しーさるの鉄日記

神戸電鉄、3月下旬にダイヤ改正


神戸電鉄では3月下旬にダイヤ改正を行うことを発表した。改正概要は以下の通り。

●粟生線において平日6時台の上り普通を急行に変更して、所要時間を7分短縮させる。

●データイムの新開地発三田行普通11本を準急に格上げし、所要時間を約3分短縮させる。これに伴い、データイムの三田行は全て準急となる。

●データイムの西鈴蘭台~志染間において、現行の15分間隔から30分間隔に変更する。これに伴い、新開地発志染方面の急行は普通に格下げ、志染から新開地方面への急行は準急に格下げさせる。

●ウッデイタウン発の初電車を繰上げ、三田でのJR宝塚線への接続を確保する。また、最終岡場行を5分繰下げ、JR宝塚線からの接続を確保する。

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今回の改正では、データイムの粟生線の本数削減がメインになった。昨年5月改正では、粟生での接続列車のない列車は小野折り返しにする程度だったが、ついに志染以東も大幅なテコ入れがされることになった。

志染駅の乗降客数を見ると、三木まで15分ヘッド化した2年後では8284人だったのが、2013年度には3992人と半分以下まで減少している。次いで乗降客の多い緑ヶ丘も7287から3443まで減少、木幡に至っては3952から1008と1/4も減少している。

乗降客減少には周辺ニュータウンの人口減少もあるけど、2001年から走り出した神姫バス『恵比須快速線』の存在が大きい。このバスの設定で、2002年は5800人だった志染の乗降客数は7年で4000人まで減少した。そのあとは大幅に減少してないけど。
『恵比須快速線』は名前の通り、恵比須駅を起点として志染から少し離れた自由が丘のニュータウンを経由、緑が丘、押部谷、栄、木幡と完全に神戸電鉄と並行している。そのうえ、朝ラッシュ時は5分間隔、午前中でも15分間隔に運転されている。鉄道では緑が丘から新開地まで36分、バスでは緑が丘から三ノ宮まで午前中43分、午後やラッシュ時は50分前後といったところ。神戸近辺へは鉄道が有利だが、三ノ宮へは乗り換え必要で45分かかってしまう。また、地下鉄の西神中央へのバスも整備された結果、今回の利用客数減ということになった。

西鈴蘭台から先の列車本数は毎時2本に、JRの加古川以西の新快速通過駅のようなダイヤになる。曽根が4000人と志染と同じくらいだから、適切といえば適切なのか。

現行の粟生での加古川線・北条鉄道への接続を考えると、西鈴蘭台打ち切りになるのは現行の普通、よって西鈴蘭台での折り返し時間は15分になると思われる。でも、それだと志染折り返しが60分になってしまう。粟生発を8分繰り下げて、広野ゴルフ場での交換にすれば、30分ヘッドで志染での折り返し時間は確保できるのだけどね。どちらにしろ、昼間の列車の半数を西鈴蘭台打ち切りにすれば、西鈴蘭台~志染まで45分かけて往復する必要がなくなるから、1~2運用ぐらい浮くことになる。

今回の改正で、データイムの三田行は準急に、西鈴蘭台・志染・粟生行は普通に統一される。逆に、三田からの新開地行は普通に、西鈴蘭台・志染・粟生からの新開地行は準急に統一される。現行ダイヤだと、鈴蘭台において急行粟生・志染行が普通三田行に、準急三田行が普通志染行に接続しているのだけど、それは準急三田行と普通西鈴蘭台・志染・粟生行になるのだろうか。そうすれば急行格下げの影響は大したことないのだけど。なお、データイムの急行消滅により長田の停車本数は毎時6本から8本の全列車停車となる。といっても、JR神戸線のような等間隔ではなく、偏った運転間隔になっている。

朝時間帯に急行に格上げするのは粟生発614の列車だと思われる。北条市発、西脇市発の初電から接続しているし。格上げといっても4駅通過するだけだが。加古川線と新快速を乗り継げば神戸着は705、神戸電鉄の格上げ急行に乗ったら新開地着は720で所要時間的に大差がある。運賃は安いけど。


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