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中国消費者物価、上昇加速=8月は6.5%、11年ぶり高水準

2007年09月11日 | 国内マクロ
【北京11日時事】中国国家統計局は11日、今年8月の同国消費者物価指数(CPI)が前年同月比6.5%上昇したと発表した。食品の高騰が続き、7月の同5.6%から一段と加速。上昇幅は1996年12月(7.0%)以来約11年ぶりの高水準となった。 
 上昇の主因は食品価格で、8月は同18.2%の大幅上昇。個別では、食肉・同製品が49.0%、卵が23.6%値上がりした。国民生活を直撃するだけに、中国政府は、豚肉などの生産奨励、便乗値上げの監視強化を図るとみられる。
 8月のCPI上昇率は、都市部では6.2%だったが、農村部では7.2%に加速。このため、政府は低所得家庭への補助など、国民の不満を緩和する対策を進める方針だ。
 中国政府の今年のCPI上昇率の目標は「3%以内」だが、1~8月で前年同期比3.9%に達し、実現は困難な状況。
 食品価格を除くと、8月は0.9%上昇にとどまり、インフレ加速は「物価全体には波及していない」(専門家)ものの、動向を見ながら小刻みな利上げなど引き締め策を継続するとみられる。(了)