本線から離れ日御碕漁港向いて降りてゆくと駐車場があった。駐車場は借りきりである。しかし、ここは駐車場というよりも多目的広画のようで、バスの回転広場にもなっている。ちょうど、時間待ちしているバスには「 出雲路 いつも心に 思いやり 」と書かれている。そして、その上に“高齢者を交通事故から守ろう”となっている。「俺等の村のバス」という地元に密着しているようでやさしく映る。観光客は奥方と二人!ということは、エヒメナンバーが光っている。出雲国風土記登場地の標柱があり、日御碕神社は別名「美佐枝社(みさきのやしろ)」と呼ばれているようだ。その横に、珍しく浦島太郎のような昔の生活を表現している木芸版がある。
なるほど、神話の国プラス童話の国でもあるのだろう!!境内に入ると、小さな漁港にある神社とは思えない大きな神社である。それも、屋根を除いて、すべて赤色…赤色の風格…迫力が胸に迫ってくるようだ。こんな田舎に何故といわんばかりに悠々とドッシリと鎮座した社…通り過ぎなくてよかったよ。御利益が見えてきた。こういう時にこそ宝くじを買えば…夢が…しかし、国立公園日御碕には宝くじを売っていない!…はらえたまえ、きよめたまえ…まもりたまえ、さきわえたまえ…!神門というのだろうか?それとも楼門といえばいいのか?わからないままに門をくぐると左に社務所、正面が「日沈宮拝殿」、後に「日沈宮本殿」、そして、右手石積みの上にある「風の宮拝殿」、「風の宮本殿」共に大きな赤い社!
境内全体が重要文化財と説明版には書かれている。正面にある日沈宮拝殿を参拝し、石積の階段を上り、風の宮拝殿を参拝し、その上、少し登った森の中にある稲荷社にも参拝する。上から見下ろすと、稲荷神社が軸で扇形に開けているようでもある。社務所まで降りてくると、3組ほど参拝している。いつも感じている後の来客…!私達が行く後から後から、なぜか、お客さんが増えてくる。観光地もそうであり、お店もそうであり、まして、神社やお寺も不思議と活気ある来客なのである。背中に「福」が見えるのだろうか?
社務所の横に「招霊(おがたま)の木」発見。神霊のやどる神の木といわれ、モクレン科の花はやや紫色を帯びた白色で、果実は毬果状(きゅうかじょう)をなす。神代の昔「アメノウズメノミコト」が天岩戸の前で「神楽(かぐら)」を舞った時この枝を持っていたと伝えられ、鈴のような実を結ぶため「かぐら鈴」の起源といわれてる。奥方の神だから、いつも奥方が発見する。招霊の木があるということは、「アメノウズメノミコト」の神話がここにはあるのだろう。社務所の巫女(みこ)さんに尋ねてみると「下の宮には天照大神(あまてらすおおみかみ)」上の宮には素盞嗚尊(すさのおのみこと)」がまつられているという。何も知らずにお参りしてしまった。しかし、神話は知っている。
“高天原原(たかまのはら)で「スサノオノミコト」が乱暴を働いて「アマテラスオオミカミ」が弟の乱暴に怒り岩屋の中に身を隠してた。そして、太陽が出ないので、高天の原も真っ暗になって、さまざまな災いが起こってきた。そこで、アメノウズメノミコトが岩屋の前に桶を伏せ、その上に立って、桶を踏み鳴らして大きな音をたてながら歌い踊り狂った。すると、岩屋の中にいた「アマテラスオオミカミ」が、暗い中で「アメノウズメノカミ」がどうして賑やかに踊って神々が笑っているのだろうと思い、岩屋の戸を少し開けると鏡に自分の姿が映り、驚いてその姿をのぞき見ようとしたところを、「アメノタジカラヲノカミ」が、その手を取って外へ引き出したので、再び天にも地にも太陽が戻ったという神話なのである”それで、「アマテラス・スサノオ・アメノウズメ(招霊の木)」がここに表現されているののだ。巫女(みこ)様に感謝しなければ!!
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