先週はばたばたしていたので先々週のドイツ旅行の写真をアップ。今回はここトルコで知り合った、ドイツ生まれのトルコ人、それと会社の友人を訪問。
行き先はフランクフルト、マンハイム、ベルリン。
フランクフルトではまず友人がチケットを取ってくれたので、高原の試合を観戦。
必死に声援を送っていたaway(黄色)チームも0-4の完敗で大人しくしていた。高原も1点取ったけど、最近の髪型は相当いけてない・・・
その後、フランクフルトから南へ50kmほどのマンハイムへ。ここにトルコ人の友達が住んでいる。彼はおおげさにここに住む約5割はトルコ人なんて言っていたが、まあ大勢が住んでいる。98年の調査によれば、人口30万に対して2割の6万7千人が外国人で、その3割(2万人)がトルコ人。
でもトルコ人はドネルケバブなど売っている人が目立つからだろうか、やけに多く住んでいるような気はする。
マンハイムに限らず、フランクフルトでもベルリンでもトルコ人はいる。ドネル屋は必ずあるし、駅などでも普通にドイツ新聞の隣にトルコ語新聞が置いてあり、店員はトルコ人だ。駅でも道でもトルコ語が聞こえてきて、違和感がない感じがした。
ちなみにフランクフルトでは人口65万人に対して外国人が3割、そのうちトルコ人は2割(4万人)ほど。ベルリンでは350万人に対して外国人が13%で、そのうちトルコ人が3割(約14万人)ほど。
と、あくまで98年の数字であり、今ではベルリンには30万人ほどのトルコ人、ドイツ全体で200万人ほどいると言われている。
ドイツは1961年のベルリンの壁が出来て以降、トルコを皮切りにユーゴスラビアなど各国と二国間協定を結び、労働力の確保のために移民の受け入れを続けてきた。1973年のオイルショックにより2国間の募集協定を破棄して労働許可を与えなくなった。しばらく厳しい政策は続いているものの、昨今になって移民政策は徐々に緩和されてきて、親がドイツで一定期間暮らしていれば子供にもドイツ国籍を与えている。
彼らはドイツで生まれ育ったが両親はトルコ人であり、女の子はトルコ語の学校にも来ていた。ちゃんと文法を学ぶという名目で。
この子(右の女の子)が作ってくれたのもトルコ料理・・・
ちなみに前の二人(男・女)がトルコ人で後ろの子はドイツ人。
さて、マンハイムから数10km東にあるのがハイデルベルグ。ここは古い城を中心として、非常に雰囲気がある町である。正直まともに西ヨーロッパを訪ねたのが初めてだったので、感動。ここには歴史ある大学があり、このトルコ人もここを卒業したようだ。
彼が飛ばすベンツのスポーツタイプは普通に150kmくらいで走る。スピードメーターが真ん中くらいと思ったら、最高が280kmになっている。「ドイツでは250kmが車の設備的に耐久速度になっている。ただ、フランクなどに行く時はだいたい200kmくらいで飛ばすらしい。」そりゃシューマッハも強いわけだ。
あと、ここで食べた白アスパラガス。これは今が旬のようだがうまい。そしてでかい。
マンハイム、最後の夜。やっぱりここにもモスクはある。そして飲んだ後は、ケバブ。これがまたドイツ人用サイズがでかくて食べきれない・・・
フランクフルトの写真も少し。これが大聖堂。1356年にカール4世が金印勅書を出して以来、常に皇帝が選出され、戴冠式も行われた場所。行く前に『神聖ローマ帝国』を読んでいたので、なかなか感動。この本はドイツの歴史を知る上では結構お薦め。
後は少し町の様子。
ドイツの電車の写真。トルコに慣れているせいか、やはり設備が素晴らしい。スピードは新幹線ほどではないにせよ、席の表示が電光掲示板で「ここの人はどこまで行く」ときちっと情報管理がされている。やっぱり鉄道は国家の力を示す。
それから首都ベルリンへ。ベルリンから鉄道で30分ほどでポツダムがある。かつての避暑地的な感じのこの場所は、今でもそんな雰囲気がある。プロイセンのフリードリヒ2世がベルサイユ宮殿を似せて造らせたサンスーシー宮殿。ここもばかでかい。
もう一つがツェツィリエンホーフ宮殿。かつではドイツ最後の王ヴィルヘルム2世が造らせたが、今となってはアメリカ、イギリス、ロシア間の協議後、第二次大戦後のポツダム宣言が決定された場所である。
あとは、まだ残されているベルリンの壁。これがあったからトルコ人が来れた、とも言えなくもないのか。
そして街中にぽつんとあるカイザーヴィルヘルム教会。第二次大戦の傷跡をそのままに残し、戦争の悲劇を忘れないようにと記念に残されている。
そして高さ114mの大聖堂。その姿には圧倒される。
ベルリンは首都ではあるものの見所が非常に多く、近くにもポツダムもあり観光地としてはベストと言える。地下鉄、路面電車が張り巡らされ、移動も簡単。トルコ人がいると言われた「クロイツベルグ」に行けば、やはりケバブ屋があり、店からはトルコ語が聞こえてきて、ほっと落ち着く。
トルコの輸出先No.1がドイツでもあり、トルコ人の住んでいる数からいっても、切っても切れない関係であろう。