すべての写真には
切なさがある
それは
人生が切ないからだ
写真家 平間 至
諸行無常
ブッタ
ちょうど震災から1年が経った3月11日。
平間さんは、故郷の塩釜市で「写真と人間」と題したイベントを行いました。
イベントの参加者から、「どの写真を見ても、何か切なさを感じるのですが、どう思いますか?」と質問がありました。
その質問への答えがこの言葉です。
「それは人生が切ないからだ」
ブッタは「諸行無常」と、すべての物事は移ろいゆき、形あるものは必ず崩れゆくと説きました。
写真は、移ろいゆく瞬間を切り取り、時間をとめて私たちに見せてくれます。
しかしその切り取られた瞬間は、見る者に移ろいゆく時間の流れをも想像させます。
私たちは、決してとどまることのない瞬間を生きています。