
父の7回忌の前にも
母の妹(ワタシの叔母)から
電話をもらい
互いの近況を話しながらも
7回忌は集わずに法要することを
言えずにいた
電話はきっと
7回忌の心配だったはずだ
年賀状には
父の7回忌と一緒に
コロナ禍でできなかった母の23回忌も
お寺で法要していただいたと書いて出した
叔母はまたすぐ電話をくれた
「Sちゃんが娘で良かったって、お母さんもお父さんも思ってくれとるよ」
そんな風に言ってくれた叔母の言葉で
涙が溢れて止まらなかった
天国の父と母も言ってくれているようで
いろんなことが報われるような気持ちにもなったのだ
母は体が弱く
2人の兄達を産んで育てるので精一杯だから
もう子供は産まないと父に言ったそうだ
父は3人目はひょっとした女の子かもしれないから
どうしても欲しいと希望したので
母は身体に無理を押して
ワタシを産んでくれたのだ
もしかして産まれてこなかった可能性だってあったかもしれないのに
根明おバカで脳天気なワタシは
両親から愛情を注がれて
元気に逞しく育ててもらった
母が亡くなってから
ようやっと
ワタシを産まなければ
母だって若いうちから病に侵されずに済んだかもしれないと
自責の念みたいなものに駆られ
母を想うたび
父にも孝行せねばと
実家やお墓に足を運んでいたのだ
今また父がこの世に存在しなくなっても
ワタシという存在が
この世に生かされていて
幸せに暮らせることが
父や母の生きた証なのだ
ワタシの心が
そして実家が
父を愛しもしなかった女性に
ぐちゃぐちゃに掻き回されて
たまったものじゃない
母は身体こそ丈夫ではなかったが
心は強く
気丈で
努力を惜しまない
愛情深い
賢女だ
母はなんて言うだろう
母だったらどうするだろう....
ワタシは
自問自答を繰り返しながら
やるべきことを
淡々とこなして行った
つづく
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