雪害の記録 2006 Apocalypse

君死にたもうことなかれ

(秋田)サクランボ:野ネズミ被害が拡大 JAが実態調査--産地の湯沢・三関地区

2005年05月02日 | 農業サポートセンター
県内出荷量の6割を超すサクランボ産地の湯沢市三関地区で、深刻な野ネズミ被害が広がり、JAこまちフルーツセンターが実態調査に乗り出した。各農家では大型連休返上で、ミツバチによる自然受粉が一斉に始まっているが、減収の不安を隠しきれない様子だ。

 フルーツライン(市道)沿いの同地区(上関、下関、関口)では、約200戸の農家が約40ヘクタールに主力品種「佐藤錦」などを作付け。東京市場で、本場の山形県をしのぐ「品質日本一」の折り紙が付けられた。

 野ネズミ被害が判明したのは4月中旬ごろからで、比較的若い木の根や幹が無残にかじられていた。樹肌がむき出し状態では、木の成長が止まり立ち枯れしてしまうため、被害木は伐採するしかないという。

 今冬は90年代以降では一番の大雪に見舞われ、雪解けが例年より3週間ぐらい遅れたため、食べ物不足に陥った野ネズミが柔らかい木の皮に目を付けたらしい。同JA桜桃部会長の遠藤宏さん(52)は「農家の方から『雪が消えたら、被害が分かった。もう駄目だ、どうにかしてほしい』と言われ、調査をすることになった」と話した。

 野ネズミ被害を防ぐため、遠藤さんの樹園では地表から数十センチの木の幹をビニールで覆っているが、それでもあちこちにかじられた痕跡がある。「近年は雪が少なかったので、油断したところもある」と指摘する。

 農家は開花前の消毒作業に追われているが、上関の古川正樹さん(36)は「野ネズミ被害に加え、今年は大雪で曲がったハウスの補修もあり、休みどころではない」と、額の汗をぬぐった。

毎日
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