変更して、大曲まで16~17分、大曲から先で12~14分繰り下げる。秋田着は16時58分から17時12分に繰り下がるため、17時08分の八郎潟行へは接続がなくなる。この列車が湯沢発になったため、新庄での真室川、及位方面は13時36分から15時39分開く。2時間開くけど、午前中に7時55分から11時22分まで3時間半近く開くのに比べればマシか。新庄から秋田へは、14時15分の陸羽西線代行バスで酒田行12分乗り換えという手段もあるが、15時39分発の奥羽本線より秋田着は8分遅い。

湯沢発横堀方面新庄行も13時32分発がなくなったので、11時54分から15時22分まで3時間半近く開くことになる。酒田経由も、新庄行が出た19分後の『いなほ』だから使い物にはならない。秋田から山形へは、仙台で『こまち』からバスに乗り換える手がああるが、新庄で『つばさ』に乗り継ぐ場合に比べて、金額が倍以上かかる。秋田と山形の都市間需要は少ないのだろう。

北上線では、横手の隣駅である矢美津駅と、その2駅隣の平石駅を廃駅することに。両駅とも1963年に新設された請願駅、新設時から普通列車3.5往復が通過していた。1968年の時刻表を見ると通過列車は2往復に、その4年後の時刻表を見ると通過列車は朝上り1本だけになり、1980年代初めにはそれが陸中川尻(現ほっとゆだ)始発になる形で全列車が停車するようになった。しかし、2016年には12月から3月までの冬季に全列車通過に、それが明けた2017年3月改正では普通6本が快速に格上げになる形で通過となり、朝2往復、夕1往復、夜1往復の計4往復の停車となっていた。2021年11月30日に冬季休止となって、そのまま廃駅となった。冬季休業から廃止になったことを考えると、ホームの除雪作業に見合った利用客がいなかったためだと思われる。乗降人員は不明だが、周辺は民家がそれなりにあるからな。クルマで横手か相野々に出るのだろう。

秋田内陸縦貫鉄道では、午前中に鷹巣~阿仁合間で一往復増発する一方、角館口で一往復廃止して、最終列車を繰り上げる。
阿仁合発9時45分の鷹巣行は、7時54分と11時26分の間に設定され、3時間半のタイムラグを埋める。鷹巣では東能代方面秋田行に13分、大館行に29分で接続する。その折り返しの鷹巣発10時57分の阿仁合行は、10時05分から12時33分までのタイムラグを埋めるように設定、大館始発の普通から3分で接続するほか、弘前方面からの特急『つがる』から25分で接続することで観光需要に対応する。

鷹巣発18時58分は角館行だったのが、快速運転区間が廃止となり比立内行に変更、比立内から先の最終は鷹巣発16時28分と2時間30分も繰り上がる。比立内発で見ると17時55分が最終となる。木次線の出雲横田での備後落合行最終が15時52分なのに比べればマシか。角館行最終の16時28分発を40分繰り下げれば、秋田からの『つがる』から接続するし、50分以上ある最終東京行『こまち』への接続時間も短縮する。通学に特化したからこの時間だと思うけど。

折り返しの角館発21時40分の快速阿仁合行の運転をとりやめ、阿仁合までの最終を20時01分と99分繰り上げる。これに接続する『こまち』も東京発18時20分から東京発16時20分に繰り上がる。東京での終電の時刻は、空路を使って、釧網本線の知床斜里や摩周、宗谷本線の名寄以北に行くのと変わらない。羽田発16時40分の飛行機が最終になる五能線の岩館以北や、先日のブログで挙げた東京発15時20分の新幹線が最終となる宮古よりはマシだけど。

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