☆as if in a DREAM

ちよかのまったりなブログ。
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140文字でみゆみこ小説が書けるかどうか2。

2013年12月08日 | RDG

 『140文字で書くお題ったー』ですが、少し溜まりましたのであげておきますね。

今回は『みゆみこ』以外に番外編として『ひめみゆ(姫神×深行)』もひとつあげておきます。

 あいも変わらず拙い文章ですが、楽しんでいただけましたら幸いです。

 

 

お題6:『指切り』 2013.12.6

 

「また明日」

 そう言って泉水子は小指を立てて深行の方へ突き出した。

「指きり?」

「明日も会えます様に」

「なんだそれは」

 呆れ顔をしながらも、節くれだった指が小枝の様に細い指を絡めとる。

小指から相手の体温が伝わってくる。

深行は絡めたままの小指を自分の方に引き寄せ、そっと口付けを落とした。

 

 

 ***

 

 

お題番外編:『不意打ちで言うのはやめていただけますか』(ひめみゆ) 2013.12.6

 

「おれはっ」

 思わず声を荒げていた事に気づいた深行は一端口を噤んだ。

「不意打ちでそういう事を言うのはやめていただけますか」

「そういう事とは?」

 いとも可笑しそうに姫神が返す。

「困るんです」

「誰が?そなたがか?」

 その言葉に深行が困惑する。

「それとも、全てを思い出しまった泉水子が、か?」

 

 

 ***

 

 

お題7:『1+1=1』 2013.12.7

 

 夕日を背にした二人の前に長い影が落ちる。

 影の先を見遣り

「深行くんの影は長いね」

と泉水子が呟いた。

 深行が後ろから泉水子を包む様に抱くと、先程まで並んでいた2つの影が1つになる。

「わたしの影、深行くんの影に食べられちゃったね」

 その台詞に深行が動揺する。

「おまえさ…そう言う事いうと―…

 

 

 ***

 

 

お題8:『ずるい人』 2013.12.8

 

 泉水子は戸口で立ち止まった。

 執行部メンバー達と穏やかに談笑する深行を見遣って

「ずるいな」

とぽつり呟く。

「誰の事?あぁ相楽ね」

 後から入ってきた真響が泉水子の視線をなぞり答えを吐いた。

「違うの、わたしなの」

「泉水子ちゃん?」

(隣に居れないだけで満足出来くなった『ずるい人』はわたしだ)

 

 

 ***

 

 

 

お題9:『もしも魔法が使えたならば』 2013.12.8

 

 愛らしい靴と痛々しい靴擦れに溜息を落とす。

「痛むか?」

 隣に腰掛けた深行が声かける。

「魔法が使えたらよかったのに」

「なんでだよ」

「だって折角のデート…」

 泉水子の目に涙が溜まる。

「だったらおれがおまえの魔法になってやるよ」

 そういって深行は泉水子をお姫様抱っこした――まるで魔法のように

 

 

 ***

 

 

 

お題10:『覚めたくない夢』 2013.12.8

 

 冬を彩るイルミネーションの輝きに目を見張る。

 繋いだ手に力を込めると、それに応える様に深行も握り返してきた。

「今日は普通の女の子だったよね」

「おれがいつだって鈴原を普通の女の子にしてやる」

だから隣に居ろよと深行は続けた。

 この夢の様な世界が醒めない事を、泉水子は人工の星にそっと祈った

 

 

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