グー版・迷子の古事記

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アマテラスのお食事③「ウ」

2013年10月25日 | 古事記
穀物神・食物神の名前には、「ウカ」「ウケ」「ケ」と言う音が含まれています
そしてこの「ウカ」「ウケ」「ケ」は、一般的に「食事」と言う意味で考えられている様な気がします。
私の読んだ本が古いのか?
或いは現在でもそう考えられているのか?

「ウカ」「ウケ」「ケ」は、「食事」では無いか?と考えられている…
しかし、その扱いは極めて曖昧な気がします。
そうです
「ウカ」「ウケ」「ケ」は何者なのか、はっきり分かってない様です。

  《「ウ」》

アマテラスのお食事で示したように、「ウカ」は月を数える言葉として使われ…
また、元々は月神様と考えられるウカノミタマにも「ウカ」が使われている事を考えると…
「ウカ」は「月」を表す事が考えられます。

「ウカ」は「月」を数えるのに使われます。
「ウカ」は元々「月」そのものと言うよりは、「月」の状態を表す言葉では無いだろうか?
そう考えた私は、「ウカ」の「カ」は「輝き」を表す言葉では無いか?と思いました。
それでは「ウ」は何を意味するのでしょうか?

月は日々、形を変えて行きます。
そこで「ウ」は月の「形」を表しているのでは無いか?と仮定を立てました。
そして「ウ」について考えていったのです。

「ウ」と言う一音で表現される鳥と木があります。

鵜(ウ)…首の長い鳥です。首の下を紐でくくり魚を飲み込ませる漁が行われています。
空木(ウツギ)…「ウ」の木という意味です。茎の中が「空ろ(ウツロ)」になっている為「ウツギ」と呼ばれます。

どうやら「ウ」と言う音が示す意味の輪郭はつかめて来ました。

馬(ウマ)…首が長い。「マ」は馬の額にある白い月の形をした模様を示していると思います。
洞(ウロ)…洞窟状の空間。

「ウ」は、「首」「中がウツロな形」を示していると思いました。
元々の意味は「首」の方ではないか?と思います。
「ウ」を動詞にしたものが、首周辺で行われる行動だからです。

唸る(ウナル)…のどの奥で声を絞る感じですね
呻く(ウメク)…苦しさのあまり思わず出す声です。
飢える(ウエル)…何も飲み込まない事では無いだろうか。
歌う(ウタウ)…声は喉から出ます。

「ウ」は首を表すとして、この「ウ」が月の形を表すのでしょうか?
「ウ」は「中がウツロな形」を示します。

私は少し違うような気がしました。
しかしもう一つの事に気付いたのです。
「首(くび)」には、「中がウツロな形」の外にもう一つ「形」があります。
それが「くびれ」です

「ウ」に「くびれ」の様な意味があるなら、日々変わる月の形を表現するには極めて適当な気がしました。
「ウカ」で日々の月の変化を表現する事ができます。

「ウ」に「くびれ」の意味は果たしてあるのか?
良く似た音の「ユ」には、似たような意味がありそうです。

弓(ユミ)・弓月(ユヅキ)・指(ユビ)

「ユ」は「曲がった形」「曲がる」の様な意味がありそうです。

今回「ウ」と「ユ」を結びつける物を見つけたつもりでこの記事を書き始めたのですが…
書いている途中に間違いに気付きました。

「ウ」に「くびれ」の意味はあるのか?
あるような気がするのですが…
わかりません

今日は消化不良な内容だなぁ

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