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外貨準備、1兆4336億ドル=前年比45%の大幅増加-中国

2007年10月12日 | 対外経済
【北京12日時事】中国人民銀行(中央銀行)は12日発表した第3・四半期の金融報告の中で、今年9月末の外貨準備高が1兆4336億ドルとなり、前年同期比45.11%増加したことを明らかにした。
 中国の外貨準備は昨年2月に日本を抜いて世界最大となった。貿易黒字の急拡大、人民元相場の急伸を抑制するためのドル買い介入などで膨れ上がり、今年1~9月で3673億ドルも増加した。9月末の日本の外貨準備高は9456億ドル。 
 中国政府は、外貨準備を株式など海外市場で本格運用することを決め、9月29日に国有の投資会社「中国投資」を設立。外貨準備のうち2000億ドル相当を投資する。
 金融報告によると、9月末現在の通貨供給量(M2)残高は39兆3100億元(約613兆円)で前年同期比18.45%の増加。伸び率は依然高水準となっている。
 人民銀行は中銀手形の発行、預金準備率の引き上げなど、過剰な資金を吸収する措置を継続するとみられる。(了)