唯一の魅惑ポイントが年上だなんて素直に言うのが魅力
超合金遥かに超えるさびしさの杭打ってくるジェネレーションギャップ
寝坊していい朝でしょう寝なさいと眠りを醸す皇室アルバム
流鏑馬の駆け抜けた風さわやかにたぶん初めて射手座の彼氏
チェックしてしまう恋人アンテナが無駄な感度のでっかいパラボラ
網棚のわたしの上にずっといる赤い爆発物だ551 (551=ぶたまん)
どちらかが死んだら涙でぐちゃぐちゃになろう家族が不思議がるほど
絶対にかなわないから言ってみる「デートしよ、肩こりがきえたら」
網棚の古いかばんを確かめる今日買ったのを膝にのっけて
眼に耳に直観に聡くうまれつくおんなを摩耗させて平穏
判断がぐらつくふいに誘われてほのかに期待していていいか
盆暗って書くんだ そうかぼんくらって言われるわたしはどっか暗いんだ
年齢の欄うめるたび楽園が焼きはらわれてくすぶるにおい
谷底がぽっかり口をあけていて揺れても揺れなくっても吊り橋
銘々で買った切符をもてあそびあとはどちらがじゃあねと言うか