☆as if in a DREAM

ちよかのまったりなブログ。
地球とちよかにやわらかい暮らし。
コミック・ゲーム・ドールなど。

140文字でみゆみこ小説が書けるかどうか4。

2013年12月18日 | RDG

 初めよりは苦労しないで書けるようになった感じがしますね。

まだ文章的には勉強がいっぱい必要ですけれど、ね。

 

21.『花束を抱えて』 12.14

泉水子が花屋で嬉しそうに微笑んでいた、ただそれだけだった。
今日はイベントでもなければ記念日でもない。
自分の手であの笑顔にさせてみたいとそう願っただけだ。
これを渡したら泉水子はどんな顔をするのだろう。
想像したら思わず笑みが零れた。
 隠しきれない花束を背中に、深行はインターホンを押した


   ***


22.『無自覚バカップル』 12.14


「鈴原、聞いてるのか」
と声をかけられ、泉水子は英語を教わっていた事を思い出した。
「ごめんなさい。深行くんの声が心地よくて…」
「良いのは声だけかよ」
 少し拗ねた声色に泉水子が慌てる。
「声だけじゃないよ!深行くんの全部、好きだもの!」
「なっ」
 図書館で真っ赤な二人は勉強どころではなかった



   ***

23.『独り占め』 12.17


 背負われた背中に耳をあてると、心地良い鼓動が泉水子の体へと伝わってくる。
深行の背中と鼓動を独り占めしている様で小さく笑った。
「何笑っているんだよ」と背中越しに声をかけられて
「ううん、何でもないよ」と答えた。
 たまにはこういうのも良いなと泉水子は挫いて腫れ上がった足にそっと感謝した。


   ***


24.『ねぇ、ダーリン』 12.17


 そう言ってしまった途端に肩を怒らせて立ち止まった深行の背を見て、
泉水子は地雷を踏んでしまった事に気がついた。
 小言を言われるかと思いきや、何時までも動けないでいる深行の前に泉水子は回りこんだ。
 怒った様な照れた様な、今まで一度も見せた事のない深行の表情に泉水子は食い入る様に魅入った。



   ***

25.『隣との距離』 12.18

 

 クラスメイトに名を呼ばれて「ゴメンね」と言葉を置いて泉水子が立ち去り途端に深行の隣が寒くなる。

腕を組外し温度を探る様に、泉水子がいた壁に手を這わせる。

さまっていた手に小さな手重ねられた。

「もしかして、淋しかったの?」

 隣に再び戻ってきた包み込む様な温かさに、酷く幸せを噛みしめた。

 

   ***

 

26.『頑なに拒む両手』 12.18

 

 咄嗟に泉水子が自分の口許を両手で隠すように押さえた。

それだけの事なのに自分の全てを拒絶されたかの様に感じた深行は、両手首を強く掴んでそのまま泉水子を壁に張り付けた。

「逃げるな、拒むな、おれから目を反らすなよ」

 泉水子は自分を射抜く様な黒い瞳から逃れる術を失ったことを知ってしまった。

 

 

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140文字でみゆみこ小説が書けるかどうか3。

2013年12月13日 | RDG

 ☆11.『見てないけど』→12.『愛されるのに臆病すぎて、』→13.『逃げるものは追うしかない』の3作品は

連動、尚且つ永久ループする物語です。

 

11.『見てないけど』1208

 

「宗田!鈴原を知らないか?」

 生徒会室に入ってくるなり深行は質問をぶつけた。

「見てないけど、何かあった?」

 それに応えず深行は部屋を飛び出す。

「行ったよ泉水子ちゃん」

「…うん」

 物陰から泉水子が姿を現す。

 真響は何も聞かなかったが泉水子の紅い顔と必死に口元を隠す仕種で何があったのか悟った

 

 

  ***

 

 

12.『愛されるのに臆病すぎて、』12.11

 

 深行から逃げ出してきた泉水子に真響が声をかける。

「そんな態度だと相楽、心変わりするかもね」

 その言葉に思い当たる節があったのか泉水子が狼狽える。

「今なら間に合うよ」

 そう背中を押すと、泉水子が部屋から飛び出す。

真響は携帯を徐に取り出した。

「あ、相楽?泉水子ちゃん今そっちに送ったから」

 

 

   ***

 

 

13.『逃げるものは追うしかない』12.11

 

「待って深行くん」

という声に立ち止まる。

 辿り着いた泉水子が肩で息するのを見つめながら

「鈴原、おれから逃げるなよ。おまえが逃げると追いかけたくても見つけられないんだ」

と悔しそうに呟いた。

 和宮センサーの事を言っているのだろう。

素直に謝ろうと口を開いた途端、泉水子は深行の口で塞がれた。

 

 

  *** 

 

 

14.『宛先のない手紙』1210

 

 花をあしらった便箋を綺麗に四つ折にして封筒にいれる。

封を施しあて名を書こうとして、泉水子ははたと手を止めた。

想いを綴った文書が急に色褪せた様に思えてきたのだ。

 投函先をゴミ箱へ決めた途端、声をかけられた。

「あて先がおれ宛なら届けておくが」

 そう言って深行は泉水子の手紙を攫っていった。

 

 

  ***

 

 

 ☆15.『図書室の猫』→16.『君という名の』の2作品は連動しています。

15.『図書室の猫』1210

 

 傾き始めた太陽の光が窓から差し込み、図書館内が黄金色に支配される。

隣に視線をやると呼吸に合わせて上下する背中が見て取れる。

程よく体が温まったのか背を丸め眠り込んでいる。

深行がそっと頭を撫でてやると小さく身じろぎする。

その様子に思わず笑みを零しながら声をかけた。

「起きろよ…泉水子」

 

 

   *** 

 

 

16.『君という名の』1210

 

 誰かに頭を撫でられる事がこんなに心地良いとは今まで知らなかった。

名前を呼ばれた気がして泉水子は瞼を持ち上げる。

「名前呼んでくれたの?」

「…うん」

 逆光で分からないが深行は困惑した表情をしているに違いない。

もう少し困らせてみたくて泉水子は言葉を続けた。

「もう一度呼んでくれないかな?」

 

 

  ***

 

 

17.『目を閉じて、三秒』1210

 

 顔が近づいてきて泉水子は目を閉じた。

いつもの様に心の中でカウントダウンをする。

なのに一向に訪れないそれに不安を感じ始めた頃、待ち望んでいたのとは違うものが唇に押し当てられて驚いて目を開けた。

 泉水子の唇に人差し指を当てたまま深行は

「おまえさ、凄いもの欲しそうな顔してるのな」

と笑った

 

 

  ***

 

 

18.『よくもそんな恥ずかしい台詞を』12.12

 

 珈琲の苦さに泉水子は顔を顰めた。

「他になかったのか?」

「温かいものが欲しかったの。だけど」

 泉水子の視線の先には売切の文字で埋め尽くされた自販機があった。

「そういうのは慣れだ、そのうち美味く感じる」

 深行の唇に泉水子のものが押し当てられた。

「これも慣れで、そのうち上手くなると思う?」

 

 

   ***

 

 

19.『自分のモノには名前を書きましょう。』12.12

 

「これ鈴原の携帯だろ?」

 探していた赤い携帯を差出され

「ありがとう」

と受け取った。

「失くすなら名前書いとけよ」

とご丁寧に油性ペンも手渡す。

「わかった。名前を書けばいいんでしょう?」

 面白くない仕打ちに泉水子は頬を膨らませながら、手渡された油性ペンで『鈴原泉水子』と深行の頬に書き込んだ

 

 

  ***

 

 

20.『たとえばの話』12.13

 

「H・G・ウェルズか、随分古い作品だな」

 SFの父と称された作家の本を手にした泉水子に声をかけた。

「もしもだよ?時間旅行出来るなら深行くんはいつに行きたい?」

 質問にちらりと腕時計を見て

「9分前」

と答える。

 想定外の回答に困惑した泉水子に顔を近づけ、深行は9分前の出来事を忠実に再現した

 

 

  ***

 

 

番外編2:『嘘の質量』(ひめみゆみこ)12.11

 

 唇に押し当てられた正体に気づく迄時間がかかった。

「何をするんですか」

 深行は姫神の身体を引き剥がす。

「そなたが泉水子に施す行為を真似てみたくてな」

 妖艶に微笑み深行の耳元で囁く。

「二人の秘密にするか?」

「秘密って…」

 そこに姫神の姿はなく

「秘密って何?」

と聞き返す泉水子が残されていた。

 

 

  ***

 

 

番外編3:『入れ替わり』(深行と和宮)12.13

 

「やぁ、鈴原さん」

 泉水子は声の方に振り返ると、目を細め穏やかに微笑む深行の姿があった。

一瞬誰なのか分からなかったが直ぐに思い当たった。

「和宮くん?」

「うん」

「じゃあ…」

 泉水子は足元に視線を落とすと、綺麗な毛並みの黒猫が寄り添っていた。

「深行くん?」

と尋ねると

「なんだよ」

とないた。

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みゆみこのヘッダー絵。

2013年12月09日 | RDG

 

 Twitterのヘッダー絵。

色塗りしているのはPixivさんにあげているので見た事あるなって思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

 しかし大きな画像ですね。

実際もっと大きなデータなのですけれどね。

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140文字でみゆみこ小説が書けるかどうか2。

2013年12月08日 | RDG

 『140文字で書くお題ったー』ですが、少し溜まりましたのであげておきますね。

今回は『みゆみこ』以外に番外編として『ひめみゆ(姫神×深行)』もひとつあげておきます。

 あいも変わらず拙い文章ですが、楽しんでいただけましたら幸いです。

 

 

お題6:『指切り』 2013.12.6

 

「また明日」

 そう言って泉水子は小指を立てて深行の方へ突き出した。

「指きり?」

「明日も会えます様に」

「なんだそれは」

 呆れ顔をしながらも、節くれだった指が小枝の様に細い指を絡めとる。

小指から相手の体温が伝わってくる。

深行は絡めたままの小指を自分の方に引き寄せ、そっと口付けを落とした。

 

 

 ***

 

 

お題番外編:『不意打ちで言うのはやめていただけますか』(ひめみゆ) 2013.12.6

 

「おれはっ」

 思わず声を荒げていた事に気づいた深行は一端口を噤んだ。

「不意打ちでそういう事を言うのはやめていただけますか」

「そういう事とは?」

 いとも可笑しそうに姫神が返す。

「困るんです」

「誰が?そなたがか?」

 その言葉に深行が困惑する。

「それとも、全てを思い出しまった泉水子が、か?」

 

 

 ***

 

 

お題7:『1+1=1』 2013.12.7

 

 夕日を背にした二人の前に長い影が落ちる。

 影の先を見遣り

「深行くんの影は長いね」

と泉水子が呟いた。

 深行が後ろから泉水子を包む様に抱くと、先程まで並んでいた2つの影が1つになる。

「わたしの影、深行くんの影に食べられちゃったね」

 その台詞に深行が動揺する。

「おまえさ…そう言う事いうと―…

 

 

 ***

 

 

お題8:『ずるい人』 2013.12.8

 

 泉水子は戸口で立ち止まった。

 執行部メンバー達と穏やかに談笑する深行を見遣って

「ずるいな」

とぽつり呟く。

「誰の事?あぁ相楽ね」

 後から入ってきた真響が泉水子の視線をなぞり答えを吐いた。

「違うの、わたしなの」

「泉水子ちゃん?」

(隣に居れないだけで満足出来くなった『ずるい人』はわたしだ)

 

 

 ***

 

 

 

お題9:『もしも魔法が使えたならば』 2013.12.8

 

 愛らしい靴と痛々しい靴擦れに溜息を落とす。

「痛むか?」

 隣に腰掛けた深行が声かける。

「魔法が使えたらよかったのに」

「なんでだよ」

「だって折角のデート…」

 泉水子の目に涙が溜まる。

「だったらおれがおまえの魔法になってやるよ」

 そういって深行は泉水子をお姫様抱っこした――まるで魔法のように

 

 

 ***

 

 

 

お題10:『覚めたくない夢』 2013.12.8

 

 冬を彩るイルミネーションの輝きに目を見張る。

 繋いだ手に力を込めると、それに応える様に深行も握り返してきた。

「今日は普通の女の子だったよね」

「おれがいつだって鈴原を普通の女の子にしてやる」

だから隣に居ろよと深行は続けた。

 この夢の様な世界が醒めない事を、泉水子は人工の星にそっと祈った

 

 

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140文字でみゆみこ小説が書けるかどうか1。

2013年12月05日 | RDG

 ここのブログも随分と久しぶりです。

課金しておかりしているのに、ね?

 

 ツイッターなどのSNSである『診断メーカー』、その中で『140文字で書くお題ったー』というのがあるのですが、

それを使ってでた『みゆみこ(深行×泉水子)』のお題で140文字で小説を書いてみました。

本当に140文字きっちりです。139文字とか141文字ではなくきっちりと140文字です。

ですので、句読点やかぎカッコが抜けていたりするのは仕様です。漢字が多いのも同じくです。

 とりあえず5つ貯まりましたので、こちらにあげておきますね。

尚ツイッターでは改行も1文字カウントされるので改行しておりませんでしたが、

読みにくいかと思い、こちらでは改行をしています。

 少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。

 

 

お題1:『世界で一つだけの願い事』 2013.12.4

 

「世界で一つだけの願い事?」

「ああ。何でもいいから言えよ」

無理かどうかは聞いてから判断する、と深行は付け加えた。

泉水子は悩んだ。願い事なんてとうの昔に決まっている。ただそれを伝えていいものか迷ったのである。

だが今言わないと後悔すると考えた泉水子は意を決して口を開いた

「深行くんが…

 

 ***

 

お題2:『愛してみろよ』 2013.12.4

 

 初めは単に疎いだけなのかと思っていたが、それが泉水子のスキルだと気づいたのは最近の事だ。

言葉が伝言ゲームかの様に泉水子迄伝わらないのだ。

だが今回ここまでストレートだと流石に伝わったのか顔を染め上げ困惑する泉水子の姿があった。

「深行くん…愛するってどうするの?」

 その台詞に喉が鳴った

 

 ***

 

お題3:『重なった偶然』 2013.12.4

 

「え?」

「あれ?」

 二人の声が綺麗に重なった。

「どうして鈴原がそれを持っているんだ?」

「だって深行くんが真剣に見いてたから、これが欲しいのかなって」

「物欲しそうにコレを見つめていたのは鈴原じゃないか」

 お互いの手には其々の為を思って購入したお祭り屋台の指輪が、しっかりと握られていた。

 

 ***

 

お題4:『つくづく敵わない』 2013.12.5

 

「なんか悔しい…」

 泉水子の言葉に深行が理解できないという表情をする。

「わたしの『好き』よりも深行くんの『好き』の方が大きい気がする」

 そう頬を膨らます泉水子を見て悔しいぐらいの笑顔を魅せる。

「鈴原はおれに勝てると思っていたのか」

 泉水子は確信した、きっとこの恋果てる迄彼には敵わない。

 

 ***

 

お題5:『絶体絶命』 2013.12.5

 

 泉水子と真夏がカフェで談笑している。

ただ其れだけの事に深行は随分面白くない。

自分の隣に立つ真響へ怒りの矛先を向ける。

「宗田、弟をどうにかしろよ」

「自分の感情がコントロール出来ないのに、人の気持ちを他人が如何こう出来ると思う?」

 策士も悔しそうに音を上げる。

思わず深行は下唇を噛んだ。

 

 

 また貯まったらこちらにあげていきますね。

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