Chibyのコトノハ

アナタが笑ってれば、それでイイ

Nobody Knows

2010年01月19日 | 奈良さん
「新しいものを生み出すことではなく
 
  自分の中に新しさを発見すること。

 一般的な評価に惑わされることなく
  
  独自の眼でみなけりゃ・・・・・」



これは、奈良さんの Drawing Book 『Nobody Knows』の中にある言葉です。






ノートの切れっぱしや封筒、ダイレクトメールのハガキ、カレンダー、レシート、

その辺にあった紙に、思うままになんとなく書いたって感じの絵がいくつも載ってる。


そこには絵だけじゃなくて、さっきみたいな言葉も書いてあるんだよね。



私はこのDrawing Bookが好きなんだなぁ~・・

なんか、ただ心に浮かんだ事や物、感情なんかが

無意識に奈良さんの腕や指を伝って書かれてる感じがして。


可愛らしくてクスッとしてしまうページも多いんだけど、

たまにこんな感じのセリフや絵にドキッとしてしまう私。


奈良さんの本に書かれている絵や言葉は、可愛らしいモチーフとは反対に

結構タフなものが多かったりするんです。(まぁ、人によって違うかも・・ですが)


でも・・・何でしょうね。

優しいんです。



私は評論家でもないし、アートに対する知識も皆無。

100%混じりっけナシ、血統書つきの凡人です

だから、アートの何がどうなんて

私が言える権利なんてありゃしません。

でも、奈良さんの作品は

見てるだけで あったかくなるんです。

切なくなるんです。


自分でもどうしてかなんて分かりません。


今まで、色んな美術館へ行きました。

たくさんのオブジェや絵画を見てきました。

でも、知らずに涙があふれてきたのは

奈良さんの作品が初めてでした。


もはや、アーティスト奈良美智の作品の前では制御不能

完全なるアウト・オブ・コントロール状態

まさしく“まな板の鯉”でございます。(くどいって・・)


まぁ、まな板に乗っちまったもんはしょうがない!

おとなしく刺身になってやらぁ!(江戸っ子風に)


え? あ・・いらない?

ですよね~


「一般的な評価に惑わされず、自分の中に新しさを発見すること」

胸に刻んで頑張ろう。

私は私でいい。

そうだよね。