グー版・迷子の古事記

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咎無くて死す

2014年01月06日 | いろは歌
私が初めて「いろは歌」を意識したのは中学校2年生の時でした
テスト問題の選択肢として使われる事があった「い・ろ・は」。
その当時は「あいうえお」の仲間くらいの認識しかありませんでした。
「いろはにほへと」までは知っていたのですが、その先はまるで知りません。
昔の人は「いろは」で「あいうえお」を覚えたんだろう。
そんな事を考えていて…
そうだ!せっかく日本人なんだから「いろは」も覚えようかな。
そんな軽い気持ちで紙切れに「いろは歌」を書き出し、暇を見てはそれを覗き込んで覚えたのです。
「いろは歌」を何から写し取ったのか?今となっては覚えていませんが、7文字ずつの区切りで書かれてあり、それをそのまま写し取り覚えました

いろはにほへ
ちりぬるをわ
よたれそつね
らむうゐのお
やまけふこえ
あさきゆめみ
ゑひもせ

7文字の区切りは歌の区切りではありません。
初めて見る「いろは」の全文はまるで暗号のようです。
意味があることさえ知らずその時は丸暗記しました。

少し覚えては「いろは」を書いた紙を少し見、また少し覚えては少し見…
意味も分からない暗号を覚える内に一つの事に気が付いたのです。
7文字ずつ書かれた行の最後の文字を繋ぎ合わせていくと、日本語らしい言葉があるではないですか

「とかなくてしす」

??これってもしかして「とがなくて死す」?
罪も無いのに死んだって事?
でもまさかね

その時はそれ以上深く考えることはありませんでしたが、その強烈な言葉の意味がずっと心のどこかにひっかかっていました。

「いろは歌」を7文字ずつで区切った時に現れる「咎無くて死す」と言う言葉は、江戸時代には一般的に知られるようになっていた言葉のようです。
人形浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」などは「いろは47文字」を赤穂浪士四十七士になぞらえて作られた物のようです。

「咎無くて死す」と言う言葉自体は、7文字で区切られてさえ居れば、当時の私のように無知な中学生でも見つけられる言葉です。
「いろは歌」に隠されていたと言えるほど大仰な物ではありません。
しかし「いろは歌」にはこれを入り口に、いくつかの言葉が隠されているのです。

隠されている言葉とは…
かきのもと(柿本)・さるまる(猿丸)・やまのうえ(山上)…etc.

現在知られているのが、こんな感じでしょうか?
もしかしたらまだあるのかも…

先月何気なしに「いろは歌」を眺めていて、私なりに歌の意味を考えていました。
すると今まで語られた事の無い名前がその中に見えてしまったのです。

でもまさかね
そう思いながら、その人物の背景を探っていくと…
どうやら、柿本や猿丸とも関係がありそうにもみえます。

ある程度おおまかな道筋のような物は見えているのですが…
面倒臭くてまだ詳しく調べておりません
そこでブログに書きながら少しずつその謎に迫れたら…
いいかな

(迷子の古事記 2013.12.11)