イスタンブール 旅のつづき

以前旅の終着点だったイスタンブールに戻ってきて、生活を開始。また旅のつづきを始めたい・・・

グルジアの緊張

2007-08-09 07:12:51 | グルジア
去年の夏にグルジアに行って以来、グルジア関連の記事があったらupしようと思ってロシアとの対立が鮮明になった頃はよく追いかけていたけど、久しくなかった。が、昨日久しぶりに再発したのでその記事を。

以前のワイン輸入停止に続き、まだまだありそうです。その点同じくEU入りを希望するウクライナの対ロシア色は多少弱まってきた感じ。

ちなみに、トルコでは前回総選挙で得票率10%に達しなかったMHP(民族主義政党)が第三党として議会入り。第一党のAKPと違いロシア寄りであるため、多少はトルコもロシア寄りの色が出る可能性もある。とはいえ天然ガス、石油のパイプライン建設では合意はしているが。


「露軍機がミサイル投下」と抗議 露当局は否定
8月8日 毎日新聞

インタファクス通信によると、グルジア内務省は7日、スホイ24とみられる戦闘機が6日夕、ロシア側からグルジア中部のツィテルバニに飛来し、ミサイルを投下したと発表した。ミサイルは畑に落下したが爆発せず、けが人はなかった。同国のメラビシビリ内相は7日、現場を視察し「侵略行為」と非難、グルジア外務省は同日、ロシアのコワレンコ駐グルジア大使を呼んで文書で抗議した。ロシア空軍当局者は「ロシア機は6日には当該空域で飛行せず、領空侵犯もない」と空爆疑惑を否定した。
 ツィテルバニは首都トビリシの北西約65キロ。グルジアからの独立とロシアへの併合を主張している南オセチア自治州に近い。南オセチアでは、独立を認めないグルジア当局と同自治州側の間で銃撃などの衝突が散発的に続いていた。同自治州で大統領を自称するココイティ氏は「爆弾を投下したのはグルジア軍機だ」と主張した。
 現地報道によると、ツィテルバニのミサイル落下現場では地面に深さ約5メートルの穴が開いた。ミサイルの破片にはロシア語で「技術管理部」を意味する「OTK」などのキリル文字の表記があった。グルジア内務省によると、飛来した戦闘機は軍のレーダーがとらえ、対空砲などの防空システムが実動体制に入った。この直後、戦闘機はミサイルを投下してロシア側に逃げたという。
 グルジア当局は昨年9月、ロシア人将校4人をスパイ容疑で拘束。これをロシアのプーチン大統領が「国家によるテロ」と非難し、グルジアへの航空便運航や送金を停止する一方的経済制裁を行い、関係が悪化していた。



グルジアの危機

2006-10-01 08:08:20 | グルジア
こないだ行ったグルジアに危機が。
ウクライナ同様に反ロシア色がより鮮明になっている。

レバノン侵攻に伴う反イスラエルの動き(レバノンの治安維持のための軍隊派遣に対し、トルコ国内では反対運動が盛ん)同様、近隣諸国でも様々な問題がある。もちろんトルコ国内でもクルド人のテロ活動は続いている。


以下、産経新聞の記事抜粋。

旧ソ連を構成したグルジア当局が、ロシア軍人4人をスパイ容疑で逮捕したことから両国の対立が急速に先鋭化している。グルジア産ワインの全面禁輸など経済封鎖を行うロシアは29日、駐グルジア・ロシア人外交官の退避を開始し、グルジアに対する圧力強化に乗り出した。両国の対立は、緊迫の度を強めている。

グルジア保安当局が27日、ロシア軍参謀本部情報局(GRU)将校4人と10人以上のグルジア人をスパイ活動などの容疑でグルジア国内で拘束したと公表したことが、今回の対立先鋭化のきっかけとなった。

ロシアのラブロフ外相は28日、スパイ容疑を否定し、ロシア軍人の身柄引き渡しを要求。グルジア政権の「反ロシア姿勢」が明らかになったと非難し、対抗措置をとると述べた。ロシア政府系のロシア新聞は、両国が「冷戦に突入した」と伝えている。

ロシア側は29日、特別機をグルジアの首都トビリシに派遣、駐グルジア・ロシア大使を召還しロシア人外交官100人を「身の危険がある」と退避させた。さらに、対グルジア金融制裁や天然ガスの供給停止などに加え、軍事・政治的な圧力を今後さらに強めていく可能性を示唆した。

また、イワノフ国防相は同日、スロベニアで開かれていた北大西洋条約機構(NATO)との国防相理事会終了後の記者会見で、グルジアに対し、一部NATO加盟国がロシア製の武器・弾薬をグルジアに違法に売却していると非難した。名指しはしなかったが、2004年にNATOに新規加盟した中・東欧など7カ国を念頭に置いたものとみられる。

これに対し、親欧米派のグルジアのサアカシビリ大統領は「(ロシアの)ヒステリーだ」と一蹴(いっしゅう)。ロシア軍人のスパイ活動の証拠だとするビデオテープなどを公表し、GRUによる「グルジア政権破壊工作を証明する」と一歩も引かぬ構えだ。

グルジアでは、ロシア語系住民が多数を占め、ロシアへの編入を求める南オセチア自治州が11月12日に独立を問う住民投票の実施を予定するほか、アブハジア自治共和国でも同様の住民投票が検討される。同共和国では、ロシアのパスポートが交付されるなどしており、グルジア側が「ロシアの内政干渉だ」との非難を強めている。ロシア側はこれを否定している。

これら住民投票では、グルジアからの「独立」支持が圧倒的になるものとみられており、「独立阻止」を最大の国是とするグルジアのサアカシビリ政権は、ロシアとの対立激化の中で正念場を迎えている。