前回、アマテラスの食事③「ウ」で、「ウ」と「ユ」の関係について答えが出ませんでした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_8.gif)
古代において「ウ」には「首」「中が空ろ(ウツロ)な形」、「ユ」は「弓(ユ)の形」「曲がる」を意味する様な気がしています。
そして、「ウ」「ユ」はどちらも月を修飾する言葉として使用されています。
「ウ」と「ユ」は、どちらかの派生語か或いは同じ言葉では無いか、と考えていました。
前回の記事を書いた後、ちょっとしたヒントからこの答えを見つけた様な気がしています。
そしてそのヒントから、「ウ」と「ユ」そして「ユウ」「ヨウ」までも、元々ほぼ同じ言葉であったと確信を持つようになりました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_1.gif)
「ウ」と「ユ」だけでなく、「ユウ」「ヨウ」までも同じと言う所が、アマテラスのお食事である穀物神・食物神を考える上で凄く大事なキーワードとなってきます。
これで穀物神・食物神の名前の意味は、ほぼ解明出来たかもしれません![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_2.gif)
《ウエ(上)》
前回の記事を書いた後、「ウ」を構成分子に持つ「ウエ(上)」について少し考えていました。
自分自身を中心にした方向を表す、「ウエ」「シタ」「マエ」「ウシロ」「ミギ」「ヒダリ」の「ウエ(上)」です。
以前から「ウエ(上)」については考えていたのですが、少し複雑に考えすぎて方向を見誤っていました。
「ウエ」「シタ」「マエ」「ウシロ」「ミギ」「ヒダリ」の中では、「ウエ」と「マエ」だけが「エ」が付きます。
また、表と裏を表す「ウラ(裏)」「ツラ(面)」が対義語である事を考慮に入れ、「ウエ」と「マエ」が元々対義語ではなかったのか?と考えていました。
その為混乱していたのです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_8.gif)
今回素直に、「ウエ」は「上」、「マエ」は「前」として、もう一度「ウエ」について考えることにしました。
そうすると…
「ウエ」は「ウ」の「エ」。
「エ」は多分「枝(エ)」の意味だと思います。
「枝(エ)」の生い茂る方向に使われたのではないでしょうか。
「エ」が「~の方向」と言う意味だとすると…
「ウ」は自分から見て「上」の方向にある物だと言う事になります。
自分自身から見て「上」には何があるでしょうか?
「上」にある物は「そら」だと思いました。
そこで漢和辞典で、「そら」を調べてみました。
そうすると全ての謎が解けてしまいました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_2.gif)
空…(呉)ク (意味)そら。中身の無いさま。
穹…(呉)ク (漢)キュウ (意味)そら。中央に高く弓なりになったさま。
霄…(呉)ショウ (意味)そら。
弓…(呉)ク・クウ (漢)キュウ (意味)ゆみ。
(呉)は呉音です。奈良時代以前から日本に入っていた漢字の読みです。
(漢)は漢音です。奈良時代以降に日本に入ってきた漢字の読みです。
呉音は弥生時代初期に日本に渡ってきた渡来人が使っていた言葉に近いと考えられます。
また呉音と言うことから考えてもその人達は中国の江南の人達なのでしょう。
呉音の「ク(空・穹)」に「そら」と言う意味があります。
弥生時代初期に日本に流入してきた江南の人達は、「そら」を表すのに「ク」よりももっと「ウ」に近い言葉を使っていた、或いは日本に伝わる時に、「ク(ku)」の子音の「k」が脱落して「ウ(u)」となったのかもしれません。
またその人達は「そら」に、「中央に高く弓になったさま」をイメージしていた事も、「ク(穹)」と「ク(弓)」からわかります。
天空を、半球状・半円状の弓の形に見立てていたのです。
この様に考えてくると…
「ウ」には、「そら」「中身の無いさま」「弓の形」、と言う意味がある事がわかります![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_1.gif)
この事は前回、アマテラスのお食事③「ウ」で、日本語から考察した「ウ」の意味とも重なってきます。
次に漢音の「キュウ(穹)」について考えて見ましょう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_2.gif)
漢音は奈良時代以降日本に入ってきた漢字の読みです。
と言うことは…
奈良時代以前には既に中国で使われていた読み方だと言う事です。
奈良時代以降に使われ始めた言葉ではありません。
そうすると「キュウ(穹)」は弥生時代後期には使われていたと考えても問題ないかもしれません。
「穹」「弓」ともに、「ク」から「キュウ」へ音が変化しています。
「ku」から「kyuu」に音が変化しています。
また日本に「ク(ku)」が伝わる時には「ウ(u)」として伝わっています。
子音の「k」の音が消えていますね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_2.gif)
「穹(キュウ)」「弓(キュウ)」に対応する日本語には、「弓(ユ・ユウ)」と言う言葉があります。
これらの事を考え合わせると…
子音の「k」の文字は消え「yuu(ユウ)」として伝わったと考えることが出来ます。
最後に呉音の「ショウ(霄)」について考えて見ましょう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_2.gif)
この「ショウ」に関しても子音が消えて伝わったのでは無いかと思います。
「syou(ショウ)」→「you(ヨウ)」
この事を表していると思われるのが、トヨウケヒメでは無いか、と思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_1.gif)
トヨウケヒメには若干の音の変化があります。
トヨウケヒメ トユウケヒメ トユケヒメ
それぞれに漢字の当て字は若干異なるのですが、「ヨウ」「ユウ」「ユ」を除けば、あとは同じ音となります。
この違いは、今回ここで取り上げた「穹(ユウ)」「弓(ユ・ユウ)」「霄(ヨウ)」の違いだけで、全く同じ意味なのではないでしょうか。
「ヨウ」「ユウ」「ユ」の違いは、中国での出身地域の差や日本へ移住してきた時期、日本での言葉の混乱にあったのではないか、と思います。
「空」「穹」「霄」は同じ「そら」と言う意味を表します。
原住日本人には多少の混乱はあったことでしょう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_2.gif)
まとめ
「ウ」「ユ」「ユウ」「ヨウ」には「そら」と言う意味がある。
「ウ」には「中身の無い形」という意味もある。
「ウ」「ユ」「ユウ」には、「弓の形」と言う意味もある。
トヨウケヒメに使われる言葉の混乱をみると、「ヨウ」にも「ウ」「ユ」「ユウ」と言う言葉と同じ意味が付加されたかもしれない。
今回すごい内容ではないだろうか?
と自分で自分を褒めてみる![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_8.gif)
トヨウケヒメに対する今までの常識を打ち破り真の姿が見えたかもしれない![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_2.gif)
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古代において「ウ」には「首」「中が空ろ(ウツロ)な形」、「ユ」は「弓(ユ)の形」「曲がる」を意味する様な気がしています。
そして、「ウ」「ユ」はどちらも月を修飾する言葉として使用されています。
「ウ」と「ユ」は、どちらかの派生語か或いは同じ言葉では無いか、と考えていました。
前回の記事を書いた後、ちょっとしたヒントからこの答えを見つけた様な気がしています。
そしてそのヒントから、「ウ」と「ユ」そして「ユウ」「ヨウ」までも、元々ほぼ同じ言葉であったと確信を持つようになりました
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「ウ」と「ユ」だけでなく、「ユウ」「ヨウ」までも同じと言う所が、アマテラスのお食事である穀物神・食物神を考える上で凄く大事なキーワードとなってきます。
これで穀物神・食物神の名前の意味は、ほぼ解明出来たかもしれません
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《ウエ(上)》
前回の記事を書いた後、「ウ」を構成分子に持つ「ウエ(上)」について少し考えていました。
自分自身を中心にした方向を表す、「ウエ」「シタ」「マエ」「ウシロ」「ミギ」「ヒダリ」の「ウエ(上)」です。
以前から「ウエ(上)」については考えていたのですが、少し複雑に考えすぎて方向を見誤っていました。
「ウエ」「シタ」「マエ」「ウシロ」「ミギ」「ヒダリ」の中では、「ウエ」と「マエ」だけが「エ」が付きます。
また、表と裏を表す「ウラ(裏)」「ツラ(面)」が対義語である事を考慮に入れ、「ウエ」と「マエ」が元々対義語ではなかったのか?と考えていました。
その為混乱していたのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_8.gif)
今回素直に、「ウエ」は「上」、「マエ」は「前」として、もう一度「ウエ」について考えることにしました。
そうすると…
「ウエ」は「ウ」の「エ」。
「エ」は多分「枝(エ)」の意味だと思います。
「枝(エ)」の生い茂る方向に使われたのではないでしょうか。
「エ」が「~の方向」と言う意味だとすると…
「ウ」は自分から見て「上」の方向にある物だと言う事になります。
自分自身から見て「上」には何があるでしょうか?
「上」にある物は「そら」だと思いました。
そこで漢和辞典で、「そら」を調べてみました。
そうすると全ての謎が解けてしまいました。
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空…(呉)ク (意味)そら。中身の無いさま。
穹…(呉)ク (漢)キュウ (意味)そら。中央に高く弓なりになったさま。
霄…(呉)ショウ (意味)そら。
弓…(呉)ク・クウ (漢)キュウ (意味)ゆみ。
(呉)は呉音です。奈良時代以前から日本に入っていた漢字の読みです。
(漢)は漢音です。奈良時代以降に日本に入ってきた漢字の読みです。
呉音は弥生時代初期に日本に渡ってきた渡来人が使っていた言葉に近いと考えられます。
また呉音と言うことから考えてもその人達は中国の江南の人達なのでしょう。
呉音の「ク(空・穹)」に「そら」と言う意味があります。
弥生時代初期に日本に流入してきた江南の人達は、「そら」を表すのに「ク」よりももっと「ウ」に近い言葉を使っていた、或いは日本に伝わる時に、「ク(ku)」の子音の「k」が脱落して「ウ(u)」となったのかもしれません。
またその人達は「そら」に、「中央に高く弓になったさま」をイメージしていた事も、「ク(穹)」と「ク(弓)」からわかります。
天空を、半球状・半円状の弓の形に見立てていたのです。
この様に考えてくると…
「ウ」には、「そら」「中身の無いさま」「弓の形」、と言う意味がある事がわかります
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この事は前回、アマテラスのお食事③「ウ」で、日本語から考察した「ウ」の意味とも重なってきます。
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漢音は奈良時代以降日本に入ってきた漢字の読みです。
と言うことは…
奈良時代以前には既に中国で使われていた読み方だと言う事です。
奈良時代以降に使われ始めた言葉ではありません。
そうすると「キュウ(穹)」は弥生時代後期には使われていたと考えても問題ないかもしれません。
「穹」「弓」ともに、「ク」から「キュウ」へ音が変化しています。
「ku」から「kyuu」に音が変化しています。
また日本に「ク(ku)」が伝わる時には「ウ(u)」として伝わっています。
子音の「k」の音が消えていますね
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「穹(キュウ)」「弓(キュウ)」に対応する日本語には、「弓(ユ・ユウ)」と言う言葉があります。
これらの事を考え合わせると…
子音の「k」の文字は消え「yuu(ユウ)」として伝わったと考えることが出来ます。
最後に呉音の「ショウ(霄)」について考えて見ましょう
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この「ショウ」に関しても子音が消えて伝わったのでは無いかと思います。
「syou(ショウ)」→「you(ヨウ)」
この事を表していると思われるのが、トヨウケヒメでは無いか、と思います
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トヨウケヒメには若干の音の変化があります。
トヨウケヒメ トユウケヒメ トユケヒメ
それぞれに漢字の当て字は若干異なるのですが、「ヨウ」「ユウ」「ユ」を除けば、あとは同じ音となります。
この違いは、今回ここで取り上げた「穹(ユウ)」「弓(ユ・ユウ)」「霄(ヨウ)」の違いだけで、全く同じ意味なのではないでしょうか。
「ヨウ」「ユウ」「ユ」の違いは、中国での出身地域の差や日本へ移住してきた時期、日本での言葉の混乱にあったのではないか、と思います。
「空」「穹」「霄」は同じ「そら」と言う意味を表します。
原住日本人には多少の混乱はあったことでしょう
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まとめ
「ウ」「ユ」「ユウ」「ヨウ」には「そら」と言う意味がある。
「ウ」には「中身の無い形」という意味もある。
「ウ」「ユ」「ユウ」には、「弓の形」と言う意味もある。
トヨウケヒメに使われる言葉の混乱をみると、「ヨウ」にも「ウ」「ユ」「ユウ」と言う言葉と同じ意味が付加されたかもしれない。
今回すごい内容ではないだろうか?
と自分で自分を褒めてみる
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